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ペイシエントセントリシティに基づくリサーチ戦略と医薬品マーケティングへの活用

ペイシエントセントリシティに基づくリサーチ戦略と医薬品マーケティングへの活用

~患者のリクルート方法、患者調査のベネフィットと課題、データや情報の使い方 / 医薬品マーケティング戦略に活用できるPatient Journeyの作り方~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、主流となりつつある「Patient Centricity (患者中心・患者志向) 」の戦略立案について取り上げ、その具体的な作成のプロセスや調査設計のポイントなど、基礎事項から活用までを解説いたします。

開催日

  • 2023年12月22日(金) 10時30分 16時00分

修得知識

  • 患者のリクルート方法、患者調査のベネフィットと課題、データや情報の使い方
  • 医薬品マーケティング戦略に活用できるPatient Journeyの作り方

プログラム

第1部 患者をターゲットとしたマーケティングリサーチ戦略と効果的なデータの活用法

〜さらに患者中心の医療を実践する患者サポート活動とアプローチ 製薬企業の将来の課題と取り組み

(2023年12月22日 10:30〜12:30)

 ペイシエントセントリシティという概念が業界に浸透してきて10年近くなりました。その間、製薬企業のマーケティングにも患者をターゲットとしたあらゆるリサーチアプローチが取り入れられてきました。昨今は、治験や臨床試験のタイミングでも患者の意見を聴取することも推奨され、患者自身が参加・介入を希望する場面も増加し、より患者をターゲットとしたマーケティング活動に重みが増してきています。 さらに企業は、PPI (患者市民の参画) をサポートする活動、治験臨床試験の枠組みでのPRO (患者報告アウトカム) の収集、臨床試験の結果を分かりやすく伝えるレイサマリーなどの作成など多岐に渡ります。
 このように進化しつつありかつ複雑な環境下にある患者を中心としたマーケティング活動を少し将来の視点も含めて講義する予定です。

  1. ペイシエントセントリシティの概念と捉え方
  2. 患者をターゲットとしたマーケティングリサーチ
    • 医薬品の開発段階から発売後までどのタイミングでのリサーチが行われるか
    • 調査対象患者のリクルート方法 (慢性疾患、癌、希少疾患など)
      • 自社のパネル
      • 医師の紹介
      • 患者会
      • その他
    • 患者調査のベネフィットと課題 (リサーチ手法も含めて)
    • データや情報の使い方
  3. 実際に実施した患者調査
    • ケーススタディ5 – 6例程度 (具体的な事例)
  4. 現状で取り組まれている患者を中心とした活動の最新 (対象:患者)
    • 治験や臨床試験に組み込みが推奨されているPROについて (患者報告アウトカム)
    • AMEDが推奨するPPIに関しての企業側のスタンスとアプローチ
      〜特に患者にフォーカスした医薬品開発のこれから。
    • 臨床試験に参加した患者が分かりやすい
      臨床試験の結果 (試験の透明性を伝える) レイサマリー作成への課題
    • ペイシエントセントリシティに関してはマーケティングリサーチを通じた直接のマーケティング活動に活かすべき結果取得とさらに製品マーケティングを超えたところでペイシエントセントリシティを常に意識しながら患者さんとの協働や情報提供が求められています。それら総合的視点が全て製品マーケティングにつながり融合していくこととなります。
      患者をターゲットとしたマーケティング、ペイシエントセントリシティについて製薬企業のどの部署にいても課題になる点について、自分の長年の経験も踏まえて将来を見据えながらお話ができればと思います。
    • 質疑応答

第2部 患者インタビューによるペイシェントジャーニーの作成と医薬品マーケティングへの活用

(2023年12月22日 13:30〜16:00)

 Patient Centricityが医薬品・医療機器など医療関連企業の理念の根幹をなし、Patient Experienceをより良くすることによって患者と企業とのエンゲージメントを高めることが医薬品マーケティングの重要な領域になってきている。そのために、定性的インタビュー調査により患者のアンメットニーズを掘り起こすPatient Journeyは有用なツールとなりうる。
 本セミナーでは、医薬品マーケティング戦略に活用できるPatient Journeyの作り方と、戦略に活かしていくポイントについて理解を深める機会としたい。

  1. インサイトとアンメットニーズ
    • インサイトとは?
    • 医薬品においてもマーケティングが重要な理由
    • 顕在アンメットニーズと、潜在アンメットニーズ
  2. Patient Centricity, Patient Experience, Patient Journey
    • なぜペイシェントセントリシティか?
    • ペイシェントジャーニーの意義
  3. アンメットニーズを掘り起こすには
    • アンメットニーズ掘り起こしにはカスタマーへの理解を深めること
    • アンメットニーズは異視点からの掘起しが必要
  4. ペイシェントジャーニーを明らかにするマーケットリサーチの手法
    • マーケットリサーチの種類、定性調査と定量調査
    • ペイシェントジャーニーから見えてくるもの
    • セグメンテーション〜ペルソナ
    • ペイシェントジャーニーを理解するための調査設計のポイント
    • インタビュー聞き取りと分析のポイント
  5. ペイシェントジャーニーからマーケティング戦略への活用
    • ペインポイント、ゲインポイント、タッチポイントの理解
    • 医療提供者と患者、異視点のギャップから機会を見出す
    • 質疑応答

講師

  • 堀 玲子
    株式会社アンテリオ
    理事
  • 佐々木 岳
    株式会社 シード・プランニング
    専務執行役員

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
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    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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