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粘着付与樹脂 (タッキファイヤー) の種類、構造、粘着力コントロールと使い方

粘着付与樹脂 (タッキファイヤー) の種類、構造、粘着力コントロールと使い方

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、接着・粘着の基礎から解説し、粘着力、保持力、タック性の考え方と制御法、低環境負荷の付与樹脂、再剥離可能な付与樹脂など今後の展望まで解説いたします。

開催日

  • 2023年1月16日(月) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 粘着・接着・剥離技術に関連する技術者
    • テープ、シールなどの粘着剤、粘着製品
    • 住宅・建築材料
    • 電気・電子部品
    • 電子機器
    • 自動車
    • 医療
    • 生活環境部材
    • 塗装
    • 印刷
    • 包装
    • 事務用品 など
  • 粘着剤・剥離剤のユーザ
  • これから粘着・剥離に携わる方
  • 粘着・剥離で課題を抱えている方

プログラム

第1部 粘着の基本メカニズムと粘着剤の構成について

(2023年1月16日 10:30〜14:00)

 粘着・剥離現象のメカニズムについて、理論的枠組みと実例を紹介する。 (1) 粘着剤の代表的な材料である高分子の力学物性 (粘弾性・時間温度換算則) 、ならびに、粘着の3要素 (タック・保持力・粘着力) について、それらの意味をレオロジーの観点から説明する。 (2) 粘着剤の開発においては、「くっつきやすく、はがしやすい」粘着剤が良いとされる事が多いが、このような良い粘着剤を推定する経験則を紹介する。 (3) 粘着剤は剥離のとき大変形し、様々な特徴的な形態が形成される場合がある。タック測定時、および、テープ剥離時における形態形成の実例を紹介する。

  1. はじめに
    1. 接着と粘着
    2. 粘着・剥離を観るスケール
    3. 用語解説
  2. 粘着剤のレオロジー
    1. 粘性と弾性
    2. 高分子の粘弾性
    3. 粘着剤に関する経験則
  3. 粘着剤の大変形・形態形成
    1. タック測定における事例
    2. テープ剥離測定における事例
    • 質疑応答

第2部 ロジン系粘着付与樹脂とエマルジョン型タッキファイヤーについて

(2023年1月16日 14:15〜15:15)

  1. 粘着付与樹脂 (タッキファイヤー) について
    1. タッキファイヤーの概要
    2. タッキファイヤーの相溶性
    3. タッキファイヤーのガラス転移温度と軟化点
    4. タッキファイヤーの種類
  2. ロジンについて
    1. ロジンの概要
    2. 各種ロジン誘導体について
    3. アクリル粘着剤におけるロジンエステルの添加効果
    4. 超淡色ロジン誘導体「パインクリスタル」について
  3. エマルジョン型タッキファイヤーについて
    1. エマルジョン型タッキファイヤーの概要
    2. エマルジョン型タッキファイヤーの調製方法と特徴
    3. 環境対応指向のエマルジョン型タッキファイヤーについて
    4. アクリルエマルジョン型粘着剤への添加効果
  4. 最近の取り組みについて
    • 質疑応答

第3部 テルペン樹脂系タッキファイヤーとその応用について

(2023年1月16日 15:30〜16:30)

 サステナブルマテリアルを原料とするタッキファイヤー「テルペン樹脂」について、原料や特徴、粘接着剤をはじめとする応用例などを幅広く紹介します。

  1. テルペン樹脂の原料「テルペン」とは
    1. テルペンとは
    2. 樹脂に使うテルペン原料
    3. テルペンの工業的採取方法
  2. テルペン樹脂の構造と特徴
    1. タッキファイヤーの分類と位置づけ
    2. テルペン樹脂の種類と構造
    3. 樹脂選びに重要なパラメーター
  3. テルペン樹脂の応用例
    1. 配合における基本的な考え方
    2. 粘接着剤用途
    3. ポリマー・エラストマー改質用途
    4. その他の用途
  4. テルペン樹脂の今後
    1. 機能に対する取り組み
    2. 環境に対する取り組み
    • 質疑応答

講師

  • 山崎 義弘
    早稲田大学 理工学術院 先進理工学部 物理学科
    教授
  • 佐野 正英
    荒川化学工業 株式会社 研究開発本部 フォレストケミカル開発部 TFグループ
  • 吉舎 史晃
    ヤスハラケミカル株式会社 研究部
    部長

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 50,000円(税別) / 55,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 60,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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