技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

積層セラミックコンデンサ (MLCC) の主にセラミックス材料設計から見た技術動向

積層セラミックコンデンサ (MLCC) の主にセラミックス材料設計から見た技術動向

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、セラミックスの基礎から解説し、BaTiO3の格子欠陥からドナーやアクセプター元素添加に係わる材料組成設計の指針までを分かりやすく解説いたします。

開催日

  • 2024年4月15日(月) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • MLCCで課題を抱えている方
  • MLCCの生産に必要な材料、設備メーカー、素材メーカーにおける研究開発、製造、販売に携わる方
  • MLCCを使用する製品の設計技術者

修得知識

  • セラミックスの基礎知識
  • コンデンサの機能
  • BaTiO3セラミックス誘電体特性、BaTiO3セラミックスの格子欠陥の制御技術、非還元材料の設計指針
  • 薄層用微粒BaTiO3粉末の設計指針
  • 内部電極Ni金属粉、共素地、焼結挙動
  • MLCCの信頼性、評価技術
  • MLCC全般にわたるプロセス技術、焼成技術のポイント
  • MLCCの開発動向

プログラム

 MLCCはスマートフォーンに代表される小型電子機器から、自動車のEV化、今後の自動運転化に向けて、また、5G、IoTの進展に伴い、生活のあらゆる分野で、その需要の大幅な増大が見込まれる電子部品です。MLCCの多くはBaTiO3をベースにした誘電体セラミックスが誘電体素子に用いられています。MLCCの小型化はこの誘電体素子の薄層化によるところが大きく、MLCCの信頼性はこのBaTiO3誘電体セラミックスの材料的特性に負うところが大きいと言えます。
 本セミナーでは、MLCCやMLCCに必要な素材 (セラミックス材料、電極材料、バインダーなど有機材料) に係わる技術者、および生産の第一線で頑張っておられる開発および製造に係わる技術者、品質管理や故障解析に係わる技術者の方に聴講していただければと思っています。MLCCの信頼性に影響するBaTiO3誘電体セラミックスの設計指針として、セラミックスの基礎からBaTiO3の格子欠陥からドナーやアクセプター元素添加に係わる材料組成設計の指針までを分かりやすく説明します。MLCCに係わる皆様の日々の研究開発、製造現場での指針、方向性を提供できればと思っています。

  1. 積層セラミックコンデンサ (MLCC) の基礎
    1. セラミックスの基礎
      • 焼結現象
      • 粒成長
      • 平衡状態図
    2. コンデンサの種類
    3. インピーダンス素子としてのコンデンサ
      • 周波数特性
      • インピーダンス
      • ESR ESL
      • デカップリング
      • 平滑
    4. MLCCの概要
      • 高誘電率系
      • 温度補償系
      • 温度係数
      • シフター
      • デプレッサー
    5. Ni内部電極MLCC
      • 平衡酸素分圧
      • 還元雰囲気
  2. BaTiO3 (BT) 誘電体セラミックスの基礎
    1. BTの強誘電性
      • 結晶構造
      • 相転移
      • 分極
      • ドメイン
      • ヒステリシス
    2. BTのサイズ効果
      • 強誘電性
      • c/a軸比
    3. 微粒BT粉末の合成
      • 固相法
      • シュウ酸法
      • 水熱合成法
      • c/a軸比
    4. BT誘電体原料の組成
      • サイト
      • 配位
      • アクセプター元素
      • ドナー元素
    5. BT誘電体セラミックスの構造
      • コアシェル構造
      • 非コアシェル構造
      • 不均一歪
      • 粒成長抑制
  3. Ni内部電極MLCC対応のBT材料
    1. 酸化物の還元現象の熱力学
      • 熱力学
      • 化学平衡
      • ギブス生成自由エネルギー
      • 酸素分圧
    2. BTの酸素空孔生成
      • 格子欠陥式
      • 欠陥濃度
    3. BTの格子欠陥制御
      • Aサイト
      • Bサイト
      • 化学量論比
      • 欠陥式
    4. 異種元素置換による格子欠陥生成とその効果
      • 酸素空孔
      • 陽イオン空孔
      • 欠陥の会合
      • シミュレーション
    5. 粒界の役割
      • 粒界の構造
      • 酸素の拡散
      • 元素の偏析
  4. BTセラミックスの長期信頼性
    1. 酸化物の電気伝導
      • バンド伝導
      • ホッピング伝導
      • オーム則
      • バンドギャップ
    2. 高電界での電気伝導
      • チャイルド則
      • 放出電流
      • 摩耗故障
      • 欠陥準位
      • トラップ
    3. 酸素空孔移動現象とその制御
      • 活性化エネルギー
      • 分析手法
      • シミュレーション
    4. MLCCの摩耗故障と加速性
      • 加速評価
      • 温度加速
      • 電圧加速
      • アレニウス
      • アイリングモデル
      • 電界集中
  5. MLCCの製造プロセス
    1. 製造工程の概要
    2. シート成形工程、主にスラリー組成の設計およびスラリー製造技術
      • シートの剥離・積層
      • バインダー
      • 分散剤
      • 可塑剤
      • 乾燥収縮
      • PVC
    3. Ni内部電極工程、主にその焼結性
      • ペースト組成
      • 収縮挙動
      • 共素地
      • カバレッジ
      • Ni電極組成
    4. MLCC焼成工程、主に焼成雰囲気制御とBT酸素空孔制御
      • バインダーの熱分解
      • 雰囲気制御
      • 残留炭素
      • 酸素空孔生成
      • 再酸化
      • 短時間焼成
    5. MLCCの外部電極
      • Ag
      • Cu
      • Ag/Pd
      • Ni/Pd
      • 樹脂電極
      • マイグレーション
    6. 故障解析
      • MLCC内部の構造欠陥
      • 非破壊故障解析
      • 破壊故障解析
      • 電解剥離法
  6. MLCCの技術動向
    1. 小型、大容量化
    2. IoT、5Gへの対応、低ESR化、低ESL化
      • 5G化の動向 LW逆転
      • 3端子
      • 多端子
    3. 車載に向けた高圧、高温化
      • 市場動向
      • 車載規格 (AEC-Q200)
      • 信頼性データ
      • 中高圧設計
      • 高温対策
    4. BT以外の誘電体材料の動向
      • CaZrO3
      • タングステンブロンズ
      • その他特許例
    • 質疑応答

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。

「案内の希望」をご選択いただいた場合、1名様 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/6/5 ファインセラミックス高機能化に向けた成形プロセスの基礎と応用 大阪府 会場
2024/6/7 セラミックグリーンシート成形技術および積層部品化技術 オンライン
2024/6/12 セラミックス焼結・一体焼結プロセスの高度制御のための計測・解析技術 オンライン
2024/6/14 アナログ回路設計技術の基礎と応用 オンライン
2024/6/18 セラミック玉軸受の優位性の実験的評価と懸念事項 オンライン
2024/6/21 セラミックグリーンシート成形技術および積層部品化技術 オンライン
2024/6/21 セラミックス焼結・一体焼結プロセスの高度制御のための計測・解析技術 オンライン
2024/6/24 セラミック玉軸受の優位性の実験的評価と懸念事項 オンライン
2024/6/25 積層セラミックコンデンサ (MLCC) の設計、材料技術、開発動向と課題 オンライン
2024/6/25 チタン酸バリウムの誘電物性と積層セラミックスコンデンサの課題 オンライン
2024/7/3 チタン酸バリウムの誘電物性と積層セラミックスコンデンサの課題 オンライン
2024/7/8 セラミックス製造の低温、省エネルギー化技術 オンライン
2024/7/8 積層セラミックコンデンサ (MLCC) の設計、材料技術、開発動向と課題 オンライン
2024/7/9 セラミックス材料の成形・焼結プロセスの基礎と機械・機能性向上のための微構造制御 オンライン
2024/7/15 セラミックス材料の成形・焼結プロセスの基礎と機械・機能性向上のための微構造制御 オンライン
2024/7/18 アナログ回路設計の基礎とトラブル対策 オンライン
2024/8/21 FPGA / SoCデジタルシステムを支えるアナログ技術の基本と応用 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/2/29 セラミックス・金属の焼成、焼結技術とプロセス開発
2023/8/4 2024年版 コンデンサ市場・部材の実態と将来展望
2022/10/14 2023年版 コンデンサ市場・部材の実態と将来展望
2022/6/17 2022年版 電子部品市場・技術の実態と将来展望
2021/10/15 2022年版 コンデンサ市場・部材の実態と将来展望
2021/6/18 2021年版 電子部品・デバイス市場の実態と将来展望
2020/10/30 積層セラミックコンデンサ (MLCC) の材料・製造・実装技術と最新動向
2020/10/16 2021年版 コンデンサ市場・部材の実態と将来展望
2020/7/17 2020年版 電子部品・デバイス市場の実態と将来展望
2019/10/18 2020年版 コンデンサ市場・部材の実態と将来展望
2019/7/19 2019年版 電子部品・デバイス市場の実態と将来展望
2018/10/19 2019年版 コンデンサ市場・部材の実態と将来展望
2017/10/20 2018年版 コンデンサ市場・部材の実態と将来展望
2016/10/21 2017年版 コンデンサ市場・部材の実態と将来展望
2015/10/23 2016年版 コンデンサ市場・部材の実態と将来展望
2014/10/24 2015年版 コンデンサ市場・部材の実態と将来展望
2014/9/20 電気二重層コンデンサ 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/9/20 電気二重層コンデンサ 技術開発実態分析調査報告書
2013/10/4 2014年版 コンデンサ市場・部材の実態と将来展望
2012/10/12 2013年版 コンデンサ市場・部材の実態と将来展望