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溶解度パラメータ (SP値、HSP値) の基礎、求め方、応用技術

溶解度パラメータ (SP値、HSP値) の基礎、求め方、応用技術

~エネルギー、環境およびバイオ・医用などの分野への活用例~
オンライン 開催

視聴期間は2025年6月11日〜24日を予定しております。
お申し込みは2025年6月20日まで承ります。

概要

本セミナーでは、微粒子の分散安定化、ポリマーブレンドやポリマーコンポジットにおけるSP値の活用法について、界面活性剤や分散剤の選定、表面改質法なども交えながら、基礎から分かりやすく解説いたします。

開催日

  • 2025年6月20日(金) 10時00分 2025年6月24日(火) 16時30分

受講対象者

  • 微粒子・粉体に関連する技術者、研究開発・生産製造・品質管理担当者
    • 医薬品
    • 食品
    • 化粧品
    • セラミックス
    • 塗料・インク・トナー
    • 肥料
    • 化学原料
    • 電子材料
    • 金属材料
    • 電池材料
    • 粉末治金 など
  • 微粒子分散・微粒子凝縮に関連する技術者、研究者
  • 分散・凝集について基礎から学びたい方
  • 微粒子分散・微粒子凝縮で課題を抱えている方

修得知識

  • 溶解度パラメータの基礎と様々な求め方
  • 溶解度パラメータの有効利用法
  • 多様な複合材料開発の最新応用事例
  • 今後の展開が必要な分野の応用事例

プログラム

 溶解度パラメータ (以下、SP値) は、“Like likes like。”で表される、異種材料間の親和性/類似性の尺度です。したがってSP値の似ているもの同士は、「よく溶け合い」、「よく付き」、「よくぬれ」ます。特にハンセンが分子間力の各成分に基づき定義したHSP値は、様々な分野で活用されています。
 本セミナーでは、先ずSP値の求め方については、化合物の場合、原子団寄与法による計算や実測法を、また粒子の場合、従来の凝集・沈降法に加え、IGC法や低磁場パルスNMR法などを取り上げます。次いで異種材料間の親和性/類似性の考え方に基づき、新規材料開発例に加え、今後の展開が期待される分野、すなわちエネルギー、環境およびバイオ・医用などの分野への活用例について解説します。

  1. 溶解度パラメータの基礎
    1. ヒルデブランドのSP値と相互作用パラメータ
    2. ハンセンの3DSP値 (HSP値) と4DSP値
    3. HSP値の利用法
      1. ハンセン球とHSP距離
      2. 三角線図とてこの規則
  2. 溶解度パラメータの求め方
    1. 化合物の原子団寄与法によるHSP値の数値計算
      1. フェドース法
      2. バンクレベレン・ホフテイザー法
      3. ステファニス・パナイオトウ法
      4. Y-MB法 (ソフトHSPiP) およびソフトSoluVisionの利用
      5. 数値計算の新しい流れ
        • COSMO
        • AIの利用など
    2. 化合物のHSP値の測定法
      1. シングルハンセン球/ダブルハンセン球法
      2. 拡張ハンセン法
      3. インバースガスクロマトグラフィー法
    3. 粒子のHSP値の測定法
      1. 凝集/沈降法
      2. インバースガスクロマトグラフィー法
      3. 低磁場パルスNMR法
  3. 混合溶媒における相分離性の制御と応用
    1. 溶媒混合の規則と最適溶媒選択
    2. 応用例
      • アセトンフリー除光液
      • グリーン抽剤
      • エアロゲル
  4. 高分子複合材料における溶解/相分離性の制御と応用
    1. 高分子溶液における相図と相分離性
    2. 応用例
      • 光ファイバー型センサー
      • マイクロカプセル
      • ナノファイバー
    3. 高分子ブレンドにおける相図と相分離性
    4. 応用例
      • メンブレンコンタクター
      • ポリマー改質アスファルト
      • 二層分離型塗装
  5. 粒子分散系材料における付着性/分散性の制御と応用
    1. 粒子分散液の分散安定化と高分子分散剤の選択
      1. 調製工程と安定化機構
      2. 高分子分散剤の選択指針
        • ブロック型/くし型構造
        • 溶解/伸張性と相互作用パラメータ
        • 吸着特性とダブルハンセン球の利用
    2. キャピラリー懸濁液と二次流体の選択
      1. レオロジー特性と二次流体の選択指針
      2. 応用例
        • 3Dプリンター用グラフェンインク
        • 食品材料
    3. 高分子コンポジットにおけるフィラーの付着/分散性
      1. HSP距離やハンセン球重なり度による評価法
      2. 応用例
        • シリカ-ポリプロピレンコンポジット
        • レジンコンクリート
        • コア/シェルナノ粒子強化材料
  6. 今後の展開が期待される分野
    1. エネルギー分野
      • ペレブスカイト太陽電池
      • 水素発生複合電極
      • Li電池複合電極
    2. バイオ・医用分野
      • 生体適合性溶媒
      • 3Dスキャフィールド
      • 薬剤の皮膚浸透性
    3. 環境分野
      • 超臨界炭酸ガスによる抽出
      • 化学吸収法による排ガスの分離回収
      • 使用済み電線からの銅線の分離回収
  7. まとめ
    • 質疑応答

講師

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

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「案内の希望」をご選択いただいた場合、1名様 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
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  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)

アーカイブ配信セミナー

  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
  • 配信開始となりましたら、改めてメールでご案内いたします。
  • 視聴サイトにログインしていただき、ご視聴いただきます。
  • 視聴期間は2025年6月11日〜24日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。

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開始日時 会場 開催方法
2025/6/11 高分子材料における結晶化プロセスの基礎、構造形成とその制御および構造解析技術 オンライン
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2025/6/18 粒子分析技術の基礎から応用まで オンライン
2025/6/18 粘弾性測定を用いた材料物性評価 オンライン
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