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安定なエマルション調製のための最適な乳化剤の選択と加速試験法による安定性評価法

安定なエマルション調製のための最適な乳化剤の選択と加速試験法による安定性評価法

オンライン 開催

概要

本セミナーではHLB法、拡張HLB値、有機概念図法、溶解度パラメータ等の指標値等を重層的に組み合わせ、最適乳化剤の選定法および乳化法について講義した後、促進試験法によるエマルション製剤の安定性短期評価法の概要および、各保存温度におけるエマルション粒子の合一速度定数の評価法およびそのアレニウスプロットによるエマルション安定性に関する事例研究等を紹介いたします。

開催日

  • 2022年3月14日(月) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 乳化、エマルションに関連する技術者、開発者、生産技術担当者、品質保証担当者
    • 化粧品
    • 医薬品
    • 製剤
    • 食品
    • 接着剤
    • 乳化剤・界面活性剤 など
  • 乳化、エマルションで課題を抱えている方

修得知識

  • 乳化剤・エマルションの基礎
  • エマルションの設計
  • 乳化剤の選定ポイント
  • エマルションの安定性と評価方法
  • エマルションの安定性向上のポイント

プログラム

 乳化製剤 (エマルション) は化粧品をはじめ、トイレタリー製品、食品、医薬品、化学品等の製品において、注目している油性基剤の利便性、ファション性、並びに機能・効果の向上が計れることから、「乳化」製剤化技術は広範囲な産業分野での基盤技術の一つといっても過言でない。これらの乳化製剤は液/液系分散液に属し、熱力学的に不安なため、経日すると分離する。しかしながら、化粧品、医薬品などの乳化製剤は室温で3年間安定であることが薬事法で定められている。乳化製剤の経日安定性は、目的とする被乳化油性基材に対する最適な乳化剤をどのように選択するか、またその乳化剤をもちいて、どのように乳化するかに依存している。
 本講では (1) HLB法、拡張HLB値、有機概念図法、溶解度パラメータ等の指標値等を重層的に組み合わせ、最適乳化剤の選定法および乳化法について講義した後、 (2) 促進試験法によるエマルション製剤の安定性短期評価法の概要および、各保存温度におけるエマルション粒子の合一速度定数の評価法およびそのアレニウスプロットによるエマルション安定性に関する事例研究等を紹介する事を目的としている。

  1. はじめに
  2. エマルションの調製・安定化における乳化剤の役割
    1. エマルションの製造および製品に関する留意事項
    2. エマルションの安定化における乳化剤の役割
    3. 乳化技術開発の主要な要素技術を支援するための指標値
  3. 界面活性剤 (乳化剤) 水溶液の物理化学的性質
  4. 物質/物質間の相溶性の指標値
  5. HLB方式による乳化剤の選定およびその最適化指針
  6. 拡張HLB値による乳化剤のHLB値の算定法
  7. 乳化技術開発の推移
    1. 機械的 (物理的) 乳化方式
    2. 物理化学的乳化方式
      1. 油相混合における溶解度パラメータの活用
      2. Fedors式による溶解度パラメータの算出法
      3. 乳化剤の添加法
    3. 主な物理化学的乳化法
      1. 転相乳化法
      2. 転相温度乳化法
      3. D相乳化法
      4. ゲル乳化法
      5. 液晶乳化法
  8. 乳化のスケールアップ時の留意事項
  9. エマルションの安定性評価法
    1. エマルションの経日に伴なう主な変化
      1. 物理的変化
      2. 化学的変化
      3. 微生物汚染
    2. エマルションの安定性に関する主な要因
      1. エマルションの破壊過程 (合一のダイナミックス)
      2. エマルションの粒子とクリーミィング速度およびブラウン運動との関係
  10. エマルション製剤の安定性評価の主な加速試験法
  11. 加速試験法の事例研究
    1. 画像解析法による経日安定性評価
    2. 光子相関法によるヘキサデカンエマルション粒子の合一速度
      1. 原理
      2. 合一速度定数のアレニウスプロット
    3. 誘電率法によるO/Wエマルションの安定性評価
      1. 各種被乳化油性基材の誘電率の経時変化
      2. 誘電率増加速度のアレニウスプロット
    4. インピーダンス法にO/Wエマルションの安定性評価
  12. Q10値評価法
  13. おわりに
    • 質疑応答

講師

  • 堀内 照夫
    株式会社 ミルボン 中央研究所
    開発顧問

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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