技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

微生物が作るヌメリ (バイオフィルム) の形成制御、防止・洗浄技術

バイオフィルム汚染の根絶を目指して

微生物が作るヌメリ (バイオフィルム) の形成制御、防止・洗浄技術

~微生物やバイオフィルムの基礎と理解 / ヌメリ・バイオフィルム制御の現状 / バイオフィルムの検出法・評価法~
オンライン 開催

アーカイブ配信で受講をご希望の場合、視聴期間は2023年12月7日〜20日を予定しております。
アーカイブ配信のお申し込みは2023年12月7日まで承ります。

概要

本セミナーでは、バイオフィルムについて基礎から解説し、バイオフィルムの原因、早期発見、除去・殺菌・滅菌、根絶するための具体的な方法について詳解いたします。
バイオフィルムの理解で重要となるバクテリア細胞 (浮遊細胞) の特徴や性質、浮遊細胞の抗菌処理法、バイオフィルムの検出法や評価法についても解説いたします。

開催日

  • 2023年11月29日(水) 13時00分 16時30分

受講対象者

  • 微生物汚染で課題を抱えている方
  • 食品製造・医薬品製造分野等における衛生管理者
  • 抗菌剤・衛生管理用品・除菌装置等の抗菌関連製品開発者

修得知識

  • 微生物やバイオフィルムの基礎
  • ヌメリ・バイオフィルム制御の現状
  • バイオフィルムの検出法・評価法

プログラム

 微生物が形成するヌメリ (バイオフィルム) は一見単純な汚れと認識されるものの、なかなか完全に除去することは困難である。バイオフィルムには生きた微生物細胞が含有しているため、生長し、場合によっては他の場所にも移動する。つまり、バイオフィルム汚染を根絶するためには、できるだけ早く見つけ出し、除去あるいは殺菌・滅菌する必要がある。
 本講義ではバイオフィルムが形成する環境、バイオフィルムの構造から形成過程、形成制御や洗浄・殺菌について、微生物の専門家でない方にもわかりやすく説明を加えたい。また、バイオフィルムを理解する上で重要となる一般的なバクテリア細胞 (浮遊細胞) の特徴や性質、さらには浮遊細胞の抗菌処理法についても解説したい。一方で、バイオフィルムの形成環境によってバイオフィルム対策は異なるものとなるでしょう。個別対策に必要となるバイオフィルムの検出法や評価法についても紹介し、これらを通して、皆様のバイオフィルム対策にお役に立てていただきたいと考えております。

  1. 微生物制御と「ぬめり」に関わる微生物
    1. 一般的な微生物制御法
    2. 微生物の分類
    3. 生長する「ぬめり」 (バイオフィルム)
  2. 微生物の生活環
    1. 一般的な微生物細胞の生活環?
    2. 微生物の生育に必要な環境条件
    3. 細菌細胞の構造
    4. 細菌細胞の特徴とストレス耐性
  3. 「ぬめり」の原因とバイオフィルム
    1. バイオフィルムが形成する環境について
    2. バイオフィルム構造
    3. バイオフィルムのストレス耐性
    4. バイオフィルム形成・成熟過程
    5. バイオフィルム形成および崩壊に関わる情報伝達システム
    6. バイオフィルム制御の考え方
  4. バイオフィルム評価法
    1. コロニーカウント法の問題点
    2. 蛍光顕微鏡を用いた細胞検出と生死判定
    3. 微生物の同定法
    4. 次世代シーケンサーを用いた細菌叢解析
    5. バイオフィルム評価法
  5. 「ぬめり」・バイオフィルム対策
    1. バイオフィルムと付着表面の構造
    2. バイオフィルム制御・防止技術
    3. バイオフィルム対策の問題点
  6. 今後のバイオフィルム研究とその活用
    • 質疑応答

講師

  • 松村 吉信
    関西大学 化学生命工学部 生命・生物工学科
    教授

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 30,900円 (税別) / 33,990円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 30,900円(税別) / 33,990円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

ライブ配信対応セミナー / アーカイブ配信対応セミナー

ライブ配信またはアーカイブ配信セミナーのいずれかをご選択いただけます。

ライブ配信セミナーをご希望の場合

  • 「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

アーカイブ配信セミナーをご希望の場合

  • 「ビデオグ」を使ったアーカイブ配信セミナーとなります。
  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCなどからご視聴ができます。
  • お申し込み前に、 視聴環境 をご確認いただき、 視聴テスト にて動作確認をお願いいたします。
  • 別途、ID,パスワードをメールにてご連絡申し上げます。
  • 視聴期間は2023年12月7日〜20日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/9/11 GMPが適用されないラボにおける封じ込めの基本事項と初期段階でのハザードアセスメント オンライン
2024/9/18 医療機器のEO滅菌および放射線滅菌の基礎・規格と滅菌バリデーション オンライン
2024/9/24 抗菌剤・抗ウイルス成分の種類・特徴と選び方・使い方・示し方 オンライン
2024/9/24 医薬品等製造設備の洗浄バリデーションと交叉汚染防止 オンライン
2024/9/25 微粒子・微生物の環境モニタリング測定方法と留意点、アラート/アクションレベルの設定・管理 会場・オンライン
2024/9/27 医療機器・ヘルスケア製品におけるEOG滅菌バリデーション/放射線による包装滅菌バリデーション・安定性試験の具体的実施例 オンライン
2024/9/30 微生物の基礎知識と分離・培養・同定操作の実践講座 オンライン
2024/9/30 湿式洗浄の基礎、不良対策と品質評価方法 オンライン
2024/10/2 医療機器のEO滅菌および放射線滅菌の基礎・規格と滅菌バリデーション オンライン
2024/10/3 滅菌、無菌性保証関連のPMDA回収情報分析およびQMS等外部立入り審査時の注意点 オンライン
2024/10/8 医薬品等製造設備の洗浄バリデーションと交叉汚染防止 オンライン
2024/10/9 医療機器・ヘルスケア製品におけるEOG滅菌バリデーション/放射線による包装滅菌バリデーション・安定性試験の具体的実施例 オンライン
2024/10/9 リスクの高い滅菌プロセス管理要求ポイント及び医薬品PIC/S GMP、EMAの滅菌、無菌性保証の注意ポイント並びに滅菌関連回収事例、見落としがちの滅菌バリデーションのポイント オンライン
2024/10/9 フィルター、膜へのタンパク質吸着の制御技術 オンライン
2024/10/10 微生物の基礎知識と分離・培養・同定操作の実践講座 オンライン
2024/10/18 環境モニタリングの測定時およびアラート・アクションレベル設定時の留意点 オンライン
2024/10/21 現場の視点から見た洗浄バリデーション取り組みのポイント オンライン
2024/10/21 発酵代謝経路の改善・短縮化と高機能化技術 オンライン
2024/10/28 発酵代謝経路の改善・短縮化と高機能化技術 オンライン
2024/10/29 実験室における高薬理活性物質の取り扱い/封じ込め対応と区分による要求レベル オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/4/8 ウォータージェット技術 技術開発実態分析調査報告書
2024/4/8 ウォータージェット技術 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2024/4/1 ファインバブル (微細泡) 活用技術 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2024/4/1 ファインバブル (微細泡) 活用技術 技術開発実態分析調査報告書
2023/9/29 先端半導体製造プロセスの最新動向と微細化技術
2023/4/26 微生物、動物/植物細胞を培養するバイオリアクター:設計とスケールアップの基礎
2022/11/30 バイオプロセスを用いた有用性物質生産技術
2022/11/14 抗菌素材
2022/11/14 抗菌素材 (CD-ROM版)
2022/7/22 微生物の取り扱いと微生物管理に関わる試験法
2022/6/17 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (追補版)
2022/6/17 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (追補版) (製本版+ebook版)
2021/3/31 抗菌・抗ウイルス性能の材料への付与、加工技術と評価
2021/3/30 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (製本版+ebook版)
2021/3/30 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ
2020/10/28 QMS/ISO関係をふまえた医療機器「プロセス」「滅菌」「包装」「ソフトウェア」バリデーションの進め方
2020/1/31 バイオフィルムの発生メカニズムと評価・対策
2019/4/24 洗浄バリデーション実施ノウハウと実務Q&A集
2016/9/9 抗菌剤・抗カビ剤・抗ウイルス剤の基礎と応用
2014/9/30 液体または蒸気による洗浄技術 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)