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眼科DDS開発動向とその低侵襲化技術

眼科DDS開発動向とその低侵襲化技術

オンライン 開催

開催日

  • 2024年4月3日(水) 10時30分 16時30分

プログラム

第1部 最近の眼科DDS開発状況

(2024年4月3日 10:30〜12:30)

 各種眼疾患をご紹介させて頂き、未充足ニーズの変化や治療トレンドを踏まえ眼科DDS技術で各社がどのように課題解決を図ろうとしているか、最近の開発動向を交えながらご紹介いたします。また、これまでの経験から眼科製剤開発において重要と思われるポイントや将来展望なども合わせてご紹介致します。これらの内容が新たな眼科治療法開発のヒントになれば幸いです。

  1. 主な眼疾患
    1. 前眼部疾患のご紹介と未充足ニーズ
    2. 緑内障のご紹介と未充足ニーズ
    3. 後眼部疾患のご紹介と未充足ニーズ
  2. DDS開発動向
    1. 前眼部領域
    2. 緑内障領域
    3. 後眼部領域
  3. 眼科DDS開発におけるポイント
    1. 点眼DDS
    2. DDS注射剤
    3. その他
  4. 今後の眼科DDS開発および治療トレンド
  5. まとめ
    • 質疑応答

第2部 後眼部疾患治療のためのHDL点眼剤の開発

(2024年4月3日 13:15〜14:45)

 我々が京都大学眼科と共同で進めている、後眼部疾患に対する点眼治療法開発について紹介する。高密度リポタンパク質 (High-density lipoprotein, HDL) はヒト血中に存在する脂質/タンパク質複合ナノ粒子である。我々は多様なHDL改変体を作製し、それらの眼科DDSにおける有用性を報告してきた (J. Control. Release, 266, 301-309 (2017) ; Adv. Therap., 6, 2300186 (2023) ; ACS Appl. Bio Mater., 7, 99-103 (2023) ) 。
 本講演では、まずHDLの構造と生物活性について概説し、その後HDL改変体の作製とin vivo/in vitro機能評価、さらに工業生産に適したHDL再構成方法について紹介する。

  1. HDL
    1. 構造
    2. 機能
  2. HDL改変体
    1. 作製
    2. 加齢黄斑変性モデルマウスに対する治療効果
    3. 後眼部移行ルート
    4. In vitro抗炎症・コレステロール排出・抗血管新生活性
  3. HDL再構成法
    1. Urea-assisted method
    2. Microfluidic method
  4. 将来展望
    • 質疑応答

第3部 眼科DDSの低侵襲化技術に関する特許動向

(2024年4月3日 15:00〜16:30)

 眼科DDSの低侵襲化技術について研究開発や実用化を推進するためには、特許動向の調査・分析が必要不可欠である。すなわち、特許出願の動向を把握したうえで、研究開発や実用化の方向性を検討し、どのような特許を取得し、どのように活用するかについて判断することが重要である。このような取り組みにより、研究成果を事業活動に最大限に活かすことができる。
 本講演では、このような視点から、眼科DDSの低侵襲化技術に関する特許動向について説明し、今後の研究開発戦略や特許戦略の方向性について解説する。

  1. 眼科DDSの低侵襲化技術における特許の重要性
    1. 眼科DDSの低侵襲化技術における特許の役割
    2. 眼科DDSの低侵襲化技術の特許調査の手法
  2. 眼科DDSの低侵襲化技術の特許動向
    1. 医薬成分
      • 有効成分
      • 抗VEGF薬
      • 点眼DDS
      • DDS注射剤
      • 薬物キャリア
      • 血液眼関門トランスポーター
      • その他
    2. 医薬用途
      • 緑内障
      • 糖尿病網膜症
      • 加齢黄斑変性症
      • 網膜色素変性症
      • その他
    3. DDSの特性・性質
      • 半減期
      • 投与間隔
      • 眼内滞留性
      • 徐放性
      • 安定性
      • その他
    4. DDSの対象領域
      • 前眼部領域
      • 後眼部領域
      • 緑内障領域
      • 血液網膜関門
      • 血液房水関門
      • 角膜・網膜
      • その他
  3. 眼科DDSの低侵襲化技術の特許出願の課題
    1. 特許出願のタイミングと注意点
    2. 特許文献の読み方 (クレーム解釈)
    3. 研究開発に必要な特許調査の注意点
    4. 研究開発戦略と特許戦略の一体化
  4. 眼科DDSの低侵襲化技術の特許実務
    1. 広くて強い特許とは、どのような特許か
    2. どの程度の進歩性が要求されるのか (従来技術との比較データなど)
    3. どの程度の開示が要求されるのか
      • 実験データ
      • 薬理データ
    4. 特許審査 (拒絶理由) への対応
  5. 眼科DDSの低侵襲化技術における今後の特許戦略の新たな視点
    1. 最近の特許審査の傾向と登録特許の動向
    2. 日米欧、日中韓の特許クレームの比較
    3. 最適な特許明細書・クレームの提案
    4. 眼科DDSの低侵襲化技術の最適な特許戦略の構築に向けて
    • 質疑応答

講師

  • 岡部 高明
    参天製薬 株式会社 製品研究統括部 新規モダリティ開発グループ
    リーダー
  • 村上 達也
    富山県立大学 工学部 医薬品工学科
    教授
  • 加藤 浩
    青山特許事務所
    顧問弁理士

主催

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  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
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  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
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  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

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本セミナーは終了いたしました。

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