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無機ナノ粒子の粒子径、形状制御と表面処理、分散性向上

無機ナノ粒子の粒子径、形状制御と表面処理、分散性向上

オンライン 開催

視聴期間は2025年6月17日〜26日を予定しております。
お申し込みは2025年6月17日まで承ります。

概要

本セミナーでは、酸化物ナノ粒子の合成・表面修飾と分散について取り上げ、最適添加量、撹拌条件、処理温度など表面化学修飾のポイント、分散しやすい粒子を選定する際にメーカーのどの値を注目すれば良いかについて詳解いたします。

配信期間

  • 2025年6月17日(火) 10時30分2025年6月26日(木) 16時30分

お申し込みの締切日

  • 2025年6月17日(火) 10時30分

修得知識

  • 無機ナノ粒子合成の考え方
  • 微粒子表面修飾の考え方
  • 微粒子分散の考え方

プログラム

 無機ナノ粒子を有機ポリマーに分散させ、機能性の付与・向上を狙った有機無機ナノコンポジットが検討されている。ナノコンポジットを作製するとき、ナノ粒子を有機溶媒や有機モノマー、有機ポリマーなどのマトリクスに均一分散させることが特性向上には不可欠であり、その手段として粒子へ表面修飾を行うことが必要である。粒子にはそれぞれ適した表面修飾剤があるので、その選択、処理方法を適したものとすることで粒子のマトリクスへの分散性は飛躍的に向上する。
 本講習会では特に酸化物ナノ粒子の合成・表面修飾と分散についてわかり易く説明し、金属ナノ粒子、量子ドットなどについても触れる。また、ナノ粒子の応用例などについても述べる。

  1. ナノ粒子の合成
    1. ナノ粒子とは
    2. ゾルゲル法
    3. ナノ粒子合成方法例
      • 火炎法
      • ケイ酸ソーダ法
      • 中和沈殿法
      • アルコキシド法
      • 金属直接法
      • マイクロエマルション法
      • 液相析出法
      • 湿式還元法
      • ホットソープ法など
    4. 粒子径制御、形状制御と粒子作製例
    5. ナノ粒子分散液の作製例とその作り方
      • 酸化物
      • 複酸化物
      • コアシェル
      • 酸化物ナノシート
      • 量子ドットなど
    6. ナノ粒子の工業的生産時に考慮すべき項目
    7. マイクロリアクタの方式紹介
  2. 表面化学修飾と分散
    1. 有機無機ハイブリッドおよびナノコンポジット
    2. ナノ粒子の分析・評価
      • 固形分濃度
      • 比表面積および換算一次粒子径算出
      • 粒度分布
      • 水分測定
      • 形状観察
      • 金属不純物濃度
      • NMR
      • 拡散反射ATR
      • GC/MS
      • TG/DTA
      • 表面シラノール基密度など
    3. 表面化学修飾 (シランカップリング剤をメインにリン酸エステル、4級アンモニウム、水分散用分散剤 (塩) なども)
      • ナノ粒子への表面修飾
      • ナノシートへの表面修飾
      • 配位子交換
      • 粒子径における体積濃度と粒子表面間距離の関係
      • 水系分散剤
    4. 機械的分散処理
    5. ナノコンポジットの作製法
    6. プリンテッドエレクトロニクス
  3. ナノ粒子の応用
    1. ナノ粒子について
    2. ナノ粒子の用途例
      1. 導電性ペースト・はんだ・接着剤
      2. タッチパネル・FPD・太陽電池
        • タッチパネル
        • FPD
          • 量子ドットLED
          • 波長変換型量子ドット
          • 反射防止膜
          • ハードコートなど
        • 太陽電池
          • 色素増感型
          • 量子ドット増感型など
      3. 有機エレクトロニクス・Liイオン電池
      4. その他応用例
        • ガスバリア
        • 封止材料
        • 触媒 (および担体)
        • 無電解めっき
        • CMPスラリー
        • 光触媒・UV遮蔽材料
        • フォトニック結晶
        • 超親水膜など
    • 質疑応答

講師

  • 田淵 穣
    DIC株式会社 R&D統括本部 アドバンストマテリアル開発センター 無機材料開発グループ
    マネジャー

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
  • 5名様以降は、1名あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
    • 4名様でお申し込みの場合 : 4名で 180,000円(税別) / 198,000円(税込)
    • 5名様でお申し込みの場合 : 5名で 210,000円(税別) / 231,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 請求書は、代表者にご送付いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

アーカイブ配信セミナー

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  • 視聴期間は2025年6月17日〜26日を予定しております。
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