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CO2排出削減、有効利用活用に向けた技術開発動向と今後の展望

CO2排出削減、有効利用活用に向けた技術開発動向と今後の展望

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、CO2排出量削減に向けて重要視されるCO2分離回収技術に焦点を当てて、その技術やシステムの基本的な考え方、国内外での開発状況、そして現状の課題と将来への展望を解説いたします。

開催日

  • 2022年7月7日(木) 10時30分 16時30分

修得知識

  • CO2分離回収技術の基礎的なメカニズム
  • CO2分離回収技術の捉え方、考え方
  • 国内外で開発が進むCO2分離回収技術の現在の開発状況や技術課題
  • CO2分離回収技術の適切な選定

プログラム

  • 現状から見たCO2排出削減の目標 (例えば2030年までに2013年度比で46%のGHGを削減することなど) の捉え方、考え方を皆様と共有します
  • 日本のエネルギーフローを紐解くと、CO2排出量とその削減方法について、これまでと違った捉え方、考え方が見えてきます
  • 再生可能エネルギーや水素についても、科学的な根拠に基づいて冷静に見てみると、これまでと違った考え方が得られます
  • CO2から有用な製品を製造するCCU。何のために製造するのか?CO2の削減効果をどう見ていくべきか?を解説します
  • カーボンニュートラルの意味とそのインパクト、そして課題解決の難しさなどを実感して頂くとともに、カーボンニュートラル社会の実現に欠かせないカーボンリサイクルの仕組みや必要性、そしてその成立条件などを解説します
  • 2050年まであと30年を切りました。2050年までに出来る事、やるべき事、そしてその先に繋がる技術をどのように育てるのかを皆さんと一緒に考えたいと思います
  1. はじめに
    • 日本、世界のCO2排出量の現状を整理して、どんな分野からどの位のCO2が排出されているのかまとめます。
  2. 日本のエネルギーフロー
    • CO2排出量を削減するためには、日本のエネルギー事情、つまりエネルギーの使われ方を知っておく必要があります。
      そこからCO2排出量削減の目標達成のためのヒントを探します。
  3. 再生可能エネルギーの見方
    • CO2排出量削減の切り札とされる再生可能エネルギー。
      太陽光と風力 (陸上と洋上) を中心に、日本の再生可能エネルギーの導入可能量について考えてみます。
  4. カーボンニュートラルに向けた政府の方針
    • カーボンリサイクル、カーボンニュートラル、グリーン成長戦略、水素基本戦略など、日本政府は様々な戦略や方針を発表しています。
      2021年10月に第6次エネルギー基本計画が閣議決定されました。将来のCO2排出量削減の目標達成や、カーボンニュートラル宣言達成のために、政府はどんなことを考えているのか整理します。
  5. CO2分離回収技術
    • 物を燃やせばCO2が発生しますが、そのCO2を有効利用 (CCU) したり、地中に貯留 (CCS) したりと、様々な方法でCO2を大気に放出しないような工夫が数多く提案されています。
      そうした考え方は、燃焼排ガスを回収して、その中からCO2を分離・回収することからスタートします。
      最近では空気中からCO2を回収する技術 (DAC法) まで出てきました。ここでは様々なCO2分離回収技術を紹介します。
  6. CO2有効利用技術 (CCU)
    • CO2を原料にして何か有用な物を造り出す。こんな夢のような話は、今や現実として、様々な技術開発が進んでいます。
      ここではCO2で製造できる製品について、簡単にその製造方法を紹介するとともに、そのCO2排出量の削減効果も合わせて考察しながら、技術の整理をします。
  7. 水素の製造と水素キャリア
    • 燃やしても水しか出ない水素は、様々な資源から製造でき、脱炭素やカーボンリニュートラルの実現にとても大きな役割を果たします。
      先のCO2有効利用技術 (CCU) でも水素は欠かせません。ここではそんな水素の特徴と製造方法をまとめます。
      また、輸送や貯留、利用の形態によって水素を固定するための担体を水素キャリアと呼んでいますが、それらの特徴についても整理します。
  8. バイオマスの利用
    • 再生可能な生物由来の有機性資源であるバイオマス。カーボンニュートラルの語源であるバイオマスの利用は今後も非常に重要になるはずです。
      ここではカーボンリサイクルの視点からのバイオマス利用を考察してみます。
  9. カーボンリサイクルとは
    • 2020年10月に菅前総理が所信表明演説の中で言及した「カーボンリサイクル」。カーボン (CO2) を資源と捉えて有効利用する (CCU) とともに、それを社会に循環させることを意味していますが、カーボンニュートラル社会の実現に向けて、どのように貢献できるのか考えてみます。
    • CO2貯留 (CCS)
      • CO2を海底下の地中に貯留することを意味するCCS。日本でも北海道の苫小牧市で2020年度まで実証試験が行われていました。
        海外でのCCSの進展、米国で実施されているEOR (石油増進回収) との違い、そして現在どのくらいのCO2を貯留しているのか、などを整理します。
    • IAEからの視点とまとめ
      • エネルギー総合工学研究所 (IAE) では、エネルギー関連技術やエネルギーシステムについて、エンジニアリングな視点で調査や分析を実施し、時には戦略立案などもご提供しています。
        ここまでお話してきた内容、カーボンリサイクルなどの視点から、早期にCO2排出量の削減を実現するようなエネルギーシステムとは何かを考察してみたいと思います。
    • 質疑応答

講師

  • 酒井 奨
    一般社団法人 エネルギー総合工学研究所 プロジェクト試験研究部 炭素循環エネルギーグループ
    副主席研究員

主催

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お問い合わせ

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受講料

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: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
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  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
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アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

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  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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