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CO2の燃料資源への変換技術、その高効率化、市場性と可能性

CO2の燃料資源への変換技術、その高効率化、市場性と可能性

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、二酸化炭素の回収・濃縮・触媒選択・変換・プラント設計・LCAなどの技術課題、メタン、アルコール、自動車燃料やジェット燃料などの製造・実用化への可能性について詳解いたします。

開催日

  • 2022年1月27日(木) 10時00分 17時00分

修得知識

  • メタン、アルコール、自動車燃料やジェット燃料などの製造・実用化への可能性
  • 二酸化炭素の回収・濃縮・触媒選択・変換・プラント設計・LCAなどの技術課題

プログラム

第1部 CCU技術の現状・課題・展望

(2022年1月27日 10:00〜11:45)

 CO2-メタネーションは、CO2の有効資源化技術、所謂CCU技術として、再生可能エネルギー (再エネ) 由来の電力を用いて水素を生産し (再エネ由来水素) 、その水素を利用してIGCC等から分離・回収された高濃度CO2とメタネーションを行うことにより、合成メタン (再エネ由来CH4) の生産を可能とする。
 本セミナーではCCUの概説とNEDO事業の成果の一部、INPEXでの取組みについて解説する。

  1. INPEX再電本部について
  2. CCUに係る政策について
  3. CCUに係る現状と課題について
  4. NEDO – CO2有効利用技術開発 事業について
  5. INPEXでの取組みと今後の展開
    • 質疑応答

第2部 CO2光燃料化 (人工光合成) によるメタン合成とその可能性

(2022年1月27日 12:45〜14:00)

 光エネルギーのみでCO2をメタンに変換するニッケル – 酸化ジルコニウム触媒につ いて、反応経路と光触媒中のサイトと光が果たす役割について解説する。

  1. カーボンニュートラルサイクルについて
    1. 拝見
    2. 本研究の目的
  2. Ni-ZrO2光触媒による13CO2還元反応
    1. GC-MS
    2. 13CO2交換反応
    3. 反応機構 (吸着過程)
  3. ZrO2の役割と反応機構
    1. FTIR
    2. 反応機構 (光による)
  4. Niの役割と反応機構
    1. FTIR
    2. EXAFS
    3. 反応機構 (光エネルギーが転化した熱による)
  5. 反応機構のまとめと展望
    1. 反応機構のまとめ
    2. 展望
    • 質疑応答

第3部 グラフェンを用いたCO2の「ギ酸」変換とその応用について

(2022年1月27日 14:15〜15:30)

 酸化還元グラフェンとスズを組み合わせた、二酸化炭素還元のための複合触媒の設計と触媒メカニズムについて解説する。

  1. 導入
    1. カーボンニュートラル
    2. 二酸化炭素の化学的固定化
    3. 電気化学還元による固定化
  2. 酸化還元グラフェンを用いた二酸化炭素のギ酸変換
    1. 酸化還元グラフェンの性質
    2. 触媒反応のメカニズム
    3. スズ/酸化グラフェン複合触媒の作製と電気化学測定
    4. 触媒活性評価に必要な理論計算
    5. 計算結果とメカニズムの考察
    6. その場電気化学観察による検証
  3. ギ酸変換触媒の発展
  4. まとめ
    • 質疑応答

第4部 再生可能エネルギーを用いた電解によるCO2資源化

~Power to Chemicals~

(2022年1月27日 15:45〜17:00)

 カーボンニュートラルの実現に向けて、CO2有効利用技術の早期実用化が期待されている。東芝では再生可能エネルギーを用いて電気化学的に二酸化炭素 (CO2) を有価物へと変換することで、CO2を削減するPower to Chemicals (P2C) 技術の開発に取り組んでいる。
 本講演では、CO2から燃料原料となる一酸化炭素 (CO) に変換するCO2電解還元技術を中心として、東芝の研究成果を交えて紹介する。

  1. 地球温暖化問題の現状
  2. CO2電解還元技術
  3. 東芝の取り組み Power to Chemicals (P2C)
  4. 早期社会実装に向けて
    • 質疑応答

講師

  • 若山 樹
    株式会社INPEX 再生可能エネルギー・新分野事業本部
    プロジェクトコントリビューター
  • 泉 康雄
    千葉大学 大学院 理学研究院 化学研究部門
    教授
  • 大戸 達彦
    名古屋大学 大学院 工学研究科 材料デザイン工学専攻 計算材料設計講座
    准教授
  • 北川 良太
    株式会社 東芝 研究開発センター ナノ材料・フロンティア研究所 トランスデューサ技術ラボラトリー
    上席研究員

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 66,000円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 55,000円(税別) / 60,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 121,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 181,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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