技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

シリカの分散・凝集制御とフィラーとして使いこなす活用術

シリカの分散・凝集制御とフィラーとして使いこなす活用術

~無機/高分子系コンポジットの創製と新機能の発現を目指して~
オンライン 開催

視聴期間は2024年8月20日〜27日を予定しております。
お申し込みは2024年8月23日まで承ります。

概要

本セミナーでは、シリカ微粒子の分散・凝集を制御するために必要なシリカの基本特性と表面評価法、シリカの表面改質法、分散系の評価と調製について解説いたします。
また、実務に活用頂けるようなナノコンポジットのフィラーとしてのシリカの活用事例やノウハウ、優れた特性の発現に対する役割・効果についても解説いたします。

開催日

  • 2024年8月23日(金) 13時00分 2024年8月27日(火) 17時00分

修得知識

  • フィラーとしてのシリカの基礎知識
  • 表面疎水化処理を施すことなくシリカナノフィラーを高分子材料中に高分散させる技術・ノウハウ
  • 今後のナノコンポジット系の設計指針の一助となるフィラー/高分子母相界面の性状がコンポジットの材料特性に及ぼす影響

プログラム

 ポリマー材料との複合化に用いるシリカは安価な増量材としての役割だけでなく、近年ではポリマーの特性そのものを大きく向上させたり、新たな機能を付与するための添加剤 (フィラー) として注目されている。とりわけnmオーダーまでサイズダウンさせたシリカナノフィラーを均一にポリマー中に分散したナノコンポジットは、力学特性はじめ優れた特性の発現が期待されています。ただし、望まれる特性を発現するナノコンポジットを得るためには、フィラーとしてのシリカそのものの十分な理解と適切な材料選択が必要となるほか、ポリマーの種類に合わせた分散性の均質化や複合界面の設計のためのフィラー分散制御、ポリマーとの混合・混練技術といった多岐にわたる知見が必要となります。
 これらの技術により、一部コンポジット系では実用化されていますが、経験則で検討が進められる側面もあり、製品の安定的な製造や信頼性の高いコンポジット品質の確保に苦慮されておられる技術者の方もいるのではないでしょうか?シリカ/ポリマー系ナノコンポジット製造における品質と生産性の両立に向けて最小のコストで最大の効果を狙うには、経験と理論のバランスよい的確なアプローチが必要となります。
 本セミナーでは、大学でこの分野の基礎研究を推進している数少ない教員の経験に基づいて、上記の技術を系統的かつ学術的に理論づけした内容を解説します。また、実務に活用頂けるようなナノコンポジットのフィラーとしてのシリカの活用事例やノウハウ、優れた特性の発現に対する役割・効果についても解説します。

  1. シリカフィラーの基礎
    1. フィラーとしてのシリカの分類
    2. シリカフィラーの基本物性
  2. シリカの分散・凝集制御の理論と実際
    1. シリカ微粒子の分散安定性
    2. シリカフィラーの表面改質技術
    3. 従来型シリカ/ポリマー系ナノコンポジット調製法と特性
  3. シリカナノフィラーの表面改質処理を用いない新規なシリカ/ポリマー系ナノコンポジットの簡易調製法
    1. 親水性ナノシリカの分散を事例とする無機ナノフィラーのポリマー中への高分散のキーポイント
    2. 本調製法で使用するシリカナノフィラーの特徴
    3. 各種熱可塑性・熱硬化性ポリマー中へのシリカナノフィラー分散技術
    4. 異種ナノ粒子との複合フィラーとしての活用技術
    5. ポリマー母相中でのナノフィラー導入位置制御を施したコンポジット膜の微視構造デザインと調製事例
  4. シリカナノフィラーの分散がポリマー系ナノコンポジットの諸特性に及ぼす影響・効果と材料設計のポイント
    • 一部、数値シミュレーション結果との比較検討を含む
      1. 力学特性制御
      2. 熱物性制御
      3. 光学特性制御
    • 質疑応答

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。

「案内の希望」をご選択いただいた場合、1名様 35,000円(税別) / 38,500円(税込) で受講いただけます。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 35,000円(税別) / 38,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)

アーカイブ配信セミナー

  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
  • 配信開始となりましたら、改めてメールでご案内いたします。
  • 視聴サイトにログインしていただき、ご視聴いただきます。
  • 視聴期間は2024年8月20日〜27日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は別途、送付いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/10/30 無機ナノフィラーのポリマーへの分散・複合化技術 オンライン
2024/10/30 顔料微粒子の分散・凝集の基礎および撹拌機・分散剤の選択ノウハウ オンライン
2024/10/30 プラズマCVD (化学気相堆積) 装置による高品質薄膜の成膜技術、および量産化対応 オンライン
2024/10/31 膜によるガス分離の基礎・応用ならびに研究開発の動向 オンライン
2024/10/31 シリカ微粒子の特性および表面改質と分散・凝集技術 東京都 会場
2024/11/6 カーボン材料の分散制御技術と評価法 オンライン
2024/11/7 高分子分散剤の種類、作用機構、取捨選択と効果的な活用方法 オンライン
2024/11/7 レオロジーの基礎とチクソトロピー オンライン
2024/11/8 粉体物性の実用的な測定法および付着・凝集性と流動性の評価 オンライン
2024/11/13 パウダー化粧品の処方設計のポイントと粉体物性の機器評価方法 オンライン
2024/11/13 異種材料接着のメカニズムと接着界面の密着性評価 オンライン
2024/11/13 有機ケイ素ポリマーの構造、特徴とその応用 オンライン
2024/11/13 欧州PFAS規制の動向とフッ素樹脂製品への影響 オンライン
2024/11/14 無機ナノフィラーのポリマーへの分散・複合化技術 オンライン
2024/11/15 粉体物性の実用的な測定法および付着・凝集性と流動性の評価 オンライン
2024/11/15 めっき技術の基礎と不良対策、めっき条件の最適化技術 オンライン
2024/11/15 レオロジーの基礎とチクソトロピー オンライン
2024/11/20 塗布・乾燥工程の基礎と高均質薄膜作製のポイント オンライン
2024/11/22 マレイン酸変性による樹脂複合材料の界面密着性向上とその構造分析 オンライン
2024/11/26 塗装仕上がり/塗膜品質に影響する機構の理解と実際 オンライン

関連する出版物