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研究開発DXを導入・推進するためのデータプラットフォームの構築と運用ポイント

研究開発DXを導入・推進するためのデータプラットフォームの構築と運用ポイント

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、研究開発データの一元管理、開発スピードの向上を目的として、研究開発データの取得・蓄積・活用方法を最新事例とともに解説いたします。

開催日

  • 2024年10月24日(木) 10時00分 17時15分

プログラム

第1部 研究加速を実現するデータプラットフォームの構築

(2024年10月24日 10:00〜11:30)

 当社では、研究開発データを一元管理するデータプラットフォームを構築し、開発スピードの向上を実現してきた。本講演では、データプラットフォームの構成要素であるデータの「蓄積」「活用」「提案」の観点から、それらの構築や活用事例を解説する。

  1. データプラットフォーム概要
    1. 構成要素と機能
  2. データ蓄積
    1. 実験データの構造化
    2. 実験データマネジメントシステム (DMS) の構築
    3. DMS活用事例の紹介
  3. データ活用
    1. 少量実験データに対する解析
    2. 画像・曲線データの解析
    3. データ活用の民主化 – Auto MLツールの利用 –
  4. データ提案
    1. 能動学習による条件提案
    2. ベイズ最適化による条件提案
    • 質疑応答

第2部 研究・実験データの収集・選定のポイントとDB構築の出口戦略

(2024年10月24日 12:15〜13:45)

 マテリアルズ・インフォマティクス (MI) や研究デジタルトランスフォーメーション (DX) は、情報科学・技術を駆使して材料研究・開発を刷新することが目的であり、今後の国際競争を勝ち抜くための必須テーマです。これらを実現するためには、研究データの管理が極めて重要な役割を果たします。しかしながら、材料データは、一般的なビッグデータとは異なる性質を持っており、研究データ管理に課題意識を持つ研究者が多いのが現状です。
 本講座では、MIの実践事例を通じて、研究活動で生じるデータの生成・蓄積・活用のサイクルについて知っていただき、特にデータ蓄積に必要な考え方・基礎知識について学んでいただきます。そして、データベース (DB) を作成する際の目的の明確化と出口戦略、そのために必要な具体的なスキルセットについても解説します。

  1. マテリアルズ・インフォティクス概要
    1. データ生成・蓄積・活用の循環サイクル
    2. データ収集時に考えなければいけないこと
    3. データ取得コストについて
    4. 活用可能なデータとは
    5. 制御可能な変数と計測可能な変数
  2. データ取得のためのベイズ最適化
    1. ベイズ最適化の背後にある数理
    2. 自律実験装置とAIソフトウェア
    3. ロボット制御のための環境整備
    4. GPyOpt
    5. OPTUNA
    6. PHYSBO
  3. 材料データ蓄積を行う上で必要なこと
    1. データベース構築の3つの目的
    2. データベースの種類
    3. フラットファイルフォーマット
    4. ツリー構造を利用した実験データ蓄積
    5. 電子ラボノートの事例
  4. データベース開発に必要なスキルセット
    1. 誰のためのDBか?
    2. 開発コストの見積もり
    3. デスクトップアプリとウェブアプリ
    4. フロントエンドとバックエンド
    5. ウェブアプリ開発:Django
    6. ウェブアプリ開発:Streamlit
    7. ウェブアプリ開発:JavaScript
    8. ウェブアプリ開発:SQL
    9. ウェブアプリ開発:noSQL
    10. アジャイル開発という考え方
  5. DB構築の出口戦略
    1. パーソナルDB
    2. DBを介した共同研究
    3. DBの共有・共用
    4. パブリックDB
    5. 材料データと課題の多様性への対応
    • 質疑応答

第3部 旭化成における共創型MI

(2024年10月24日 14:00〜15:30)

 旭化成内でマテリアルズインフォマティクス (MI) が活用され始めて数年経ち、社内ではMIの活用が積極的に推進されている。その一方で、自社の開発が顧客の製品開発の成功に直結しない場合もあり、迅速に顧客課題を解決するためには顧客との密な連携がカギになる。
 本発表では、顧客との連携を可能にする秘密計算を活用した共創型MIに関して説明する。

  1. 背景、課題
    1. マテリアルズインフォマティクスとは
    2. 旭化成内における活用実績
    3. 従来型の材料開発、MIにおける課題
    4. 共創型MIとは
    5. 活用想定例
  2. 共創型MIの種類
    1. オープン、クローズドな企業間連携
    2. 従来ベースの連携
    3. 秘密計算を活用した連携
  3. 世の中の技術、動向
    1. 各種秘密計算技術の概要
    2. 関連する活動、企業について
  4. 旭化成における共創型MI
    1. 現状の分析基盤について
    2. 事例のイメージの紹介
    3. 活用する効果
    4. 活用する上でのリスク、対策、契約に関して
    5. 今後求められること
    • 質疑応答

第4部 電子実験ノートによるデータ収集・データ整形の効率化と運用

(2024年10月24日 15:45〜17:15)

 当社では社内情報の蓄積、共有、活用を目的に電子実験ノートの適用を2019年より進めてきました。当社では当初技術情報の蓄積と共有を主なメリットとして電子実験ノートを推進してきましたが、それだけではユーザにとってインセンティブとはなりにくく利用が思うように進みませんでした。そこでユーザが「電子実験ノートにデータを登録したくなる仕組み」を作る事で活用がさらに進むと考え電子実験ノート価値向上に努めてきました。当社が構築した電子実験ノートを活用したMI用データ蓄積・収集基盤「データパイプライン」もその一つです。
 本講演では、電子実験ノートの概要・目的・期待効果から推進における課題と対応、電子実験ノートの独自開発拡張機能、周知活動についてもご紹介いたします。

  1. 電子実験ノート (ELN) とは
    1. 電子実験ノートに期待した点
    2. 電子実験ノートの推進体制
  2. 研究現場における課題と電子実験ノート導入
    1. 当社の技術情報活用の課題
    2. 電子実験ノートの意義と目的
    3. 電子実験ノート (BIOVIA Notebook) の特徴
    4. 電子実験ノート付属ツールの特徴
    5. 電子実験ノート以外のツールとの比較
  3. 電子実験ノート導入の課題と対応
    1. 導入後の課題とユーザの抵抗
    2. 機能追加による電子実験ノート価値向上
  4. 電子実験ノート導入のポイント
    1. 上層部と現場研究者の利用動機
    2. 社内横展開 (事例共有) 活動について
  5. 電子実験ノートとDX
    1. 電子実験ノートに求める役割 (データベースとデータレイク)
    2. 電子実験ノートを活用したMIの仕組み
    3. 電子実験ノート導入による定量的効果
    • 質疑応答

講師

  • 長岡 正宏
    日本ゼオン株式会社 総合開発センター 基盤技術研究所
  • 安藤 康伸
    東京工業大学 科学技術創成研究院 化学生命科学研究所
    准教授
  • 山口 陽平
    旭化成 株式会社 デジタル共創本部 インフォマティクス推進センター データサイエンス部
  • 川原 悠
    株式会社レゾナック 計算情報科学研究センター 情報・インフォマティクスグループ
    チーフ・リサーチャー

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 66,000円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 55,000円(税別) / 60,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 121,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 181,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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