技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

リチウムイオン電池用導電助剤の配合、分散技術と電池特性の向上

リチウムイオン電池用導電助剤の配合、分散技術と電池特性の向上

~電池性能向上へ向けた各種導電助剤の特徴と効果的な活用法~
オンライン 開催

開催日

  • 2023年3月31日(金) 10時30分 16時15分

修得知識

  • アセチレンブラックを始めとするカーボンブラックの特性・特徴
  • リチウムイオン電池用途におけるアセチレンブラックの役割と活用テクニック
  • アセチレンブラックの分散の考え方、実践方法
  • リチウムイオン電池の高エネルギー密度化に向けたアセチレンブラックの特長と活用法
  • リチウムイオン電池用導電助剤の役割
  • 新規機能性導電助剤「NHカーボンTM」の詳細情報
  • 導電助剤の発展可能性のヒント
  • リチウムイオン二次電池における導電助剤の役割
  • グラフェンの一般情報
  • 導電助剤としてのグラフェンへの期待と効果
  • ADEKAのグラフェン「Thick-Graphene」の特徴および電極助剤としての機能
  • 集電箔のグラフェンコーティング効果

プログラム

第1部 アセチレンブラック導電助剤の分散性向上技術と電池特性の向上

(2023年3月31日 10:30〜12:00)

 カーボンブラックは、帯電防止や導電性付与の目的で樹脂やゴム、電池材料の添加剤として幅広く用いられています。
 本講演では、アセチレンブラックに関する製法、特性、物性評価法、並びに活用方法を解説します。リチウムイオン二次電池において、導電性を効果的に発現させるためには、適切なアセチレンブラックの選定に加え、配合、混練・分散と複数の要因があります。これらの要因について、技術的に重要な考え方についても解説します。
 本講座ではアセチレンブラックの導電性を最大限発揮し、リチウムイオン二次電池の特性向上に必要な知識と考え方について理解頂けるような講演にしたいと思います。

  1. はじめに
  2. アセチレンブラックの特性と用途
    1. 代表的な導電性カーボンブラック
    2. アセチレンブラックの特長と基本性状の評価方法について
    3. 導電性カーボンブラックの特性と用途
    4. リチウムイオン電池用途におけるカーボン系導電材の役割及びアセチレンブラックの適用
  3. アセチレンブラックの導電性メカニズムと分散性
    1. アセチレンブラックの代表的な品種
    2. 導電性、分散性に影響を及ぼす因子
    3. 高エネルギー密度化に向けた対応
  4. リチウムイオン二次電池の電極作製プロセスを事例にしたアセチレンブラックの分散技術
    1. 用途における分散の定義及び工程分散について
    2. 小粒径アセチレンブラックの活用術
    3. 分散の新しい評価技術
  5. 小粒径ABを使用したリチウムイオン二次電池の電池特性
    1. 小粒径化の効果と電池特性向上のメカニズム
    2. アセチレンブラックとカーボンナノチューブの併用事例
  6. 次世代アセチレンブラックへの課題と対応
    1. リチウムイオン二次電池用途の課題と導電材
    2. まとめ
    • 質疑応答

第2部 リチウムイオン電池用カーボン導電助剤の開発と電池性能向上

(2023年3月31日 13:00〜14:30)

 新規機能性導電助剤「NHカーボンTM」の特徴 (魅力) について、開発背景や量産に向けたカーボンメーカーとのアライアンスなどの話題を交えながら紹介する。

  1. 導電助剤開発の背景
    1. 会社概要
    2. 導電助剤開発の背景 (ナノハイブリッド技術について)
  2. リチウムイオン電池と導電助剤
    1. リチウムイオン電池のトレンド
    2. 導電助剤の役割
  3. 新規機能性導電助剤NHカーボンTM
    1. NHカーボンとは
    2. 正極への適用
    3. 負極への適用
    4. より高性能化するために
  4. 先進LIB向け第二世代NHカーボンTM
    1. 全固体電池への提案
    2. 生産性改善への提案
  5. 量産に向けて
    1. 評価用サンプルのご紹介
    2. 協業パートナー
    • 質疑応答

第3部 リチウムイオン二次電池用グラフェン分散液の特性と適用効果

(2023年3月31日 14:45〜16:15)

 リチウムイオン二次電池は我々の生活に必要不可欠であり、その高性能化は豊かな生活の実現、GSC推進、SDGs達成に向けて重要である。例えば、電池の長寿命化、使用温度域の拡大、充電・放電の高速化、高電圧化などが要求されている。
 本講座では、グラフェン類のリチウムイオン二次電池用電極助剤としての機能について解説する。そして、当社が開発している産業型グラフェン「Thick-Graphene」と現行カーボン材料との違いについて解説するとともに、当社グラフェン分散液の正極・負極への適用による性能改善例を示すことで、リチウムイオン二次電池の高性能化指針を提示する。

  1. リチウムイオン二次電池と導電助剤
  2. グラフェン・導電助剤としての期待
    1. グラフェンおよび合成法
    2. 市販グラフェン
    3. 導電助剤として期待される効果
  3. ADEKAのグラフェン 〜Thick-Graphene〜
    1. 基本物性
    2. グラフェン分散液
    3. 正極への適用 〜電極助剤としての働き〜
    4. 負極への適用
    5. 集電箔コーティング材としての展開
    • 質疑応答

講師

  • 松井 瑞樹
    デンカ株式会社 千葉工場 電池・導電材料開発部
    研究員
  • 武田 積洋
    日本ケミコン株式会社 基礎研究センター ナノハイブリッドグループ
    グループ長
  • 撹上 健二
    株式会社ADEKA 研究開発本部 環境・エネルギー材料研究所 環境・エネルギー材料研究室
    室長 兼 バッテリースペシャリスト

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 50,000円(税別) / 55,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 60,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/5/10 材料化学から見た「全固体電池」の課題とその解決に向けた最新研究開発動向 東京都 会場・オンライン
2024/5/16 導電性カーボンブラックの使用テクニック オンライン
2024/5/17 入門 インピーダンス測定法とリチウムイオン電池への応用 オンライン
2024/5/17 電力・ガス業界のしくみ・ビジネス概説と秘話 東京都 会場・オンライン
2024/5/24 カーボンナノチューブの基礎とリチウムイオン電池への応用 オンライン
2024/5/27 燃料電池・水電解の基本および最新技術動向 オンライン
2024/5/28 車載電池・リチウムイオン電池の爆発・火災事故の傾向、 その安全性向上技術、過酷試験の進め方、規制対応 オンライン
2024/5/30 EVを始めとした次世代自動車の普及展望とリチウム、コバルトなどLiB用金属資源の今後 オンライン
2024/5/31 リチウムイオン電池電極スラリーの分散、混練技術とその最適化 オンライン
2024/5/31 xEV用リチウムイオン電池の輸送規則 オンライン
2024/6/4 欧州のxEV及び電池業界動向 東京都 オンライン
2024/6/5 プラズマCVDによるナノ・微粒子材料の作製技術とプロセスモニタリング オンライン
2024/6/6 ナノカーボン材料 (カーボンナノチューブ・グラフェン) の分散技術・凝集制御における物理化学の基礎と分散状態の観察・評価 オンライン
2024/6/7 xEV用リチウムイオン電池の輸送規則 オンライン
2024/6/12 EV用リチウムイオン電池および全固体電池のリサイクル オンライン
2024/6/14 バッテリマネジメントシステムの基礎とバッテリパックの設計手法 オンライン
2024/6/17 リチウムイオン電池の開発方向性と寿命・SOH推定の考え方 オンライン
2024/6/18 ナノカーボン材料 (カーボンナノチューブ・グラフェン) の分散技術・凝集制御における物理化学の基礎と分散状態の観察・評価 オンライン
2024/6/19 電気化学測定の基礎と実験データの解釈のポイント オンライン
2024/6/19 電気自動車におけるバッテリーマネジメントの基礎知識 オンライン

関連する出版物

発行年月
2023/11/30 EV用電池の安全性向上、高容量化と劣化抑制技術
2023/11/29 リチウムイオン電池の拡大、材料とプロセスの変遷 2023 [書籍 + PDF版]
2023/11/29 リチウムイオン電池の拡大、材料とプロセスの変遷 2023
2023/6/14 車載用リチウムイオン電池リサイクル : 技術・ビジネス・法制度
2023/6/9 2023年版 リチウムイオン電池市場の実態と将来展望
2023/4/6 電池の回収・リユース・リサイクルの動向およびそのための評価・診断・認証
2023/3/10 2023年版 二次電池市場・技術の実態と将来展望
2023/2/28 リチウムイオン電池の長期安定利用に向けたマネジメント技術
2022/10/17 リチウムイオン電池の拡大と正極材のコスト & サプライ (書籍 + PDF版)
2022/10/17 リチウムイオン電池の拡大と正極材のコスト & サプライ
2022/9/16 2022年版 蓄電池・蓄電部品市場の実態と将来展望
2022/9/14 リチウムイオン電池の製造プロセス & コスト総合技術2022 (進歩編)
2022/9/8 リチウムイオン電池の製造プロセス & コスト総合技術2022 (基礎編)
2022/9/8 リチウムイオン電池の製造プロセス & コスト総合技術2022 (基礎編 + 進歩編)
2022/8/19 2022年版 リチウムイオン電池市場の実態と将来展望
2022/6/30 二次電池の材料に関する最新技術開発
2022/6/13 LiBメーカー主要7社 (CD-ROM版)
2022/6/13 LiBメーカー主要7社
2022/4/11 世界の車載用LIBのリユース・リサイクル 最新業界レポート
2022/3/9 EV用リチウムイオン電池と原材料・部材のサプライチェーン (書籍版)