技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

中・高分子医薬品DDS技術コース (2日間)

中・高分子医薬品DDS技術コース (2日間)

オンライン 開催

アーカイブ配信で受講をご希望の場合、それぞれ2022年9月8日,10月6日 に配信開始を予定しております。

開催日

  • 2022年8月30日(火) 13時00分 16時15分
  • 2022年9月27日(火) 13時00分 16時30分

修得知識

  • 脂質ベースDDSの設計理論、調製方法、評価方法
  • 脂質ナノ粒子製剤の製造工程の重要なパラメータと品質特性
  • 脂質原料及び新規添加剤の薬事規制上の要件

プログラム

2022年8月30日「LNP (脂質ナノ粒子) / 核酸DDS技術の実用化・製剤化」

第1部 核酸用DDS技術におけるLNPの設計と評価方法

(2022年8月30日 13:00〜15:00)

 mRNAワクチンに代表される核酸医薬の開発が加速しており、ナノサイズのキャリア型drug delivery system (DDS) が基盤技術として利用されている。特に脂質ナノ粒子 (lipid nanoparticle: LNP) は最も実用化が進んでいる核酸用DDSである。本講座では、LNPなどの脂質ベースのDDSの基礎的知識、設計時の考え方、調製方法を解説し、それらの評価方法を紹介する。

  1. 脂質をベースにしたDDSの基礎
    • 薬物送達学概論 DDSとは何か?
    • 医薬品開発からみたDDS技術の重要性
    • リポソームの基礎
    • LNPの基礎
  2. 設計理論
    • 体内動態制御と細胞内動態制御の重要性
    • 脂質分子の構造と脂質膜の流動性
    • pH応答性脂質
    • 細胞内動態制御技術
    • 体内動態制御技術
  3. 調製方法
    • リポソームの調製方法と物質封入方法
    • LNPの調製方法:アルコール希釈法
    • 核酸搭載LNPの調製方法
  4. 評価方法
    • ガイドライン・リフレクションペーパーを踏まえて
    • 粒子径・粒度分布・ゼータ電位測定
    • 薬剤の封入率測定
    • 脂質量測定
    • 安定性評価
    • 細胞内動態評価
    • 体内動態評価
    • 質疑応答
第2部 脂質ナノ粒子を用いたRNAデリバリー:製剤開発を成功に導く秘訣

(2022年8月30日 15:15〜16:15)

mRNAを用いたアプリケーションは、遺伝子治療、癌治療から、新型コロナウイルス (COVID-19) などの感染予防のためのワクチンにまで幅広く及びます。RNA治療のパフォーマンスは、その製剤の処方設計に大きく依存します。研究開発における重要な決定は、開発の早期で適切な薬物送達方法と新規の添加剤の選定を行うことがあげられます。本講演では、脂質ナノ粒子 (LNP) 製剤の開発を成功させるために考慮すべき重要な品質特性や製剤や添加剤に関する特定の規制要件に焦点を当てます。
  1. 序論 RNA治療に関する利点と留意点
  2. 脂質ベースの製剤の性能を定義する重要な品質特性
    • 製剤中の構成成分
    • 製剤に使用される脂質原料
    • 製剤化工程の違いによる安定性、性能への影響
  3. 薬事規制に関するケーススタディ
    • 脂質ナノ粒子/リポソーム製剤の薬事規制に関する観点
    • 脂質原料の品質特性と薬事規制に関する要求事項
    • 脂質原料 (新規添加物) の不純物管理
    • 製剤開発を成功に導く必要不可欠な留意点
    • タイミング、薬事対応、原料ソースの数、サプライヤーの選択
  4. まとめ
  5. メルクで展開するCDMOサービスの概要紹介
    • 質疑応答

2022年9月27日「ナノ医薬/ナノバイオ医薬の技術動向と実用化」

 近年、新型コロナウイルスワクチンに代表されるように、ナノ医薬の技術は世界中で使用され、有効性が確認されつつある。その一方で、ナノ医薬の応用先は今のところ限定的である。本講座では、ナノ医薬の基礎から現在の状況、課題、そして展望をわかり易く説明する。

  1. ドラッグデリバリーシステム (DDS) の基礎
    1. DDSの意義
    2. DDSの分類
    3. コントロールドリリース
    4. プロドラッグ
    5. ソルビライザー/スタビライザー
    6. ターゲティング
  2. ナノDDS/ナノ医薬
    1. ナノ医薬の意義
    2. ナノ医薬の分類
    3. 脂質ナノ粒子
    4. 高分子ナノ粒子
    5. その他のナノ医薬
    6. ナノ医薬の課題
  3. バイオ医薬とナノ医薬 (ナノバイオ医薬)
    1. ナノバイオ医薬の意義
    2. ナノバイオ医薬の例
    3. ナノバイオ医薬の課題と展望
    • 質疑応答

講師

  • 中村 孝司
    北海道大学 大学院 薬学研究院
    准教授
  • 新鞍 正和
    メルク株式会社 ライフサイエンスサービス事業部
    ビジネスデベロップメントマネージャー

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,700円 (税別) / 46,970円 (税込)
複数名
: 30,000円 (税別) / 33,000円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,700円(税別) / 46,970円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 20,000円(税別) / 22,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

ライブ配信対応セミナー / アーカイブ配信対応セミナー

ライブ配信またはアーカイブ配信セミナーのいずれかをご選択いただけます。

ライブ配信セミナーをご希望の場合

  • 「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

アーカイブ配信セミナーをご希望の場合

  • 「ビデオグ」を使ったアーカイブ配信セミナーとなります。
  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCなどからご視聴ができます。
  • お申し込み前に、 視聴環境 をご確認いただき、 視聴テスト にて動作確認をお願いいたします。
  • 後日(開催終了後から10日以内を目途)に、ID,パスワードをメールにてご連絡申し上げます。
  • 視聴期間は10日間です。ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/12/27 ICH品質関連ガイダンス視点から考えるCTD-Q記載要求事項と効率的申請資料作成法 オンライン
2024/12/27 医薬品製造施設 (バイオ、合成原薬、固形製剤、無菌製剤) の構造設備に関わるGMP講座 オンライン
2025/1/6 開発段階に応じた治験薬GMP対応とICH Q14 (分析法の開発) への取り組み オンライン
2025/1/6 改正GMP省令、PIC/S DIガイドをふまえたGMP文書・記録の再点検 (データ改竄、捏造、隠蔽防止のための工夫) オンライン
2025/1/6 中小製薬企業のためのテーマ創出・研究開発・製品戦略の策定・推進 オンライン
2025/1/6 EU規制をベースにしたPharmacovigilance監査の基礎 オンライン
2025/1/7 医薬品モダリティ (抗体/核酸/中分子/再生医療) の実用化とDDS技術の特許戦略 オンライン
2025/1/8 アレニウス式加速試験におけるプロット作成と予測値の取扱い オンライン
2025/1/8 失敗成功事例から学ぶ原薬の各ステージでのスケールアップ製造のポイント オンライン
2025/1/8 GMP教育とQuality Culture醸成のポイント オンライン
2025/1/8 滅菌製品および無菌医薬品における微生物試験の実務とバリデーションのポイント オンライン
2025/1/8 薬価申請・原価計算方法の実際と交渉で有効なデータ取得・資料作成のポイント オンライン
2025/1/9 注射剤の異物検査の方法と基準設定及び異物低減方法 オンライン
2025/1/9 承認申請・メディカルライティングコース オンライン
2025/1/9 CTD/照会回答書作成のためのメディカルライティング オンライン
2025/1/9 原薬GMP基礎講座 オンライン
2025/1/10 NPV (Net Present Value) 計算による医薬品事業性評価の基礎知識 オンライン
2025/1/10 インド・中国における医薬品薬事戦略と現地対応ノウハウ オンライン
2025/1/14 日米欧当局のプロセスバリデーションにおける要求事項と承認申請にむけた準備について オンライン
2025/1/14 承認申請パッケージにおける海外データ利用と開発戦略 オンライン

関連する出版物

発行年月
2018/4/25 統計学的アプローチを活用した分析法バリデーションの評価及び妥当性
2018/1/30 バイオ医薬品のCTD-Q作成 - 妥当性の根拠とまとめ方 -
2017/12/27 生体吸収性材料の開発と安全性評価
2017/9/29 疾患・病態検査・診断法の開発
2017/8/31 きのこの生理機能と応用開発の展望
2017/6/21 体外診断用医薬品開発ノウハウ
2017/4/25 非GLP試験での効率的な信頼性基準適用と品質過剰の見直し
2014/11/27 3極対応リスクマネジメントプラン策定とEU-GVPが求める記載事項/国内との相違点
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/7/30 高薬理活性医薬品・封じ込めQ&A集
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2013/9/2 原薬・中間体製造プロセスにおける課題と対策
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/5/31 在宅でのCDTM(共同薬物治療管理)の実践と薬局・薬剤師の次世代モデル
2013/5/30 新薬開発にむけた臨床試験(第I~III相臨床試験)での適切な投与量設定と有効性/安全性評価
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書