技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

廃プラスチックのリサイクル技術における最新動向

廃プラスチックのリサイクル技術における最新動向

~市場展望・ケミカルリサイクル・家電プラスチック高度選別技術と自己循環リサイクル~
オンライン 開催

開催日

  • 2024年9月18日(水) 11時00分 16時10分

受講対象者

  • プラスチックやリサイクルに携わる方
  • 廃プラスチックのリサイクルに関心のある方
  • プラスチックの選別技術や製品への再生材導入に関心のある方

修得知識

  • 国内廃プラスチック排出量と国内プラスチックリサイクル市場の実態
  • 廃プラスチックやリサイクルにまつわるグローバル政策や環境規制動向
  • マテリアルリサイクル、ケミカルリサイクル、サーマルリサイクルの技術に関する知見
  • 各リサイクル技術における国内外の主要プレーヤー (及び一部技術動向)
  • 廃プラスチックのケミカルリサイクルと今後の可能性
  • 家電プラスチックの自己循環リサイクル事例、マテリアルリサイクルの実際

プログラム

第1部 国内プラスチックリサイクル市場の展望

(2024年9月18日 11:00〜12:00)

 国内では年間800万t以上の廃プラスチックが排出されている状況にあります。近年、環境問題への対応やサーキュラーエコノミーの構築に向け廃棄物の削減・抑制、資源循環が求められる中、廃プラスチックのリサイクルも国内外において大きく注目されています。
 国内では廃プラスチックの有効利用率が85%以上とグローバルレベルで見ても高い水準を維持していますが、大半はエネルギー利用、いわゆるサーマルリサイクル技術により処理されている状況にあります。
 サーキュラーエコノミーの観点からは、熱処理ではなく新しいプラスチック製品としての再利用が求められる中でマテリアルリサイクルの更なる高度化やケミカルリサイクルの技術開発が活発化している状況にございます。
 本セミナーでは国内における廃プラスチックの排出推移、マテリアルリサイクルの実態やケミカルリサイクル技術の開発動向について説明することで、国内プラスチックリサイクル市場の理解を深めることを目的としています。

  1. プラスチックリサイクル動向における環境規制・政策背景
  2. 国内における廃プラスチック状況の実態
  3. プラスチックリサイクル市場動向
  4. プラスチックリサイクル技術別動向
    1. マテリアルリサイクル
    2. ケミカルリサイクル
      1. モノマー化
      2. 油化
      3. ガス化
    3. サーマルリサイクル
  5. プラスチックリサイクル樹脂別動向
    1. オレフィン
    2. PET
    3. スチレン (PS)
    4. その他 (PA、PC、PMMAなど)
  6. プラスチックリサイクルユーザー動向
    1. 自動車
    2. 飲料メーカー
    3. 日用品
    4. 建築・建材
  7. プラスチックリサイクル市場の展望

第2部 廃プラスチックのケミカルリサイクルと未来の理想像

(2024年9月18日 13:00〜14:30)

 日本、世界の廃プラスチックの事情やリサイクル手法による違い、触媒を使用した油化技術、ケミカルリサイクル技術を活用した日本型の循環型社会 (公益的な資本主義) についてなど幅広い視点から講演します。尚、資料の最後には重要となる貨幣観についても少し触れていきます。

  1. 廃プラスチックの油化とは
  2. 廃プラスチックのケミカルリサイクル技術とは
  3. 世界と日本の廃プラスチック事情
  4. 未来の理想像
  5. 貨幣観について

第3部 家電プラスチック高度選別技術と自己循環リサイクル

(2024年9月18日 14:40〜16:10)

 日本の廃プラスチック823万トンのうちプラスチック素材としてマテリアルリサイクルされているものは22%に過ぎず、それ以外の大部分はサーマルリサイクルや焼却されている。プラスチックの原料である石油は枯渇資源であり、かつ燃やすと二酸化炭素を排出してしまう。それ故、できる限りマテリアルリサイクルするのが望ましいが、単一種類のプラスチックとして回収されるのはごく一部で大半は混合プラスチックであるため、そのままではマテリアルリサイクルが難しい。
 本講演では、家電プラスチックを例に、混合プラスチックから単一プラスチックを高純度に回収する高度選別技術と、回収プラスチックの家電製品への再利用について解説する。

  1. プラスチックをとりまく社会動向
  2. 家電リサイクル処理の基本構成
  3. 混合プラスチック高度選別技術
    1. 微破砕選別
    2. 家電混合プラスチックの代表組成
    3. 高度選別の基本構成
    4. 湿式比重選別
      1. 浮沈選別
      2. ジグ選別
    5. 静電選別
      1. 原理
      2. 特長
    6. X線選別 (臭素系難燃剤含有プラスチック除去)
    7. 高度選別量産プラント
      1. 特長
      2. 品質管理 (純度)
      3. 品質管理 (RoHS)
  4. 自己循環リサイクル (水平リサイクル)
    1. 微少異物除去による物性改善
    2. 長期耐熱性の向上
    3. 色彩選別による白色系部品への適用展開
    4. 製品適用事例
  5. サーキュラーエコノミー〜リサイクルからリソーシングへ

講師

  • 青木 万葉
    株式会社 矢野経済研究所 インダストリアルテクノロジーユニット 素材産業グループ
    上級研究員
  • 野田 修嗣
    環境エネルギー株式会社
    代表取締役
  • 井関 康人
    三菱電機 株式会社 サステナビリティー事業推進部 リサイクル共創センター
    資源循環戦略エキスパート

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。

「案内の希望」をご選択いただいた場合、1名様 42,000円(税別) / 46,200円(税込) で受講いただけます。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,000円(税別) / 46,200円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/9/18 プラスチックリサイクルの技術・事業開発の最新動向と今後の展望 オンライン
2024/9/20 カーボンニュートラル (CN) 社会におけるCO2の回収・利用・貯留 (CCUS) の現状と将来および技術動向 オンライン
2024/9/26 アルカリ水電解の開発状況・課題と国内外の動向 オンライン
2024/9/27 水素キャリア・代替燃料としてのアンモニア利用技術とその現状 オンライン
2024/9/27 プラスチックの高度マテリアルリサイクルと高度成形プロセス オンライン
2024/10/7 カーボンニュートラル (CN) 社会におけるCO2の回収・利用・貯留 (CCUS) の現状と将来および技術動向 オンライン
2024/10/9 合成燃料 (e-fuel) 製造の効率化、技術開発動向 オンライン
2024/10/22 非可食バイオマス・リファイナリーと次世代バイオプラスチック最前線 オンライン
2024/10/23 加速する国内外のプラスチック規制の動向とリサイクルの最新事情 オンライン
2024/10/24 ペロブスカイト太陽電池・光電変換材料の高効率化・高耐久性化と今後の展望 オンライン
2024/10/24 新たな局面にある電気自動車とレアメタルの今後と日本企業の事業戦略 会場・オンライン
2024/10/25 インピーダンス測定・解析 オンライン
2024/10/28 再生可能エネルギーならびに化石原料を用いた国内外製造水素の経済性評価 オンライン
2024/10/29 加速する国内外のプラスチック規制の動向とリサイクルの最新事情 オンライン
2024/10/30 熱電変換の基礎と熱電発電用変換材料・モジュールおよびシステムの開発動向 オンライン
2024/10/30 建材一体型太陽光発電 (BIPV) の開発動向と今後の展望 オンライン
2024/10/30 洋上風力発電を取り巻く最新動向と今後の事業戦略 オンライン
2024/10/31 軟包装を巡る国内外のリサイクル促進の法制化とリサイクル手法の開発動向および関連特許動向 オンライン
2024/11/5 ペロブスカイト太陽電池の基礎から実用化に向けた課題・今後の展望 オンライン
2024/11/7 新たな局面にある電気自動車とレアメタルの今後と日本企業の事業戦略 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026 (書籍版 + CD版)
2024/7/17 世界のリサイクルPET 最新業界レポート
2024/6/24 EV用リチウムイオン電池のリユース&リサイクル
2024/5/30 PETボトルの最新リサイクル技術動向
2024/2/29 プラスチックのリサイクルと再生材の改質技術
2024/2/25 2024年版 水素エネルギー市場の実態と将来展望
2024/1/26 2024年版 太陽光発電市場・技術の実態と将来展望
2023/12/15 欧州のリサイクル 総合分析
2023/11/24 2024年版 脱炭素エネルギー市場・技術と将来展望
2023/9/8 2024年版 スマートエネルギー市場の実態と将来展望
2023/9/1 プラ容器 vs 紙包装 vs パウチ包装市場の現状と展望
2023/9/1 プラ容器 vs 紙包装 vs パウチ包装市場の現状と展望 [書籍 + PDF版]
2023/7/14 リサイクル材・バイオマス複合プラスチックの技術と仕組
2023/7/7 2023年版 次世代住宅市場・技術の実態と将来展望
2023/6/14 車載用リチウムイオン電池リサイクル : 技術・ビジネス・法制度
2023/6/9 2023年版 リチウムイオン電池市場の実態と将来展望
2023/5/31 アンモニアの低温・低圧合成と新しい利用技術
2023/4/7 2023年版 脱炭素社会の市場予測・技術と将来展望
2023/4/6 電池の回収・リユース・リサイクルの動向およびそのための評価・診断・認証