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樹脂の破面解析と破壊メカニズム、寿命予測と破損トラブルの再発防止策

樹脂の破面解析と破壊メカニズム、寿命予測と破損トラブルの再発防止策

~プラスチック、ゴム部品の破損解析法、原因究明、不具合の再発防止の取組~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、樹脂部品の破面解析について基礎から解説し、破損原因の解明、破損再現試験、破損不具合の再発防止のノウハウについて詳解いたします。

開催日

  • 2021年10月25日(月) 10時30分 16時30分

修得知識

  • 樹脂部品の破面解析
  • 樹脂部品の破損原因の解明
  • 樹脂部品の破損再現試験
  • 樹脂部品の破損不具合の再発防止のノウハウ

プログラム

 樹脂部品の破損トラブルは、部品メーカの信用・信頼を著しく傷つける。しかし、その破損原因を究明し、再発防止のためのシステムを構築すれば競合他社を凌駕する技術と仕組みを確立することが可能である。
 樹脂部品の破面解析は、その部品が破損するに至った原因と、破損の経過が刻み込まれており、これが破損原因の解明に重要な手がかりを与えてくれる。また、適切な破面解析により、その後に実施する原因究明や再現試験への移行が容易となる。樹脂部品の破面解析は、材料・製品設計・成形・部品評価の知識が豊富で、課題解決能力が高くなければ円滑な不具合解析に関する業務遂行は不可能である。
 本講座では、受講者がこれらの知識を獲得するためのサポートを行うと共に、破損不具合の再発防止の取組についてのノウハウが習得できる内容としている。

  1. プラスチック・ゴム製品の劣化
    1. 破面解析の概要
    2. 不具合現象と入力因子の対比
    3. 高分子材料の劣化現象に対する寿命予測と劣化加速の対応可能項目
    4. 不具合原因究明~再発防止に至る取り組みの流れ
    5. 寿命予測 (アレーニウス&ラーソンミラー法) の概要
    6. 重回帰分析結果の展開
  2. プラスチック製品の破損トラブルの事例
    1. ソルベントクラック
    2. 環境応力割れ
    3. クリープ破壊
    4. 疲労破壊
    5. 成形工程が原因の破壊
    6. ストレスクラック
  3. ゴム製品の破損トラブル
    1. 熱による破損
    2. 光による破損
    3. オゾンクラック
    4. 残留塩素による劣化
    5. 疲労破壊
    6. 銅害
    7. 溶剤による膨潤
    8. ブリスター破壊
    9. 加水分解
  4. 樹脂製品・材料における破面解析
    1. 破壊モードの判定フロー
    2. 応力レベルと破壊までの経過時間
    3. プラスチック製品の破面
      1. ボイドとフィブリル
      2. 静的破壊
      3. 衝撃破壊
      4. 脆性破面
      5. 延性破面
      6. ストレスクラック
      7. ソルベントクラック
      8. 環境応力割れ
      9. クリープ破壊
      10. 疲労破壊
      11. 脆性ストライエーション
      12. スティックスリップ
    4. ゴム製品の破面
      1. 延性破面
      2. オゾンクラック
      3. 脆性破面
      4. 加水分解
      5. 疲労破壊
      6. 塩素水アタック
      7. ブリスター破壊
  5. プラスチック製品の破壊メカニズム
    1. ソルベントクラック
    2. 環境応力割れ
    3. クリープ破壊
    4. 疲労破壊
    5. ストレスクラック
    6. 延性破壊と脆性破壊の決定因子
  6. 環境因子によるプラスチックの劣化
    1. 紫外線
    2. 加水分解
    3. 銅害
    4. 溶媒和
  7. ゴム製品の破壊メカニズム
    1. ゴムの4大トラブル
    2. 加硫ゴムの破損事故要因
    3. ポリマー構造の違いによる耐候性・耐オゾン性
    4. ゴムのオゾン酸化反応
    5. 残留塩素によるゴムの劣化
    6. 銅害
    7. 溶剤膨潤による亀裂の発生
    8. ブリスター破壊
    9. 加水分解
    10. ゴムポリマーの酸化劣化
  8. 劣化不具合の原因と対策
    1. 不具合が発生した際のチェック表
      1. 全般
      2. 材料組成
      3. 材料の特性
      4. 設計
      5. 成形
      6. 輸送
      7. 組立
      8. 環境
      9. 製品の使われ方
    2. プラスチック製品の衝撃破壊解析フロー
    3. プラスチック製品の経時劣化による破損解析フロー
    4. 劣化モード別対策内容
      1. ソルベントクラック
      2. 環境応力割れ
      3. クリープ破壊
      4. 疲労破壊
      5. 加水分解
      6. 耐光性
      7. 耐熱性
  9. 発生応力の計算
    1. プレスフィット
    2. 肉厚設計
    3. コーナーRと衝撃強度
    4. 締め付けトルクから軸力への変換
    5. 矩形品の曲げ応力
  10. 市場における破壊データのワイブル統計解析
    1. 分布図による方法
    2. 最尤法
    3. 変動係数・CVからのアプローチ
  11. 再現試験
    1. ソルベントクラック
    2. 環境応力割れ
    3. 疲労破壊
    4. クリープ破壊
    5. オゾンクラック
  12. 樹脂材料の劣化寿命予測
    1. アレーニウスの式
      1. 寿命予測式の設定
      2. 因子間の相関性の検討
      3. 寿命予測の流れ
    2. ラーソンミラーの式
      1. 活用法
      2. 定数・Cの特定
    3. 取得データの重回帰分析
      1. アレーニウス型
      2. ラーソンミラー型
      3. 活性化エネルギーの算出
    4. 重回帰分析の方法
      1. エクセルの分析ツールによる方法
      2. INDEX (LINEST) 関数による方法
  13. 樹脂製品における不具合の再発防止
    1. 不具合現品調査
    2. IS IS NOT分析
    3. 要因の洗い出しと抽出
    4. 不具合解析
    5. メカニズムの仮説設定
    6. 仮説の検証
    7. 流出原因の特定
    8. 対策仕様の設定
    9. 他部品への水平展開
    10. 振り返り分析

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

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  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境 をご確認いただき、 ミーティングテスト にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。電子媒体での配布はございません。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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