技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

医薬品・部外品・化粧品分野で必要な品質管理/検査に役立つ化学分析の基礎

医薬品・部外品・化粧品分野で必要な品質管理/検査に役立つ化学分析の基礎

~サンプリング、前処理、実験ノートの取り方などから、水、試薬・試液や機器の管理、測定 (t-検定、F-検定、Q-検定) など、信頼性・再現性を得るために必要な技能の総復習~
オンライン 開催 演習付き

視聴期間は2024年8月9日〜27日を予定しております。
お申し込みは2024年8月9日まで承ります。

概要

本セミナーでは、化学分析の基本、分析方法のバリデーションについて基礎から、演習問題を交えて解説いたします。

開催日

  • 2024年8月9日(金) 10時30分 2024年8月27日(火) 16時30分

修得知識

  • 化学分析を行うための基本的な判断力
  • 化学分析のための基本的な器具や機器の取り扱いの姿勢
  • 化学分析の測定値を分析結果にするための基本的計算と扱い方
  • 日常の試験検査について基本や原理から見る習慣を身に着ける

プログラム

 医薬品をはじめ、化粧品や食品などを製造販売するためには、人の命にかかわることから製造管理や品質管理が厳しく定められています。
 そのため、分析装置の校正点検が適格に実施されていること、分析担当者の技能が妥当なものであること、分析方法が妥当なものであること等が求められます。
 得られた測定値を適切に処理形跡されて分析値となり、初めて、分析結果の信頼性が得られます。そこで、試験担当者が分析を行うための技能を有することが第一歩となります。しかし、高校や大学等では基礎的な知識や演習に十分な時間が足りなくなっています。
 本セミナーは初学者や学びなおし、OJTを行う管理職に求められる化学分析の基本を理解するための基礎講座です。

  1. 第1部 化学分析するための基本
    • 化学分析とは何かを根本から解説します
      1. 化学分析の基本
        • 化学分析の重要性と定義
        • 化学分析の種類
          • 基本分析
          • 応用分析
      2. 試験法における分析過程の重要性
      3. 試験の手順
      4. 試験の実施
        • サンプリング
        • 前処理
        • 測定
        • 解析
        • 報告
      5. 化学分析の手順
      6. 記録の重要性
        • 計画書
        • 手順書
        • 実験記録
        • 生データ
        • 実験ノート
        • データインテグリティー
      7. 天秤と体積計
        • 天秤の取り扱い
        • 体積計の種類と注意点
      8. 有効数字と四則演算
        • 有効数字
        • 加減算
        • 乗除算
        • 混ざり計算
      9. 濃度の種類と計算
        • %濃度
        • モル濃度
        • ppm等
      10. 演習問題
  2. 第2部 分析結果の取りまとめと結果の信頼性
    • 得られた測定値を分析結果に変える計算を説明します〜
      1. 結果の整理と測定指標
        • 平均と平方和
        • 分散と標準偏差
        • 分解能
        • S/N比
      2. 測定誤差と不確かさ
        • 系統誤差
        • 偶然誤差
        • 不確かさ
      3. 分析対象物の確認 (定性)
        • 分離分析
        • 分光分析
        • 質量分析
        • 重量分析
      4. 検量線の作成
        • 作成の手順
        • 検量線の種類
        • 標準物質 (品)
        • 検量線の計算
          • 最小二乗法
          • 回帰直線と残差
          • 傾き
          • y-切片
        • 検量線の評価
          • 相関係数
          • 原点通過
          • 残差プロット
          • 相対プロット
      5. 分析対象物の定量性
        • 検出限界と感度
        • 定量限界と定量下限
        • 定量の範囲
      6. 測定結果の全体像
        • 母平均
        • 母分散
        • 点推定
        • 区間推定
        • 95%信頼区間
      7. 定量結果の精確性
        • 真度と偏り
        • 精度とばらつき
        • 再現性
      8. 測定結果の評価 (平均の違い、分散の違い、外れ値の判断)
        • t-検定
        • F-検定
        • Q-検定
      9. 演習問題
  3. 第3部 分析の測定装置における具体的な事例
    • 測定結果はどのように得るのでしょうか具体的に説明します
      1. 分析機器の管理
        • 点検・校正
        • 使用記録
        • 故障と記録
      2. 水、試薬・試液の管理
        • 水と洗浄
        • 試薬・試液の管理
      3. 標準物質 (品) と標準器の取扱い
        • Reference Standard
        • House Standard
        • Traceability
      4. クロマトグラフィーと質量分析のポイント
        • HPLC
        • GC
        • TLC
        • 質量分析
      5. 光学分析とランベルト・ベールの法則
        • 紫外可視吸収
        • フーリエ変換赤外吸収
        • 発光
      6. 品質確保のための技術移転と技能試験の役割
        • 品質管理
        • 室間再現精度
        • 技能試験
      7. 分析機器の適格性評価
        • 目的の性能や機能
        • 実際の性能や機能
      8. 分析パラメーター
        • 分析法開発
        • 妥当性評価
        • 分析能パラメーター
      9. 演習問題
    • 質疑応答

講師

  • 小島 尚
    東京バイオテクノロジー専門学校
    講師

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 36,200円 (税別) / 39,820円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 36,200円(税別) / 39,820円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

アーカイブ配信セミナー

  • 「ビデオグ」を使ったアーカイブ配信セミナーとなります。
  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCなどからご視聴ができます。
  • お申し込み前に、 視聴環境 をご確認いただき、 視聴テスト にて動作確認をお願いいたします。
  • 別途、ID,パスワードをメールにてご連絡申し上げます。
  • 視聴期間は2024年8月9日〜27日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は印刷・送付いたします。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/1/28 薬価算定の基礎と希望薬価取得ノウハウ オンライン
2025/1/28 化粧品の防腐処方設計と保存効力試験・微生物限度試験のポイント オンライン
2025/1/28 グローバル市場に向けた化粧品研究・開発担当者のための化粧品規制 (EU、ASEAN、中国、米国、日本) と化粧品に影響する化学品規制解説・動向 東京都 会場・オンライン
2025/1/28 QA担当者が抑えるべきGMP適合性調査対応と査察当局による指摘事例と対策 オンライン
2025/1/28 高薬理活性物質を扱うマルチパーパス設備での洗浄評価基準と洗浄管理の留意点 オンライン
2025/1/29 計算ブラックボックスからの脱却と精度評価の本質に迫る オンライン
2025/1/29 製造管理/品質保証担当者の質を高めるための教育訓練 オンライン
2025/1/29 日米欧主要国の医療・薬価制度の概要と価格戦略のポイント オンライン
2025/1/29 洗浄バリデーションの基礎と残留許容値、回収率設定の科学的根拠の示し方 オンライン
2025/1/29 細胞培養 超入門講座 オンライン
2025/1/29 凍結乾燥製剤の基礎、スケールアップ技術とバリデーション実施のポイント オンライン
2025/1/29 炎症性腸疾患における治療・薬剤選択の実際と今後の展望 オンライン
2025/1/29 再生医療等製造施設におけるGCTP (製造管理・品質管理) 対応のポイントと査察対応 オンライン
2025/1/29 医薬品企業における英文契約書読み方基礎講座 オンライン
2025/1/29 検定・推定 (主に計量値) オンライン
2025/1/29 Python実践データ分析/機械学習 オンライン
2025/1/29 FDA査察対応セミナー 入門編 オンライン
2025/1/30 医薬品凍結乾燥の条件設定、設備、バリデーション、スケールアップおよび失敗事例と対策 東京都 会場・オンライン
2025/1/30 Excelで始める実践データ分析 オンライン
2025/1/30 一般医薬品向け: CTD-M2作成 / 規格及び試験方法と分析法バリデーション / 技術移転と同等性評価 (全3コース) オンライン

関連する出版物

発行年月
2018/8/31 がん治療で起こる副作用・合併症の治療法と薬剤開発
2018/7/31 医薬品・医療機器・再生医療開発におけるオープンイノベーションの取り組み 事例集
2018/6/29 医薬品グローバル開発に必要な英語実務集
2018/5/30 GVP Module改訂をふまえたEU Pharmacovigilance規制の実装
2018/5/18 創薬のための細胞利用技術の最新動向と市場
2018/4/25 統計学的アプローチを活用した分析法バリデーションの評価及び妥当性
2018/1/30 バイオ医薬品のCTD-Q作成 - 妥当性の根拠とまとめ方 -
2017/9/29 疾患・病態検査・診断法の開発
2017/8/31 きのこの生理機能と応用開発の展望
2017/6/21 体外診断用医薬品開発ノウハウ
2017/5/10 分析法バリデーション実務集
2017/4/25 非GLP試験での効率的な信頼性基準適用と品質過剰の見直し
2014/11/27 3極対応リスクマネジメントプラン策定とEU-GVPが求める記載事項/国内との相違点
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/10/27 化粧品に求められる使用感の共有と感性価値の数値化・定量化
2014/7/30 高薬理活性医薬品・封じ込めQ&A集
2014/7/15 化粧品13社〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/7/15 化粧品13社〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)