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パウダー化粧品の処方設計のポイントと粉体物性の機器評価方法

パウダー化粧品の処方設計のポイントと粉体物性の機器評価方法

~保湿効果とSPFと心地よい使用感を高めるファンデーションの開発方法~
オンライン 開催

アーカイブ配信で受講をご希望の場合、視聴期間は2023年2月1日〜10日を予定しております。
アーカイブ配信のお申し込みは2023年2月6日まで承ります。

概要

本セミナーでは、化粧品開発の基礎から解説し、使用感の官能評価と機器分析、紫外線防御のポイント、粉体物性の機器評価と官能評価について解説いたします。

開催日

  • 2023年1月27日(金) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 化粧品に関連する技術者
  • 化粧品の粉体操作、粉体の表面処理に関連する技術者

修得知識

  • 粉体化粧料の物性測定方法と化粧品への応用方法
  • 化粧品の使用感と化粧効果の機器測定
  • 肌の保湿効果の評価法と保湿機能の改良法
  • 新規化粧品・複合粉体の開発方法
  • 紫外線の防御技術
  • マイクロプラスチックビーズ代替原料開発

プログラム

 水分率が高く張りのある肌は、素肌感と透明感のある明るい若々しい外観をもたらします。従来よりもツヤを抑え保湿効果をもたらすプレストケーキファンデーションがこのところのトレンドです。肌面水分率計では分からない保湿効果を調べるために、最近注目を集める赤外線サーモグラフィと切り餅を用いた保湿効果試験法や、マイクロプラスチックビーズの代替素材として使用感や保湿効果にも役立つ多孔質セルロースビーズや多孔質ボタニカルシリカ開発についても詳しく紹介します。
 紫外線 (UV) や近赤外線 (NIR) 、ブルーライトによる肌の光老化や各種ストレスによる肌の老化作用を防ぎつつ、心地よい使用感を与えるパウダー技術も注目されています。化粧品各社は高いSPFやPAと心地よい使用感を与える製品開発に四苦八苦しています。粉砕機器メーカー (日本コークス工業) との共同研究により開発した1 – stepスラリー混合乾燥プロセス技術を具体例に、配合組成を変えずにSPFを高め、使用感を改善する製品加工技術の創出方法を紹介します。
 人工知能AIを化粧品開発に応用するためにも不可欠なのが、製品の特徴の数値化作業です。光と色を操るためのパウダーの物性と機能を的確に数値化すれば、新規な商品を生みだす原料と処方設計の構想、そして魅力的な製品キャッチコピーの根拠となるデータの裏付けも完璧です。化粧品の粉体物性の各種機器分析方法の解説を通し、粉体技術の基礎から応用まで理解を深めます。

  1. ファンデーションの粉体技術と市場動向
    1. 日本人の肌環境と消費者が望む透明感のトレンドの変化
    2. メイクアップ化粧品の使用動作と使用感の知覚要素
    3. メイクアップ化粧品の粉体技術
      • 体質顔料
      • 着色顔料
      • 光学的微粒子
      • 結合油剤
    4. 化粧品開発における人工知能の応用に不可欠な機器分析データ
  2. 粉体化粧品の使用感の官能評価と機器分析の基礎
    1. 素肌のような透明感を演出する粉体技術
    2. アスペクト比と粉体形状係数
    3. 雲母、タルク、セリサイト、合成マイカの物性と用途の違い
    4. フワッと軽くのびる粉体の心地よさと嵩密度と動摩擦係数
    5. 均一にのびてピタッとつく付着力と分散性と結合油剤の影響
    6. 隠す効果とぼかす効果の光学的機能の差異と粉体形状と屈折率の関係
    7. 化粧くずれを防ぐ持続性の官能指標と粉体の物性機能
    8. ファンデーションの皮脂濡れによる外観の変化と撥水撥油効果をもたらす表面処理
    9. 製品開発に用いる機器分析の常用項目
  3. 肌の光老化防御と紫外線・近赤外線の遮蔽技術の設計方法
    1. 紫外線・ブルーライト・近赤外線による肌の光老化と防御剤の特徴
    2. SPFとPA
    3. 紫外線・近赤外線遮蔽複合粉体の設計と使用感の改良
    4. 湿式充填プレス法と乾式粉砕プレス法の特徴
    5. 湿式スラリー複合化と撹拌乾燥・溶媒回収工程の1ステップ連続処理プロセス
    6. 処方を変えずに紫外線・近赤外線防御効果を高め、使用感を改善する粉体加工プロセス技術の要点
  4. 赤外線サーモグラフィと切り餅を用いた保湿機能と持続性の改良方法
    1. 肌の保湿機能と老化メカニズム
    2. 保湿剤による水分蒸散加速メカニズムの検証
    3. 肌の保湿効果測定の問題点;肌水分率計、経皮水分蒸散量計、ラマン分光計
    4. 切餅を用いた化粧品の保湿効果試験法による保湿機能の改良法
    5. 赤外線サーモグラフィ解析と切り餅試験法による保湿メカニズムの解析と評価
    6. マイクロプラスチックビーズ代替多孔質セルロースビーズの新機能開発

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

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「案内の希望」をご選択いただいた場合、1名様 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)

ライブ配信対応セミナー / アーカイブ配信対応セミナー

  • 「Zoom」を使ったライブ配信またはアーカイブ配信セミナーのいずれかをご選択いただけます。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルを配布予定です。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。

ライブ配信セミナーをご希望の場合

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アーカイブ配信セミナーをご希望の場合

  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
  • 配信開始となりましたら、改めてメールでご案内いたします。
  • 視聴サイトにログインしていただき、ご視聴いただきます。
  • 視聴期間は2023年2月1日〜10日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
本セミナーは終了いたしました。

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