技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

容器包装材料のバリア性向上技術

フードロス・環境に配慮した

容器包装材料のバリア性向上技術

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、容器包装材料について取り上げ、バイオマスプラスチック・生分解性フィルム、モノマテリアル包材の材料設計、バリア性評価、用途例等、機能性と環境配慮の両立を実現した事例を各社が解説いたします。

開催日

  • 2022年11月10日(木) 10時00分 17時00分

修得知識

  • ゾル – ゲル法の基礎
  • 有機 – 無機ハイブリッド材料の基礎
  • ガスバリア膜の基礎
  • デンプンを用いた有機 – 無機ハイブリッドガスバリア膜
  • セルロースを用いた有機 – 無機ハイブリッドガスバリア膜
  • ポリグリコール酸の合成と性質
  • ポリグリコール酸の特性発現メカニズム
  • ポリグリコール酸の特性を活かした用途
  • 成型加工用に使用されるバイオマスプラスチックの最近の動向
  • バリア性バイオマスプラの最近の動向

プログラム

第1部 多糖類 (デンプン、セルロース) を用いた有機-無機ハイブリッドガスバリア膜

(2022年11月10日 10:00〜11:30)

 本講座は、ゾル-ゲル法の基礎、有機-無機ハイブリッド材料の基礎、ガスバリア膜の基礎を学び、多糖類 (デンプン、セルロース) を用いた有機-無機ハイブリッドガスバリア膜の作製とその特性について理解することを趣旨としている。世界中で、様々な環境に配慮したガスバリア膜が研究・開発されているが、ここでは、ゾル-ゲル法による多糖類 (デンプン、セルロース) を用いた有機-無機ハイブリッドガスバリア膜にしぼり、解説することを主題としている。

  1. ゾル-ゲル法の基礎
    1. ゾル-ゲル法とは
    2. ゾル-ゲル法の反応
    3. 触媒の影響
    4. ゾル-ゲル法の特徴
  2. 有機-無機ハイブリッド材料の基礎
    1. 有機-無機ハイブリッド材料とは
    2. 有機-無機ハイブリッド材料の種類
    3. 有機-無機ハイブリッド材料の特徴
  3. ガスバリア膜の基礎
    1. ガスバリア膜とは
    2. 主なガスバリア膜
    3. ガスバリア性評価方法
  4. デンプンを用いた有機-無機ハイブリッドガスバリア膜
    1. 研究概要
    2. 目的
    3. 実験方法
    4. 結果と考察
    5. まとめ
  5. セルロースを用いた有機-無機ハイブリッドガスバリア膜
    1. 研究概要
    2. 目的
    3. 実験方法
    4. 結果と考察
    5. まとめ
    • 質疑応答

第2部 ポリグリコール酸系樹脂の生分解性バリア材としての応用

(2022年11月10日 12:10〜13:40)

 ポリグリコール酸 (PGA) は、最も単純な分子構造を有する脂肪族ポリエステルであり、生分解性樹脂として広く使用されている。その存在は古くから知られていたが、量産化技術に数多くの課題があり、従来は医療用途での小規模生産に留まっていた。 株式会社 クレハでは、PGAが高いガスバリア性や高強度を有することを見出したとともに、世界で初めて工業的な製造方法を確立し、これまでにはない高機能型の生分解性樹脂としてPGA樹脂Kureduxを開発した。本講演では、Kureduxの特性とガスバリア材としての応用について、用途例を交えつつ紹介する。

  1. はじめに
  2. ポリグリコール酸の原料と製法
  3. ポリグリコール酸の特性
    1. 基本特性
    2. 生分解性
    3. ガスバリア性
    4. 機械特性
    5. 成形加工性
  4. ポリグリコール酸の用途例
    1. 共押出多層ボトル
    2. 共押出多層フィルム
    3. その他
  5. ポリグリコール酸の環境適性
  6. おわりに
    • 質疑応答

第3部 バイオマスプラスチックフィルム・環境配慮型包装用フィルムの 開発とバリア特性

(2022年11月10日 13:50〜15:20)

 フィルムなどで使用されるバイオマスプラスチックの動向について紹介する。また、食品包装用ではバリア性は食品の消費期限延長の面からも重要だが、バリア性を有するバイオマスプラスチックとそのフィルム特性についても紹介する。

  1. はじめに
  2. バイオマスプラスチックの動向
    1. 従来からのバイオマスプラスチックの動向
    2. 最近のバイオマスプラスチックの動向
    3. 今後のバイオマスプラスチックの動向
  3. バイオマスプラスチックフィルムの動向
    1. 現状、課題
    2. 最近のバイオマスプラスチックフィルムの動向
    3. 各社の動向
  4. まとめ
    • 質疑応答

第4部 環境配慮 DNP 植物由来包材バイオマテックの特性

(2022年11月10日 15:30〜17:00)

  1. 環境動向
  2. 環境に配慮したパッケージングGREEN PACKAGING
  3. 植物由来包材 バイオマテック
  4. バイオマテックのバリアグレード特性
    • 質疑応答

講師

  • 蔵岡 孝治
    神戸大学 大学院 海事科学研究科
    教授
  • 鈴木 義紀
    株式会社クレハ 樹脂加工研究所
    所長
  • 清水 敏之
    東洋紡 株式会社 パッケージング開発部
    マネージャー
  • 原田 範夫
    大日本印刷 株式会社 Lifeデザイン事業部 イノベーティブ・パッケージングセンター ビジネスデザイン本部 環境ビジネス推進部 第2グループ

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 66,000円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 55,000円(税別) / 60,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 121,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 181,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/5/8 高分子の接着性改善と表面処理、界面の構造評価技術 オンライン
2024/5/9 高分子材料 (樹脂・ゴム材料) における変色劣化の機構とその防止技術 オンライン
2024/5/10 熱分析の基礎と測定・解析技術 オンライン
2024/5/10 熱分析による高分子材料 (プラスチック・ゴム・複合材料) の測定・解析の基礎とノウハウ オンライン
2024/5/10 高分子材料の粘弾性の基礎と応力/ひずみの発生メカニズムとその制御・評価技術 オンライン
2024/5/13 高分子材料のトライボロジー: トライボロジーの基礎から摩耗・摩擦低減技術の手法と特徴まで オンライン
2024/5/14 ポリマーアロイの基本、構造・物性および新規ポリマーアロイの材料設計の必須 & 実践知識 オンライン
2024/5/14 ブリードアウトの発生メカニズムと制御、測定法 オンライン
2024/5/14 熱可塑性エラストマー (TPE) の基礎と生分解性TPEの開発 オンライン
2024/5/15 高分子の結晶化、結晶高次構造の制御、分析解析、その応用 オンライン
2024/5/15 ヒートシールのくっつくメカニズムと不具合対策、品質評価 オンライン
2024/5/15 UV硬化樹脂における硬化不良対策と硬化状態の測定・評価 オンライン
2024/5/16 二軸押出機による混練技術とプロセス最適化 オンライン
2024/5/16 高分子材料における添加剤の基礎知識と分析法、変色の特徴と分析技術 オンライン
2024/5/17 高分子材料のトライボロジー: トライボロジーの基礎から摩耗・摩擦低減技術の手法と特徴まで オンライン
2024/5/20 廃プラスチックの最新リサイクル技術の動向 オンライン
2024/5/20 導電性高分子の基礎と最新の研究動向・応用 オンライン
2024/5/21 高分子材料のモノマー化、解重合反応とケミカルリサイクルの動向 オンライン
2024/5/21 ラミネート技術の基礎・トラブル対策とヒートシール技術のポイント オンライン
2024/5/21 摩擦振動と異音の発生メカニズムと抑制・対処方法 オンライン

関連する出版物

発行年月
2021/7/28 プラスチックリサイクル
2021/6/30 日本と海外グローバルブランド40社のSDGs環境戦略
2021/6/29 UV硬化樹脂の開発動向と応用展開
2021/5/31 重合開始剤、硬化剤、架橋剤の選び方、使い方とその事例
2021/5/31 高分子材料の劣化・変色対策
2021/4/30 建築・住宅用高分子材料の要求特性とその開発、性能評価
2021/4/26 包装・工業用PETフィルム&飲料・食品用PETボトルの市場分析
2021/2/10 食品包装産業を取り巻くマイクロプラスチック問題
2021/1/29 高分子材料の絶縁破壊・劣化メカニズムとその対策
2020/11/30 高分子の成分・添加剤分析
2020/11/30 高分子の延伸による分子配向・結晶化メカニズムと評価方法
2020/10/30 ポリウレタンを上手に使うための合成・構造制御・トラブル対策及び応用技術
2020/10/28 QMS/ISO関係をふまえた医療機器「プロセス」「滅菌」「包装」「ソフトウェア」バリデーションの進め方
2020/9/30 食品容器包装の新しいニーズ、規制とその対応
2020/3/31 自己修復材料、自己組織化、形状記憶材料の開発と応用事例
2020/1/31 添加剤の最適使用法
2019/12/20 高分子の表面処理・改質と接着性向上
2019/10/31 UV硬化技術の基礎と硬化不良対策
2019/4/24 日・欧・米における食品容器包装規制と制度の比較2019
2019/1/31 マテリアルズ・インフォマティクスによる材料開発と活用集