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ペットボトルのマイクロ波分解法およびリサイクル

ペットボトルのマイクロ波分解法およびリサイクル

オンライン 開催

開催日

  • 2024年10月3日(木) 13時30分 16時30分

受講対象者

  • マイクロ波を利用したいと思っている研究者・技術者
  • マイクロ波に関心を持っている研究者・技術者
  • プラスチックのリサイクルについて関心を持っている研究者・技術者

修得知識

  • マイクロ波の利用のコツ
  • 廃プラスチックのリサイクル状況
  • ポリエステルの分解リサイクル
  • ペットボトルの分解リサイクル

プログラム

 飲料水ボトルのポリエチレンテレフタレート (PET) ボトルが、我々の生活必需品として産声を上げたのは、1970年代のアメリカであった。その軽量で持ち運びに便利なPETボトルは安価であり、世界中に広まるにはあまり時間は掛からなかった。日本では容器包装リサイクル法 (容リ法) において他のプラスチックとは異なり、PETボトルはリサイクルの対象物として、回収が強化された。その結果、2022年にはリサイクル率が90%に迫る勢いで世界トップレベルの国となった。PETの解重合については、古くより数多くの研究者のターゲットとして注目を集めた。その結果、鹸化反応を用いた加水分解法や超臨界流体法さらには、熱安定性の観点の興味から高温熱水法、熱分解法など多種類の分解技術が研究および報告された。
 当該講師は、徳田昌生氏 (前北海道大学教授) の「マイクロ波の有機合成への利用 – 電子レンジによる分子のクッキング」 (日本化学会、化学と工業、2003年3月号) に触発されて、2005年から、マイクロ波を用いたPETの解重合反応の研究について、アルカリ鹸化反応、酸化チタン触媒のエチレングリコール分解反応、その反応を用いて得られたBHETからの再ボトル化実験、さらには、水だけを用いた無触媒加水分解反応などの解重合反応について、一連の研究を遂行してきた。コロナ禍の2020年〜2022年には、阪本薬品工業株式会社との共同研究の中でグリセリンを用いたPETの解重合について研究を進めた。
 今回のWebセミナーでは、グリセリンを用いた解重合を中心として、講師らがこれまで実施してきたPETの解重合技術について総括する。その中でマイクロ波の特長や利点、更には、使用するときの注意点なども含めた内容にする予定である。
 これからマイクロ波を用いた研究に興味を持つ研究者および技術者、マイクロ波装置の選び方や価格帯の情報が欲しい方、さらには、小スケールのマイクロ波実験からスケールアップを目指したい研究者の方々に、ある意味、指針となる情報提供可能な内容ですので、強く受講をお勧め致します。

  • 講師自己紹介
  • 一般的なプラスチックのリサイクル
  • マイクロ波の加熱機構
  • ペットボトル分解技術
  • マイクロ波をペットボトルに利用するときのコツ

講師

主催

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お問い合わせ

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受講料

1名様
: 40,000円 (税別) / 44,000円 (税込)
複数名
: 18,000円 (税別) / 19,800円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

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  • Eメール案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 36,000円(税別) / 39,600円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 36,000円(税別) / 39,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 54,000円(税別) / 59,400円(税込)
  • Eメール案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 40,000円(税別) / 44,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 80,000円(税別) / 88,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 120,000円(税別) / 132,000円(税込)

アカデミック割引

  • 1名様あたり 24,000円(税別) / 26,400円(税込)

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