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新規事業テーマを社内で通すための経営層への説明・説得の仕方

新規事業テーマを社内で通すための経営層への説明・説得の仕方

~斬新で有望なテーマであっても社内を通すのが一番難しい / 経営層のGOサインを引き出す納得感あるデータの出し方、根拠の示し方~
オンライン 開催

開催日

  • 2023年11月13日(月) 10時00分 17時15分

プログラム

第1部 まだ存在しない新市場の市場規模、需要予測と根拠の示し方

(2023年11月13日 10:00〜11:30)

 新しい市場を創出すると聴くと、とてつもなくハードルが高く感じるでしょう。しかし、現実には既存市場に新しいテクノロジーで刺激を与えることで、そこから新しい市場を創り出すケースが多いのです。こうした新しい市場を創出する可能性がR&Dの醍醐味といえます。つまりR&Dテーマの魅力を説明するということは、新しい市場を創り出す可能性と、それにどれだけの魅力があるのか説明し経営者を説得することです。それでは、どうやってまだ存在しない新市場規模を推定すればいいのでしょうか。自分達に都合の良い数字では経営者を説得できません。
 本講演では、まだ存在しない新市場の市場規模、需要予測を科学的に推定し、その根拠を示す理論・方法・考え方について解説いたします。

  1. 経営層を説得するための重要なポイント
    1. 経営層がノーと判断するケース
    2. 経営層がイエスと言ったケース
  2. まだ存在しない市場を推定する考え方
    1. 新しい市場を創出するとは
      • 新市場創出のケーススタディ
      • 市場性評価のケーススタディ
    2. どのようにすれば新しい市場を創出できるのか
      • なぜユーザーのニーズは眠っているのか
      • テクノロジーの活かし方
    3. 新市場創出ケースにおける競合 (代替) 技術の考え方
      • ターゲティングの重要性
      • 競合は異なる技術にあり
  3. 市場規模推定の方法
    1. まだない新市場を推定する基準
    2. 情報ソース
    3. 推定の理論
    4. 想定結果の検証
    • 質疑応答

第2部 イノベーション型の新規事業テーマ設定と評価のための考え方と実践法

〜経営者と実施者の納得する数値とリスクの明確化とは〜

(2023年11月13日 12:15〜13:45)

 イノベーション指向型の新規事業テーマの優先順位について文系経営者、技術系経営者双方が納得する評価手法、および成果の“説得力のある” 数字の出し方、根拠の示し方が必要になってきています。具体的手法として以下が重要になっています。

  • 研究開発テーマ市場性の具体的な検証 (MOTマーケティング)
  • 技術ロードマップの作成と統合化による未来の共有化
  • 相対的な戦略ポートフォリオ作成とステージ法の組み合わせによる可視化と価値評価

 本セミナーでは、この3点について考え方と実践の概要を紹介することでマーケットが見えない状況での新規商品、事業化につながるテーマを社内で説得力をもってフェアに評価してスタートさせることが可能となります。

  • はじめに:自己紹介とVUCAの時代の新事業開発テーマの経営的意義
  1. 新規事業とイノベーションの時系列的考え方の重要性について
    1. 研究開発・事業化テーマ評価の基本
    2. イノベーション時代の不確定さとライフサイクルによる定性評価
    3. イノベーションを起こす研究開発テーマの位置づけ
  2. 新事業開発をビジネスにする評価の基本的な考え方と統合ロードマップの必要性
    1. 事業構想とロードマップの必要性と意味
    2. 技術コアと市場可能性マップからテーマの抽出
    3. 企業内部でのコミュニケーション促進と評価の共有化のための統合ロードマップ
  3. 個別テーマの未来を可視化しリスクをマネジメントするステージ法を用いた評価方法
    1. ステージ法の基本と新事業展開の評価へのポイント
    2. 実際のステージ法における課題と対応法
  4. 経営者の戦略的な優先テーマの決定を助ける事業性のポートフォリオ (TIG法) 法の考え方と実践例
    1. 新事業のための研究開発テーマの戦略ポートフォリオ作成
    2. 事業戦略マップTIG法の実践事例紹介
  5. まとめ:イノベーションを目指すテーマへの投資判断と評価への数値とリスクの明確化とは
    • 質疑応答

第3部 経営層が納得し必ず受け入れる ビジネスモデルの作り方

(2023年11月13日 14:00〜15:30)

 経営戦略視点でのビジネスモデル戦略の本質は、 (1) 製品の差別化から構造での差別化 (2) 収益構造の変革、多角化 (3) 早期の収益獲得 (4) DXを活用したスピード戦略 (5) 他社とのアライアンスなどです。すべては、収益向上、格差化、早期の業績達成に関わります。こういった経営視点なくしてビジネスモデルの企画検討を行っても、社内はもとより社外も説得できません。
 本セミナーでは、経営者、株主視点でのビジネスモデル作成の在り方や、そのビジネスモデルの根底にある技術開発テーマの設定方法をわかりやすくお伝えします。

  1. ビジネスモデルとは何か、ビジネスモデルが注目された理由
  2. モノづくり会社における最近のビジネスモデル戦略議論の傾向
  3. 経営者視点でのビジネスモデル戦略のスペックとは何か
  4. 技術戦略のアウトプットを製品・サービスだけにしない
  5. ビジネスモデルを中心とした事業4階層構造
    • 「エコシステム⇒ビジネスモデル・バリューチェーン⇒製品・サービス⇒技術」
  6. 時間軸 (シナリオ) と空間軸 (4階層) の理解
  7. 技術マーケティング戦略視点からのビジネスモデル戦略
  8. コア技術戦略、顧客提供価値戦略、ビジネスモデル戦略の3つの仮説
  9. ビジネスモデル戦略の企画の5つの視点
  10. ケーススタディ「シマノ」「ゴアテックス」 など
  11. ビジネスモデルにおける顧客経験価値の重要性
  12. IoT戦略におけるビジネスモデル行き詰まり
  13. モノづくり会社におけるビジネスモデル戦略の説得のコツ、対策
    1. ITアレルギーのトップ
    2. 仕組みでの差別化が理解できないトップ
    3. サービスでの差別化が理解できないトップ など
  14. 他社とのアライアンスの企画によるビジネスモデル戦略
  15. 本体から切り離す出島戦略「ジョイントベンチャー」によるビジネスモデル戦略
  16. ビジネスモデル戦略スキルをいかに磨くか
    • 質疑応答

第4部 新規事業テーマ提案に必要な効果的な見せ方・伝え方のポイント

(2023年11月13日 15:45〜17:15)

 新規事業開発において、経営層よりGOサインの意思決定を獲得するタイミングは大きく2つあります。一つ目は「新規事業テーマを提案しGOサインをもらう」という新規事業開発では入口部分の意思決定と、その後、詳細検討、アジャイル開発、テストマーケティングを経て正式に事業化判断の意思決定をもらう二つ目のタイミングがあります。
 本セミナーでは前者の意思決定を獲得するために必要な効果的な見せ方・伝え方のポイントを経営層 (意思決定者) が新規事業提案で求める項目ごとに説明します。

  1. 会社の中の事業とは何か
    • 経営理念
    • ビジョン
    • ミッション
    • 事業
    • 顧客の関係性
  2. 株式会社における株主と経営者の関係
    • どちらが意思決定者なのか
    • モノ言う株主
  3. 経営層が求める必須項目 (各社共通)
    1. その事業は何の事業なのか
      • ツールなどを活用し、伝えるポイント5つ
    2. なぜその事業を自社がやるのか
      • 伝えるポイント2つ
    3. 自社はその事業をできるのか、勝てるのか
      • ツールなどを活用し、伝えるポイント6つ
        • 最適な事業化タイミング
        • 不確実性のマネジメントなど
    4. シナジーあるのか
      • バリューチェーン分析活用
    5. リスクはどうか
      • コントロールできるものとできないもの
    6. 成功したらどうなるのか
      • 自社の新しい未来と新たに獲得できるもの
  4. 経営層が求める必須項目 (各社個別)
    1. 会社の期待に応えられるのか
      • 会社は何のために新規事業をやるのか理解しているか
    2. ステークホルダーはどう思うのか
      • 自社のステークホルダーにその事業を説得できるか
  5. 最後に
    • 質疑応答

講師

  • 古庄 宏臣
    知財務 株式会社
    代表取締役
  • 出川 通
    株式会社テクノ・インテグレーション
    代表取締役
  • 高橋 透
    株式会社ニューチャーネットワークス
    代表取締役
  • 細野 英之
    アイビーデザイナーズ
    代表

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 66,000円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 55,000円(税別) / 60,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 121,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 181,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
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本セミナーは終了いたしました。

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