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セルロースナノファイバーのフィルム化技術

セルロースナノファイバーのフィルム化技術

~高透明・低線熱膨張性フィルム作製に向けたCNFのシート化手法を詳解~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2016年6月22日(水) 10時00分 17時00分

プログラム

第1部 セルロースナノファイバー研究開発動向とビジネスチャンス

(2016年6月22日 10:00〜12:00)

日本の成長戦略の中にも重要なテーマとして挙げられているセルロースナノファイバーの開発動向とビジネスチャンスについて解説する

  1. セルロースナノファイバーの研究開発動向
    1. 世界の研究開発動向
      1. 北欧、北米の商業化へ向けた動き
    2. 日本の研究開発動向
      1. 国家プロジェクトの状況
      2. 個別企業の開発状況
  2. セルロースナノファイバーの用途と市場規模
    1. セルロースナノファイバーの特性と用途
    2. 特許出願状況からみた用途開発の状況
    3. 将来の市場規模
  3. まとめ
    • 質疑応答

第2部 セルロースナノファイバーを用いた透明高熱伝導フィルムの作製とその諸特性

(2016年6月22日 13:00〜14:30)

 セルロースナノファイバーは、高強度、低熱膨張性であるとともに、高熱伝導性も有する。本講ではセルロースナノファイバーの細さ (<100nm) と高熱伝導性に着目し、ガラス並みの高い熱伝導性を有する透明樹脂フィルムの製法とその特性について解説する。

  1. セルロースナノファイバーの細径化と熱伝導性
  2. 高熱伝導フィルムとは
    1. 結晶性高分子フィルム
    2. フィラー充填型フィルム
    3. 高熱伝導フィルムと透明性
  3. セルロースナノファイバーを用いた透明高熱伝導フィルム
    1. フィルムの透明化に必要な条件
    2. セルロースナノファイバーの適用
  4. セルロースナノファイバーを用いた透明高熱伝導フィルムの作製
  5. セルロースナノファイバーを用いた透明高熱伝導フィルムの諸特性
    1. 透明性
    2. 熱伝導性
    3. その他 (弾性率、線膨張係数)
  6. まとめ
    • 質疑応答

第3部 多糖からのボトムアップ的ナノファイバーフィルム形成

- セルロース誘導体のグラフト化によるナノファイバーフィルムを中心に –

(2016年6月22日 15:00〜17:00)

広く行われているトップダウン的手法とは異なるボトムアップ的手法による多糖 (セルロース、キチン) ナノファイバーの形成について概説する。

  1. はじめに
  2. トップダウンとボトムアップ
  3. ボトムアップ的手法によるナノファイバー形成の指針
  4. セルロース誘導体のグラフト化によるナノファイバーフィルム形成
    1. セルロース誘導体
    2. グラフト化手法
    3. ボトムアップ的ナノファイバーフィルム形成
  5. キチンナノファイバーフィルムのボトムアップ的形成
    1. イオン液体によるキチンの溶解
    2. イオン液体溶液からの再生によるキチンナノファイバー形成
    3. キチンナノファイバーの応用
  6. おわりに
    • 質疑応答

講師

  • 松村 晴雄
    株式会社 旭リサーチセンター
    シニア・フェロー
  • 島﨑 譲 (島崎 譲)
    株式会社 日立製作所 研究開発グループ ヘルスケアイノベーションセンタ バイオシステム研究部
    主任研究員
  • 門川 淳一
    鹿児島大学 大学院 理工学研究科 化学生命・化学工学専攻
    教授

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

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複数名
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