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高効率グリーン水素製造における水電解触媒電極の機能・評価・設計

高効率グリーン水素製造における水電解触媒電極の機能・評価・設計

~水電解電極触媒の根源的問題とその解決法~
オンライン 開催

開催日

  • 2022年12月21日(水) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 電気化学反応の基礎、熱力学、反応速度論に関心がある方
  • 電極材料の調製や微細構造制御法に関心のある方
  • 電極の電気化学性能評価、分光分析に関心のある方

修得知識

  • 水電解電極における電気化学反応計測
  • 電気化学顕微ラマン振動分光計測法
  • 水素発生反応における電気化学質量分析法
  • 電極反応の速度論解析法
  • 水電解特性のデータサイエンスに向けた取り組み

プログラム

 再生可能エネルギーを用いた水電解による水素製造が注目されている。旧い歴史を有し、成熟技術とも言われる水電解であるが、さらなるイノベーションの期待が高まっている。
 まず、今後の持続可能な社会構築に向けた水素エネルギーの必要性を検証し、国内外におけるグリーン水素製造の重要性を考える。次いで水電解の現状を俯瞰し、特に電極触媒の技術課題について焦点を絞り議論する。水電解における水素・酸素発生反応の基礎、触媒能の定量評価、分光分析手法について解説し、機能向上に向けた取り組みを紹介する。その上で、原理的な理解に基づく性能上限を議論し、水電解技術の今後を展望する。それらに基づき効率的な再生可能エネルギーによる水素製造が社会的にもたらす波及効果について議論する。

  1. 水電解技術を用いたグリーン水素製造について
    1. 水電解システムとは
    2. 水電解のエネルギー収支
      • 水電解セルのエネルギー損失
    3. 水電解電極における水素・酸素発生反応の特性評価
      • 水、水素、酸素の分子物性と熱力学特性
      • Tafel式による電極表面反応解析
      • サイクリックボルタンメトリー
      • 回転ディスボルタンメトリー
    4. 水電解電極における分子プロセス評価と制御
      • In – situラマン振動分光計測
      • 電気化学質量分析
      • 電極反応速度論解析
      • 電極表面過程の量子化学計算
    5. 水電解電極の材料・組成・構造の設計・評価・制御
      • 電極表面のナノ・マイクロ構造制御
      • 電極触媒調製
      • 電気化学活性表面積の決定
    6. 電解質の組成・液性・温度・圧力制御
      • 軽処理水電解に向けて
      • 電気化学反応のpH依存性
      • 静水圧印可時の高圧電気化学計測
    7. 電解セパレーターについて
      • イオンの水和構造
      • 電解質イオンの伝導性制御
    8. 水電解システムの性能評価
    9. 水電解技術開発におけるデータサイエンスの役割
  2. 高効率水電解技術開発の最新動向について
    1. 水電解電極材料について
      • HER/OER電極材料の開発状況
    2. 水素製造技術の世界動向
      • ゼロ炭素社会について
      • グリーン・ニューディールに向けた国内外の取組
    3. 水電解技術を利用した新エネルギー物質製造

主催

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お問い合わせ

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(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

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    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
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    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)

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