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摩擦・摩耗の基礎と試験・評価・解析法

摩擦・摩耗の基礎と試験・評価・解析法

オンライン 開催

視聴期間は2025年3月19日〜27日を予定しております。
お申し込みは2025年3月25日まで承ります。

概要

本セミナーでは、様々な材料や部品に関わるトライボロジーについて取り上げ、長年研究に携わり経験豊富な講師が、摩擦・摩耗の基礎から分かりやすく解説いたします。

開催日

  • 2025年3月25日(火) 10時30分 2025年3月27日(木) 16時30分

修得知識

  • 摩擦・摩耗の基礎
  • 各種材料の摩耗特性とその試験・評価法およびその考え方
  • 摩耗損傷のモニタリング法
  • 摩耗損傷 (表面損傷) の評価と解析法

プログラム

 機械部品や機械設備の高信頼性化・長寿命化とそのためのメンテンスにあたり、摩擦・摩耗にかかわる基礎知識 (トライボロジーと呼ばれ非常に重要な分野) の理解は必要不可欠です。摩擦・摩耗特性は、運転条件、環境などによって複雑に変化する現象であり、稼働している機械システムに影響されるため、過去のデータやモデル実験から実用における摩擦摩耗をコントロールすることや摩耗設計・メンテンスを行うためには系統的な摩擦・摩耗の知識の習得が必要です。併せて、評価における材料の摩擦・摩耗特性の考え方や解析手法の基礎を学ぶことも重要です。
 本セミナーでは、初心者にもよくわかる摩擦・摩耗知識から、材料の摩擦・摩耗特性の試験法と評価及び実用的な摩耗損傷の解析法とその事例についてもわかりやすく解説します。機械の高効率化、長寿命化、高信頼性化に向けた機械設計、メンテンス、信頼性・品質管理等に携わっておられるエンジニアにとって役に立つ摩擦・摩耗の基礎に関する講座です。

  1. はじめに:摩擦・摩耗の発生とそこでの課題
    1. 身近で問題になる摩擦摩耗の事例
    2. どのようなことが問題になるのか?
  2. 摩擦摩耗の理解のための3つの基礎的事項
    1. 固体表面の特徴 (性質と形状)
    2. 真実接触面積
    3. 固体同士の接触 (弾性接触と塑性接触)
  3. 摩擦の基礎を知る
    1. 摩擦の経験則 (アモントン・クーロンの法則)
    2. 摩擦が発生するメカニズム
      1. 凝着説
      2. 掘り起こし説
    3. 潤滑下の摩擦の形態とそのメカニズム
  4. 摩耗の基礎を知る
    1. 摩耗の分類
      1. 様々な摩耗を系統的に分類する
      2. 摩耗の程度 (激しさ) を評価する指標
        • 摩耗率
        • 比摩耗量
    2. 摩耗の形態とその発生メカニズムおよび影響因子
      1. 凝着摩耗
      2. アブレシブ摩耗
      3. 腐食摩耗
      4. 疲労摩耗
      5. フレッチング摩耗
      6. エロージョン摩耗 (エロージョン)
    3. 摩耗形態とその遷移現象の理解が重要
      1. 摺動条件、潤滑下などにより摩耗形態が異なる
      2. 材料の耐摩耗性を考えるときの重要な視点
      3. 活用が拡がる樹脂の摩擦摩耗の考え方
  5. 摩擦・摩耗の試験・評価・解析法
    1. 汎用の摩擦摩耗試験法とそれらの特徴
    2. 表面の様々な機械的性質の試験・評価法
    3. 新しい表面強度評価法 (MSE法)
    4. 機械摺動面の摩耗の各種モニタリング法とそれらの特徴
    5. 摩耗損傷の機器分析と解析法
  6. まとめ:摩擦摩耗の知見を活用するために
    1. 役に立つ摩擦・摩耗の考え方 (潤滑 (剤) ・設計・材料の視点から)
    2. 応用例
    • 質疑応答

講師

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

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    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)

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  • 視聴期間は2025年3月19日〜27日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。

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