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透明セラミックス (透光性セラミックス) の特性、設計、薄膜化と接合、その応用

透明セラミックス (透光性セラミックス) の特性、設計、薄膜化と接合、その応用

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、透明セラミックスについて取り上げ、高純度化、焼結収縮の制御、大面積化、異方性・粒界制御、機械的強度向上などの課題への対応、光学防護、照明・ディスプレイ、医療・バイオ、発電エネルギー分野など新しい用途の動きについて詳解いたします。

開催日

  • 2025年10月16日(木) 10時15分16時45分

受講対象者

  • 透明セラミックスの応用が期待される分野の技術者、開発者、研究者、企画担当者
    • 光学防護
    • 照明・ディスプレイ
    • 医療・バイオ
    • 発電エネルギーなど

修得知識

  • 高純度化、焼結収縮の制御、大面積化、異方性・粒界制御、機械的強度向上などの課題への対応
  • 光学防護、照明・ディスプレイ、医療・バイオ、発電エネルギー分野など新しい用途の動き

プログラム

第1部 透明・透光性セラミックスの光透過特性

(2025年10月16日 10:15〜11:15)

 透明・透光性セラミックスの光透過特性を説明し、特にセラミックスの残留気孔や微細構造が光透過特性に与える影響を、これまでに開発してきた透光性アルミナ、透明・透光性ジルコニア等を事例に紹介する。

  1. イントロダクション
    1. 透明、透光性セラミックスの歴史および用途
    2. 透明性と透光性の違い
    3. 透明・透光性セラミックスの一般的な製法
  2. 透光性アルミナ
    1. 残留気孔、粒界散乱のモデル化
    2. Mie散乱、FDTD法によるシミュレーション
    3. 材質設計の例
  3. 透明・透光性ジルコニア
    1. 透明ジルコニアの紹介
    2. 残留気孔の影響
    3. La添加透光性ジルコニアの紹介
    4. 透光化・高強度化メカニズム
    • 質疑応答

第2部 透明セラミックス厚膜を成膜するための粉末衝撃固化技術 (AD法)

〜成膜機構、複合化、成膜効率の向上〜

(2025年10月16日 11:30〜13:00)

 セラミックスの緻密化には、高い焼結温度を要することが知られている。一方、粉末原料を基板に吹き付けて衝撃固化させることで、室温で透明な厚膜を作製するAD法が、近年注目されている。
 本講演では、AD法の概要、成膜機構、機能化のための複合膜作製例、および成膜効率の向上に関する取り組みに関して話題提供する。

  1. AD (エアロゾルデポジション) 法
    1. 概要
    2. 利点と欠点
    3. 活用例
  2. AD法による透明機能性セラミック膜
    1. 原料粉末設計
    2. 粉末集積技術
    3. 透明機能性セラミック厚膜 (断熱性、導電性)
  3. 成膜機構と成膜効率の改善
    1. 原料粉末の選定
    2. 成膜機構の検討
    3. 成膜効率改善を目指した粉末設計
    • 質疑応答

第3部 青色蓄光可能な透光性セラミックス長残光蛍光体の開発その可能性

(2025年10月16日 14:00〜15:30)

  1. 蛍光体材料において透光性セラミックが求められる背景
  2. 蛍光体材料における光学遷移
    1. 輻射、無輻射遷移確率と蛍光寿命、量子効率
    2. 蛍光減衰、測定法と解析法
    3. 消光失活過程
  3. 蛍光寿命、量子効率、その温度依存性
    1. 蛍光寿命と量子効率の関係
    2. エネルギー移動効率と蛍光寿命の関係
    3. 交差緩和失活確率と温度依存性
  4. 高出力化に向けたセラミック蛍光体および結晶化ガラス蛍光体の開発
    1. 材料構成について
    2. 長残光性について
  5. 長残光セラミックスの透明化による新たなフォトニクス応用への展開
    • 質疑応答

第4部 結晶化ガラスの基礎と応用製品

(2025年10月16日 15:45〜16:45)

 結晶化ガラスとはガラス中に結晶を析出させた複合材料である。
 本講座では、結晶化ガラスに関する基本的な知識を解説し、透明結晶化ガラスや不透明結晶化ガラスについてその応用例と共に紹介する。

  1. 結晶化ガラス
    1. 結晶化ガラスとは
    2. 結晶化ガラスの歴史
    3. 透明結晶化ガラス
    4. 結晶化ガラスの製造方法例
    5. 結晶化ガラスの開発プロセス例
  2. NEGの透明結晶化ガラス
    1. ネオセラム N-0
    2. Cerapure
  3. NEGの不透明結晶化ガラス
    1. ネオセラム N-11
    2. GCコア
    3. ネオパリエ
  4. まとめ
    • 質疑応答

講師

  • 山下 勲
    東ソー株式会社 先端材料研究所
    主席研究員
  • 武藤 浩行
    豊橋技術科学大学
    教授
  • 田部 勢津久
    京都大学 大学院 人間・環境学研究科 相関環境学専攻 物質機能相関論分野
    教授
  • 岡田 悠佑
    日本電気硝子 株式会社 研究開発本部 研究部第二グループ
    主任研究員

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 66,000円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 55,000円(税別) / 60,500円(税込) で受講いただけます。
  • 5名様以降は、1名あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 121,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 181,500円(税込)
    • 4名様でお申し込みの場合 : 4名で 220,000円(税別) / 242,000円(税込)
    • 5名様でお申し込みの場合 : 5名で 250,000円(税別) / 275,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 請求書は、代表者にご送付いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 Zoomのシステム要件テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
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  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
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