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AI時代に求められるディスプレイ技術の最新動向と将来展望

AI時代に求められるディスプレイ技術の最新動向と将来展望

~有力なのは有機ELかマイクロLEDか? 液晶の未来は? 量子ドット (QD) 技術への期待は?~
オンライン 開催

アーカイブ配信で受講をご希望の場合、視聴期間は2026年2月3日〜10日を予定しております。
アーカイブ配信のお申し込みは2026年2月6日まで承ります。

概要

本セミナーでは、有機EL (OLED) 、液晶 (LCD) 、LED・μLEDの比較から、発光材料・塗布型材料・封止工程の最新トレンドに加え、蒸着法や印刷法といった製造工程の進化、そして、サイバー空間 (仮想空間) とフィジカル空間 (現実世界) との接点としてのディスプレイ技術の課題・進展動向、市場の展望までを総合的に解説いたします。

開催日

  • 2026年1月29日(木) 13時00分17時00分

受講対象者

  • ディスプレイに関係する材料、部材、パネル製造、セットメーカの事業企画、開発企画、開発、製造、設計技術者
  • 経営者
  • 調査企業
  • 投資家

修得知識

  • ディスプレイ技術・産業の最新市場動向
  • AI時代に要求されるディスプレイ技術概要、それぞれの優位性や課題等のベンチマーキング
    • 有機EL (OLED)
    • 液晶 (LCD)
    • 発光ダイオード (LED)
  • OLED、LED、μLEDのデバイス構造とその製造方法
  • デバイスの評価方法
  • 量子ドット (QD) 技術とその現況と将来展望
  • μLEDの実用化と実装技術動向
  • OLED材料、LED材料の基礎知識
  • OLED、μLEDディスプレイ等の期待される応用分野と今後の方向性
  • LCD (液晶) の新たな展開。LCDの今後。生き残るのか、消えていくのか? LCDの今後の課題と展望
  • 最新ディスプレイ事情
    • メタフォトニックOLED
    • QD-OLED
    • 新構造μLED等
  • AIやメタバースを見据えたOLED, μLEDディスプレイ技術とその将来展望

プログラム

 コロナ禍が世界の生活を一変させた。通信技術が一歩進み、在宅勤務が普通にできるようになり、どこでもつながり、遅延のない5G技術が普及し、さらなる高性能な通信機器や携帯機器への要求が加速した。さらにリモート環境によるビジネスの高品質化を考えると、より現実に近いバーチャルな環境再現が求められてきている。加えてAI技術の急速な進展により、より高度な画像表現、例えば高精細、高色再現性、高速応答などが求められるようになってきた。それを実現する極めて中核的な重要な技術が、有機ELやLEDをベースとしたディスプレイ技術である。目に優しい健康的なディスプレイへの要求が一層強くなるのは当然だが、より、現実感を得るためのディスプレイや装着を意識しないゴーグルに適したディスプレイ技術、3Dディスプレイの将来像等、検討すべき技術課題が重要なポイントとなるであろう。必然的に、有機エレクトロニクス技術や最近急発展を遂げてきているマイクロLEDを用いたディスプレイ技術が最有力候補になってくる。
 進展著しいディスプレイ技術だが、上記の観点から見て現在どのレベルまで進展しているのか?実は、近年の材料・デバイス技術の進展は一般に認識されているよりはるかに進んでいる。量子ドット (QD) も開発が進み実際に搭載される機器も登場している。さらに、長寿命、高効率、高精細はもちろん、新機能である、フレキシブル、フォルダブル、ローラブル、透明などの新たな機能が実用化されるようになってきた。マイクロLEDによるディスプレイも、ボトルネックであった実装技術に急速に進展が見られ、実用化技術が登場してくるなど、一般に認識されているレベルよりはるかに実用化に近づいている、
 本講演では、有機EL、マイクロLED技術の基礎を解説し、量子ドット技術を含めた有機EL、μLEDの最新技術開発動向及び課題、更にこれらの新技術によるディスプレイが世の中にもたらす真のインパクトは何かについて議論する。

  1. AI時代に生き残るディスプレイ
    • 有機ELが新たな段階に
  2. 最新有機EL技術を解剖する
    1. 有機ELの発展の足跡
    2. 有機ELの基本構造とその進化
    3. 製造工程の基本とその進化
      1. 蒸着法
      2. 印刷法
  3. 封止工程の基本と最新動向
    1. キャップ封止
    2. 薄膜封止
  4. 有機EL材料の基礎と最新動向
    1. 蛍光材料
    2. 燐光材料
    3. TADF材料
  5. サポート材料と塗布型材料
    1. 周辺材料
    2. 塗布型材料の現状と課題
      1. インクジェット
      2. 転写・グラビア
  6. 大型化有機ELディスプレイへの対応
    1. 有機ELディスプレイの基礎技術
      1. 蒸着型
      2. 塗り分け型
      3. 白色バックライト型 (LG型)
      4. 青色バックライト型 (Samsung型)
  7. 急速に進展したマイクロLEDディスプレイ技術の現状と将来
    1. マイクロLEDの概要
    2. マイクロLEDの製造
    3. 一番のボトルネックといわれた実装技術 – 新しい段階へ
    4. マイクロLEDのマイクロLEDディスプレイ実現に必要な歩留まり
    5. AR、VRゴーグル、グラスの将来像と課題
    6. マイクロLEDと大型ディスプレイ
  8. ディスプレイの性能向上に資する新技術量子ドット (QD) 技術
    1. なぜQDが有機ELやマイクロLEDの性能向上に期待されるのか?
    2. 量子ドットQDの特徴と種類
    3. QDの実用化例
    4. 今後のQDの開発動向と応用展開
  9. まとめ
    • 質疑応答

講師

  • 菰田 卓哉
    国立大学法人 山形大学 COI研究推進機構
    産学連携教授

主催

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お問い合わせ

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(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

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  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 35,000円(税別) / 38,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)

ライブ配信対応セミナー / アーカイブ配信対応セミナー

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  • お申し込み前に、 Zoomのシステム要件テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
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  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
  • 配信開始となりましたら、改めてメールでご案内いたします。
  • 視聴サイトにログインしていただき、ご視聴いただきます。
  • 視聴期間は2026年2月3日〜10日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は別途、送付いたします。

関連する出版物

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