技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

伸長流動の基礎、メカニズムと混練技術への応用

伸長流動の基礎、メカニズムと混練技術への応用

~ナノレベルの均一分散技術を実現するために / 剪断変形と伸長変形 / 混練の基本的な考え方 / 伸長レオロジーの理論 / ナノコンポジットの混練技術~
オンライン 開催

視聴期間は2023年4月10日〜23日を予定しております。
お申し込みは2023年4月10日まで承ります。

概要

本セミナーでは、混練のメカニズムから、伸長流動の基礎、伸長レオロジー、講演者がこれまでに取り組んできた伸長流動によるナノコンポジットの分散技術や新規に開発した独自の伸長流動発生セグメントについての事例等を解説・紹介いたします。

開催日

  • 2023年4月10日(月) 13時00分 2023年4月23日(日) 16時30分

修得知識

  • 二軸押出・混練の概念/理論
  • 伸長流動と剪断流動の違い
  • ナノコンポジットの混練技術の最新動向
  • 伸長流動を用いたコンパウンド技術の最新動向

プログラム

 ナノコンポジットやポリマーブレンドにおいて、厳しいレベルでのナノレベルの均一分散技術が求められている。特にナノコンポジットにおいては、従来の二軸押出によるコンパウンド技術では対応できなくなってきており、新規混練技術の開発が望まれている。その中で伸長流動は、剪断流動に比べて分散時のエネルギー効率が高く、剪断発熱も抑制できるとされている。そのため、伸長流動の混練技術への適応は、世界中で注目を浴び続け、伸長流動を取り入れた混練技術の開発が行われている。
 本セミナーでは、混練のメカニズムから、伸長流動の基礎及びメカニズム、講演者がこれまでに取り組んできた伸長流動によるナノコンポジットの分散技術や新規に開発した独自の伸長流動発生セグメントについての事例等を解説・紹介をする。

  1. 混練機・押出機の基礎
    1. 混練機・押出機の機構
    2. 混練とは何か?
    3. 主なスクリュセグメント形状とその混練効果
    4. 二軸押出のスクリュセグメント開発動向
  2. ナノフィラーの分散技術の基礎と分散方法
    1. ナノコンポジットの定義とナノフィラーの種類
    2. ナノフィラー分散における課題
    3. 溶融混練法における課題とナノフィラー分散に求められるもの
    4. 二軸押出機を用いたナノフィラーの特殊混練方法の紹介
  3. 伸長流動を用いた混練技術の概要
    1. 伸長流動の様式
    2. 二軸押出機内のどこで伸長流動が生じるのか?
    3. ポリマーブレンド系における伸長流動のメリット
    4. フィラー分散系における伸長流動のメリット
    5. 伸長流動に特化した特殊混練技術の紹介
  4. 剪断変形と伸長変形
    1. 固体力学における伸長変形・剪断変形
    2. 伸長変形の理論
    3. 剪断レオロジー
    4. 伸長レオロジー
  5. ナノフィラーの分散評価方法
    1. ナノフィラー観察技術
    2. レオロジーから見るナノフィラー分散評価
    3. フィラーの特性を利用した評価方法
  6. 伸長流動場におけるナノフィラーの分散
    1. 単純伸長流動場 (キャピラリー) における分散実験手法
    2. 伸長変形を受けたナノコンポジットの分散評価
    3. キャピラリーのL/Dの違いがナノフィラー分散状態に与える影響
  7. 多貫通孔下における伸長流動作用とナノフィラーの分散
    1. ブリスターディスクBDの形状とこれまでの使用方法
    2. 多貫通孔セグメントを用いた,基礎実験
    3. 形状因子とCNTの分散状態
    4. 二軸押出機への展開と課題
  8. 同方向二軸押出機へのための新規セグメントXBDの開発 (特許技術)
    1. 新規セグメントXBDの開発 (特許取得済)
    2. 二軸押出における新規セグメントの流動特性
    3. 二軸押出のプロセスパラメーターと新規セグメントの混練特性
    • 質疑応答

講師

  • 松本 紘宜
    九州工業大学 大学院 工学研究院
    准教授

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 30,400円 (税別) / 33,440円 (税込)
複数名
: 20,000円 (税別) / 22,000円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 20,000円(税別) / 22,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 30,400円(税別) / 33,440円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 40,000円(税別) / 44,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

アーカイブ配信セミナー

  • 「ビデオグ」を使ったアーカイブ配信セミナーとなります。
  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCなどからご視聴ができます。
  • お申し込み前に、 視聴環境 をご確認いただき、 視聴テスト にて動作確認をお願いいたします。
  • 後日(開催終了後から10日以内を目途)に、ID,パスワードをメールにてご連絡申し上げます。
  • 視聴期間は2023年4月10日〜23日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/10/8 車載用プラスチック部品の基礎と最新動向 愛知県 会場
2024/10/9 高分子絶縁材料の基礎と劣化対策 オンライン
2024/10/9 ポリウレタンの化学、原料の特徴と使い方、構造と特性、フォーム・塗料・複合材料用途での技術動向 オンライン
2024/10/10 高分子材料の劣化・変色技術の基礎と防止処方技術 オンライン
2024/10/10 ポリマー・高分子材料用の各種添加剤の種類、作用機構と選択・処方・配合設計の基礎 オンライン
2024/10/11 繊維・不織布関連企業のための破壊的イノベーションのすすめ オンライン
2024/10/11 高分子絶縁材料の劣化メカニズムと寿命評価 オンライン
2024/10/11 架橋技術入門 オンライン
2024/10/15 高速通信用低誘電損失 (低誘電率・低誘電正接) ポリイミド開発に向けた分子設計と特性制御 オンライン
2024/10/15 ブリードアウト不良の原因と対策 オンライン
2024/10/16 レオロジー測定を利用した電極スラリーの評価技術 オンライン
2024/10/16 人工皮革・合成皮革の入門講座 オンライン
2024/10/17 流動場での、高分子の結晶化挙動の基礎と成形プロセス中の結晶化解析事例 オンライン
2024/10/18 ゴムの破損劣化要因・対策とゴムの接着トラブル対策および劣化速度と寿命予測の実際 東京都 会場
2024/10/18 イソシアネートの反応機構と構造、硬化物性の制御 オンライン
2024/10/18 リビング重合の基礎知識とリビングラジカル重合の応用技術 オンライン
2024/10/21 バイオマスプラスチックや生分解性樹脂に関する樹脂用添加剤とその選び方、使い方 オンライン
2024/10/21 世界のプラスチック産業・最新加工技術・関連法規制を俯瞰したバイオプラスチック活用戦略 東京都 会場・オンライン
2024/10/22 高分子分散剤の種類、作用機構、取捨選択と効果的な活用方法 オンライン
2024/10/22 非可食バイオマス・リファイナリーと次世代バイオプラスチック最前線 オンライン

関連する出版物