技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

自動車用プラスチックの基礎から次世代車対応最新動向まで

自動車用プラスチックの基礎から次世代車対応最新動向まで

~車載としての課題とその対応、カーボンニュートラル視点での情報整理と事例紹介~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、プラスチックの歴史やその特性発現のメカニズム、そして、樹脂の種類や加工法を体系だって説明いたします。さらに、活用状況を適用部位で層別した上で視覚的に説明します。
後半では、最新の低コスト加工法や計測法といったトレンドを説明し、今後の自動車に対する要求と規制を背景とした、持続的開発SDGsの方向性までも説明いたします。

開催日

  • 2024年9月12日(木) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 車体軽量化などプラスチック活用を考える方
  • これから車載プラスチックに携わる方
  • EVやFCV、SDGsなどの将来方向性の情報を知りたい方

修得知識

  • 車載プラスチックの概要 (種類・成形法・適用部品・活用注意点)
  • 車載プラスチック周辺の意匠・機能などのトレンド
  • カーボンニュートラルへの対応
  • トヨタのマルチパスウェイなど次世代モビリティとプラスチックの関連

プログラム

 初学者の方の入門、実務者の再整理、樹脂材料への領域拡大を目指す設計者の方向けに、プラスチックの基礎と車載として活用する際の利点と課題を解説します。
 自動車車内を見回すと樹脂部品以外は目に入らないと言われるほど、多くのプラスチックが使われています。プラスチックの軽量・易加工性によるものです。一方で、脱炭素対応の視点でモビリティの現状を理解することが重要となっています。未来モビリティにおけるプラスチック活用の際の重要な着眼点、さらにはカーボンニュートラル社会を見据えた期待と課題を解説します。30年に渡り、国内外の自動車メーカ・樹脂材料メーカで活躍し、現在も現地現物で次世代モビリティを調査している講師ならではの他に類を見たいセミナーです。

  1. 基礎編
    • 初学者の方、実務者の再整理、樹脂材料への領域拡大の設計者の方向けに、プラスチックの基礎と車載活用する際の利点と課題、その対応方法を解説します。
      1. プラスチックの基礎
        1. プラスチックの歴史
        2. プラスチックの特徴
          〜 金属・無機物との比較で理解 〜
        3. 種類, 分類
          • 熱可塑
          • 熱硬化
          • 複合材
            • CFRP
            • GFRP
        4. 主な成形加工法
      2. 車載プラスチックの一丁目一番地
        1. 活用の狙い
          • コスト低減
          • 軽量化
          • 高品位化
        2. 活用における課題
          • 耐熱性
          • 剛性
          • 耐久性
          • 耐環境特性
        3. 課題対応の実際
  2. 実務編 モビリティ視点でのプラスチック
    • 車載としてのプラスチック活用状況を説明します。ついで、脱炭素対応の視点でモビリティの現状を紹介します。この知識は、未来モビリティにおけるプラスチック活用の際の重要な着眼点に繋がります。
      1. バンパーを例に見る活用の歴史
      2. 自動車部品への活用状況
        • 内装
        • 外装
        • 機能部品
        • フル樹脂ボディ車両例
      3. トヨタのマルチパスウエイ目線で「車載プラ」を整理
      4. 新エネルギー車 (NEV) と樹脂
        1. 新エネルギー車 (EV&FCV) のグローバル販売トレンド
        2. 日中韓越のNEV普及状況現地調査
          • 電動化関連
          • 水素燃料自動車
  3. 最新情報、今後の動向
    • 今後のカーボンニュートラル社会を見据えた期待と課題を解説します。またトレンドとなる意匠や機能への対応での樹脂の役割を確認します。時間の許す範囲で最近の展示会情報をご紹介します。
      1. カーボンニュートラル対応
        1. 背景の整理;環境問題SDGs
        2. Scope1/2/3の整理
        3. プラスチックとしての対応;
          • サーマル
          • メカニカル
          • ケミカルリサイクル
          • 植物由来
        4. 取り組み現状;
          • トヨタ自動車カイゼン活動・再生可能エネルギー自前化
          • ホンダ展示車ケミカルリサイクル
          • 日欧の主要なケミカル素材メーカ
      2. モビリティのトレンド意匠や機能と樹脂
        1. 中国現地調査からスタイルデザイン/スイッチレス・音声認識
        2. 潮流1 クルマの顔が変わる
        3. 潮流2 マンマシンインターフェース変化に対応したダッシュボード
        4. 潮流3 透明樹脂と新意匠
          • 日産
          • マツダ
          • トヨタ
        5. 潮流4 クルマの進化対応
          • ADAS
          • 自動運転
          • 電動化
      3. 最近の展示会情報 (進行状況によっては割愛の場合有り)
        1. Japan Mobility Show2023
        2. H2&FC EXPO2024
        3. 人とくるまのテクノロジー展 NAGOYA2024
      4. まとめ
  4. 質疑応答

講師

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

シーエムシーリサーチからの案内をご希望の方は、割引特典を受けられます。
また、2名様以上同時申込で全員案内登録をしていただいた場合、1名様あたり半額の 22,500円(税別) / 24,750円(税込)となります。

  • Eメール案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • Eメール案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)

アカデミック割引

  • 1名様あたり 24,000円(税別) / 26,400円(税込)

学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/1/6 チクソ性の基礎、制御、測定・評価と実用系への活用方法 オンライン
2025/1/7 高感度化フォトレジスト材料の合成・設計・開発技術 オンライン
2025/1/8 高分子・ポリマー材料の合成、重合反応の基礎、プロセスと工業化・実用化の総合知識 オンライン
2025/1/10 欧州連合 (EU) の食品包装規制と安全問題の最新動向 オンライン
2025/1/15 高分子の劣化・変色メカニズムと対策技術、評価方法 オンライン
2025/1/15 高分子重合反応の基礎とモノマー・開始剤の選定、プロセス最適化 オンライン
2025/1/15 分子シミュレーションによる高分子材料の内部構造と破壊メカニズムの解析 オンライン
2025/1/16 プラスチック・樹脂における耐衝撃性向上技術と衝撃特性解析 オンライン
2025/1/17 高分子の結晶化メカニズムと解析ノウハウ オンライン
2025/1/20 「ポリプロピレン」の材料としての基本的な構造、特性、その応用 オンライン
2025/1/20 化学反応型樹脂の硬化率・硬化挙動の測定・評価法 オンライン
2025/1/20 プラスチックのリサイクル促進に向けた材料設計・成形加工の技術と知識 オンライン
2025/1/21 UV硬化の基礎と硬化不良対策および影部の硬化 東京都 会場
2025/1/21 ポリフェニレンサルファイド (PPS) 樹脂の基本特性と製造・加工技術および高機能化 オンライン
2025/1/21 分子シミュレーションによる高分子材料の内部構造と破壊メカニズムの解析 オンライン
2025/1/21 高分子材料における結晶化・ガラス転移の基礎と評価 オンライン
2025/1/21 ポリウレタン樹脂原料の基礎と最新動向 オンライン
2025/1/22 欧州連合 (EU) の食品包装規制と安全問題の最新動向 オンライン
2025/1/24 プラスチック射出成形過程の可視化とソリ変形予測技術 オンライン
2025/1/24 材料開発にレオロジーを活用するための考え方と実践 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/7/29 サステナブルなプラスチックの技術と展望
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026 (書籍版 + CD版)
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026
2024/7/17 世界のリサイクルPET 最新業界レポート
2024/6/28 ハイドロゲルの特性と作製および医療材料への応用
2024/5/30 PETボトルの最新リサイクル技術動向
2024/2/29 プラスチックのリサイクルと再生材の改質技術
2023/10/31 エポキシ樹脂の配合設計と高機能化
2023/9/1 プラ容器 vs 紙包装 vs パウチ包装市場の現状と展望 [書籍 + PDF版]
2023/9/1 プラ容器 vs 紙包装 vs パウチ包装市場の現状と展望
2023/7/31 熱可塑性エラストマーの特性と選定技術
2023/7/14 リサイクル材・バイオマス複合プラスチックの技術と仕組
2023/3/31 バイオマス材料の開発と応用
2023/1/31 液晶ポリマー (LCP) の物性と成形技術および高性能化
2023/1/6 バイオプラスチックの高機能化
2022/12/31 容器包装材料の環境対応とリサイクル技術
2022/10/5 世界のプラスチックリサイクル 最新業界レポート
2022/8/31 ポリイミドの高機能設計と応用技術
2022/6/28 GFRP & CFRPのリサイクル技術の動向・課題と回収材の用途開発
2022/5/31 自動車マルチマテリアルに向けた樹脂複合材料の開発