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粘着特性の発現機構と材料設計、粘着・剥離過程の可視化

粘着特性の発現機構と材料設計、粘着・剥離過程の可視化

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、粘着剤の基礎から、ポリマー設計、架橋設計、添加剤設計と物性との関連、タック性・ピール性を決める因子について詳解いたします。

開催日

  • 2022年4月13日(水) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • ゲル状・粘弾性をもった製品に携わる技術者
    • インク
    • 塗料
    • 食品
    • 高分子
    • 医薬品
    • 化粧品 など
  • レオロジー、粘弾性に関連する技術者
    • 表面処理
    • 界面・表面分析
    • 分散系

修得知識

  • 粘着剤の基礎
  • 粘着剤の材料設計
  • 粘着剤の評価・分析手法
  • 粘着剤の基礎知識、特徴
  • 溶剤型アクリル系粘着剤の設計基礎
  • 粘着剤における界面科学・レオロジー・破壊力学の基礎
  • 粘着・剥離メカニズム

プログラム

第1部 粘着剤、粘着テープの基礎と材料設計及び分析方法

(2022年4月13日 10:30〜12:10)

 粘着剤の接着機構に関する基本原理と各種分類方法による粘着剤の分類分けを行った後、粘着剤の性能評価方法、一般的な設計方法について講義をします。最後に粘着剤の一般的な分析手法と目的別の分析手法の例について紹介します。

  1. 粘着剤の基礎
    1. 接着の原理
    2. 粘着剤
    3. 形態による分類と特徴
    4. 材料による分類と特徴
  2. 粘着剤の性能評価
    1. 粘着力
    2. 保持力
    3. タック性
    4. その他
  3. 粘着剤の設計
    1. アクリル系粘着主剤の設計
    2. 架橋剤
    3. 粘着付与樹脂
    4. その他の添加剤
    5. 剥離材
  4. 粘着剤の分析
    1. 抽出・分離・精製
    2. 分光分析
    3. 分離分析
    4. カーボンニュートラルに関連する分析
    • 質疑応答

第2部 溶剤型アクリル系粘着剤の設計基礎

(2022年4月13日 13:00〜14:40)

 溶剤型アクリル系粘着剤は、設計コントロール要素が豊富であり、尚且つ透明性や耐候性に優れることから、様々な用途に使用されます。本講座では、溶剤型アクリル系粘着剤の特長、材料構成、設計要素、粘着特性への影響等、設計の基本概念についてご説明いたします。

  1. 粘着剤とは
    1. 接着と粘着
    2. 粘着剤の使用場面
    3. 粘着剤の分類と特徴
    4. 粘着剤の物性評価方法
  2. 溶剤型アクリル系粘着剤の基本設計
    1. 設計の3要素
    2. ベースポリマー設計
    3. 架橋設計
    4. 添加剤設計
  3. 設計例
    1. 対ポリオレフィン用粘着剤
    2. 再剥離用粘着剤
    3. 偏光フィルム用粘着剤
    4. タッチパネルOCA用粘着剤
    5. 環境配慮型粘着剤
    • 質疑応答

第3部 粘着・剥離過程の可視化とモデリング

(2022年4月13日 14:50〜16:30)

 粘着・剥離現象を、界面科学、レオロジー、破壊力学などの観点から捉える.基本的な事項を説明した後、実際の解析事例や最近の研究動向の紹介を交えながら、接着力が粘着剤の物性とどのような関係を持っているかについて議論する.

  1. 粘着・剥離の基礎
    1. 粘着の界面科学
      1. 粘着とは、剥離とは?
      2. 粘着・剥離の駆動力
    2. レオロジーの基礎
      1. 線形粘弾性
      2. 温度 – 時間換算則
      3. 非線形レオロジー
    3. 粘弾性体の破壊力学
      1. エネルギー散逸プロセス
      2. き裂進展速度に依存する破壊エネルギー
    4. 種々の剥離試験における物理的特性の違い
  2. 粘着・剥離過程の可視化実験
    1. 可視化実験の意義と問題点
    2. 可視化実験の具体例
      1. 内部変形過程の可視化
      2. 現象の動的なキャラクタリゼーション
  3. 粘着・剥離過程のモデリング
    1. 粘着・剥離に関する理論・シミュレーション
    2. エネルギーバランス
    3. 分子シミュレーション、連続体シミュレーションの問題点
    4. モデリングの具体例
      1. キャビテーションの効果を取り入れた定式化
      2. 計算結果とその解釈
  4. まとめと今後の展望
    • 質疑応答

講師

  • 田中 隆祐
    綜研化学 株式会社 研究開発本部 研究開発センター 基盤技術開発グループ
  • 栁本 海佐
    リンテック株式会社 研究開発本部 研究所 新素材研究部 構造解析研究室
    主査
  • 山口 哲生
    東京大学 大学院 農学生命科学研究科 生物材料科学専攻
    准教授

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 50,000円(税別) / 55,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 60,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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