技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

車載機器のEMC対応設計

車載機器のEMC対応設計

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、車載電子機器のEMC設計について基礎から解説し、低周波磁界、電磁波、ノイズの発生メカニズムと対策について具体的な手法を解説いたします。
デジタル/アナログ、低周波/高周波などの広範囲なノイズへの対応方法を解説いたします。

開催日

  • 2022年1月18日(火) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • EMC・ノイズ対策・電磁波吸収・電磁波遮蔽が必要な機器の技術者、品質担当者
    • 車載電子機器
    • インバータ・コンバータ
    • パワーコンディショナ
    • 医療機器・ヘルスケア
    • モバイル機器
    • 高周波無線技術
    • 携帯電話
    • 無線LAN
    • 高速画像伝送
    • HDMI
    • ETC
    • ITS など
  • 電磁波吸収・電磁波遮蔽・ノイズ対策が必要な製品の技術者、製造技術者、品質保証担当者
  • 電波吸収体の技術者
  • 電波抑制で課題を抱えている技術者、担当者
  • ノイズ対策・電磁波関連材料に関心のある技術者・研究者・担当部門・初心者など

修得知識

  • 自動車におけるEMC環境
  • 電子機器のEMC性能向上のための金属筐体の取り扱いを含む構造設計から回路基板パターン設計
  • 電子機器のシステム化にあたって対EMC性能を向上させるためのポイント
  • シールド線を含むワイヤの取り扱い

プログラム

 近年の自動車は高度に電子化され、ノイズ対応設計は難しさが増大する一方です。自動運転化の趨勢により情報量は飛躍的に増大し、電子機器や車内LANは高速高周波化され、電動車の増大などによりハイパワーな電流の高調波も増大していきます。この様な中で、電子機器の対ノイズ設計においては、デジタル/アナログ、低周波/高周波などの専門領域の垣根を超えた広範囲な対応能力が必要になってきます。この様に波長が短い高周波ノイズを考慮しなければならない状況になったのにも拘わらず、相変わらず従来の間違ったと思われる慣習に囚われた設計も多くみられます。
 結局は再度基本に立ち返る必要があると思われますので、多くの失敗事例も採り上げ、新たな実験事例も含めて設計者の方の腑に落ちる様、極力物理的な考察を加えて解説します。
 自動車関連のみならず電気電子機器の開発/設計業務に技術者として従事されている方を対象としていますが、電子機器の実験部署や品質保証の方にも参考になると考えます。

  1. 車載電子システム概要とEMC性能を確保するためのアプローチ
    ~電動車両化と自動運転化に備えた電子機器とシステム化対応のポイント~
    1. 車載電気電子システムを取り巻くEMC環境とEMC規制/試験の概要
    2. 車載電子システムから発生する低周波から高周波の雑音とその特徴
    3. 自動車内での雑音電流の流れ、電子機器設計と車載化におけるポイント
  2. EMC性能を確保するための電子機器の設計
    ~回路基板設計と筐体へ装着する際の電子機器単体におけるEMC対応設計~
    1. 回路基板等の配線における高周波電力伝送の基礎と実際への適用
    2. ノーマルモード雑音電流の抑制を図る回路基板の設計
    3. コモンモード雑音電流の抑制を図る回路基板の筐体への装着
    4. 電磁シールドの効果と弊害
    5. 電磁波吸収体使用の是非
  3. 自動車への搭載状態におけるEMC性能の確保
    ~車載システム化におけるEMC性能の確保~
    1. 自動車内の搭載環境と対策
    2. コモンモード雑音電流を発生させるシステム構成と対策
    3. 電動車両のシステム構成と対ノイズ性能の確保
    4. 配線の検討 (対ノイズ性能を考慮した配線材とワイヤハーネスの取り扱い)
  4. 設計手順とEMC-DR
    • 質疑応答

講師

  • 前野 剛
    株式会社クオルテック EMC技術研究室
    室長

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/4/24 電気自動車用インバータの現状・課題とパワーモジュールの高出力密度化・高耐熱化・高耐圧化 オンライン
2024/4/24 HEV/EVにおけるバッテリー/エネルギー・マネジメント技術と劣化解析シミュレーション演習 オンライン
2024/4/26 電磁界シミュレーションの導入から活用まで 東京都 会場
2024/5/13 電子機器のノイズの基礎と設計段階から盛込む実践的対策技術 オンライン
2024/5/14 SRモータの基礎とEV実用化への最新動向 オンライン
2024/5/15 電波吸収体の基礎・設計と複合材料の電波吸収特性・評価手法 オンライン
2024/5/21 xEVのPCU (パワーコントロールユニット) と自動車用パワーエレクトロニクスの技術動向 東京都 会場
2024/5/27 EVの最新技術動向と将来展望 オンライン
2024/5/28 インターフェアのメカニズムとEMC設計の基礎技術 会場
2024/5/30 EV用モータの技術トレンド 東京都 会場・オンライン
2024/5/30 EVを始めとした次世代自動車の普及展望とリチウム、コバルトなどLiB用金属資源の今後 オンライン
2024/6/6 EMC設計入門 オンライン
2024/6/11 簡単な回路から始めるアナログ設計と実装の基礎 東京都 会場・オンライン
2024/6/13 オフライン電源の設計 (2日間) オンライン
2024/6/14 光信号処理技術と光電変換デバイス最新動向 オンライン
2024/6/28 5G / ワイヤレス電力伝送 (WPT) における電波吸収体技術の最前線 オンライン
2024/8/26 EMC設計入門 オンライン
2024/9/4 オフライン電源の設計 (2日間) オンライン

関連する出版物

発行年月
2023/11/30 EV用電池の安全性向上、高容量化と劣化抑制技術
2023/11/14 x/zEV用電池の拡大 (目標、現状とグローバルな態勢) [書籍 + PDF版]
2023/11/14 x/zEV用電池の拡大 (目標、現状とグローバルな態勢)
2023/7/6 x/zEVへの転換2023 (各国の現状、目標と課題)
2023/7/6 x/zEVへの転換2023 (各国の現状、目標と課題) [書籍 + PDF版]
2023/5/19 世界の充電インフラ 最新業界レポート
2023/5/12 2023年版 EMC・ノイズ対策市場の実態と将来展望
2022/6/17 2022年版 電子部品市場・技術の実態と将来展望
2022/5/6 EV、PHEV、HEVと燃料電池車の環境・走行性能分析 (書籍版)
2022/5/6 EV、PHEV、HEVと燃料電池車の環境・走行性能分析 (書籍+PDF版)
2022/4/15 2022年版 スマートモビリティ市場の実態と将来展望
2022/3/9 EV用リチウムイオン電池と原材料・部材のサプライチェーン (書籍版)
2022/3/9 EV用リチウムイオン電池と原材料・部材のサプライチェーン (書籍 + PDF版)
2022/2/4 世界のxEV、車載用LIB・LIB材料 最新業界レポート
2022/1/20 脱炭素へ、EVの役割と電池・原材料の安定供給 2030/35年モデルと諸問題の検証
2021/6/22 EV用リチウムイオン電池のリユース・リサイクル2021
2021/6/18 2021年版 電子部品・デバイス市場の実態と将来展望
2021/3/19 2021年版 モビリティ市場・技術の実態と将来展望
2021/2/26 高速・高周波対応部材の最新開発動向
2021/1/31 次世代EV/HEV用モータの高出力化と関連材料の開発