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銅ナノ粒子の合成とインク・ペースト化、低温焼成化

銅ナノ粒子の合成とインク・ペースト化、低温焼成化

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、銅ナノ粒子について基礎から解説し、分散安定化、低温焼結などの課題解決への取り組みと印刷配線、パワーデバイス用接合材料への応用まで最新の開発状況を詳解いたします。

開催日

  • 2021年10月5日(火) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • ナノ粒子材料の開発に従事している方、これから携わる方
    • ナノ粒子合成
    • ナノ粒子触媒
    • ペースト開発 など
  • ナノ粒子の合成で課題を抱えている方
  • ナノ粒子の需要を開拓されたい方
  • 分散・安定性について考えたい方
  • ナノ粒子の表面有機膜、表面酸化膜について

修得知識

  • ナノ材料の現状と問題点の把握
  • SDGsおいて企業・社会・ナノ材料が目指すべき方向
  • ナノ材料合成における高環境性と低コストを両立するプロセッシング概念
  • 異分野でも新規参入でもナノ材料が合成・製造できる安全で簡単なプロセス概念
  • 銅ナノ粒子の合成法
  • 低温焼成型銅ペーストの調製法
  • 低温焼成型銅ペーストの最新事情
  • 低温焼成のための銅粒子界面設計指針
  • 銅系ペーストの耐酸化性を向上させる方法
  • 銅ナノインクの取り扱い、特長、印刷方法、焼成方法
  • 実用化に向けた取組み
  • 銅ナノインクとめっきを利用したフィルム、樹脂上での導体皮膜形成
  • パワーデバイス向け加圧型銅接合材料

プログラム

第1部 分散剤フリー・廃棄物レス・超高濃度銅ナノ粒子のオンデマンド・オンサイト高スループット合成

(2021年10月5日 10:30〜12:10)

 ナノ材料は、省エネや環境性、デバイスの軽薄短小化や高性能化に有効だと考えられているが、特に卑金属ナノ材料は、製造コストやその高活性による酸化等のハンドリングの問題により、実用化域まで達している材料はほぼ存在しない状況である。これらの問題点を解決する概念とその概念による新しい実用銅ナノ粒子合成

  1. ナノ材料の現状と問題点
  2. SDGsにおけるナノ材料
  3. 低コストと高環境性を両立する金属ナノ材料合成概念
  4. 固液系ナノ材料合成プロセス
  5. 超高濃度銅ナノ粒子合成プロセス
  6. 分散剤フリー銅ナノ粒子合成プロセス
  7. 廃棄物レス銅ナノ粒子合成プロセス
  8. 高活性銅ナノ粒子と実装への応用
  9. ナノコンポジット化による高機能化
  10. まとめ
    • 質疑応答

第2部 電子部品材へ向けた低温焼成型銅ペーストの粒子界面設計

(2021年10月5日 13:00〜14:40)

 銀ナノインク/ペーストは基板に塗布印刷後、低温焼成により導電性膜を形成することができることから導電材として多く利用されている。しかし、銀を使用する場合、マイグレーション (配線の欠落) の懸念やコストの課題がある。このような課題から銀の代替材料として、銅が期待されている。しかし、導電材である銅ナノ粒子は容易に酸化され、電気抵抗値や焼成温度の上昇をもたたらす。
 本講演では、銅固有の問題を解決するための耐酸化性を有しかつ低温焼成可能な銅ナノインク/ペーストの設計指針を紹介する。

  1. 低温焼成型銅ペーストの概論
    1. 銅ナノ粒子の合成法
    2. 銅ナノ粒子の酸化挙動
    3. 低温焼成型銅ペーストの分類
    4. 低温焼成型銅ペーストの最新事例
  2. 低温焼成型銅シングルナノ銅からなる銅ナノインク (窒素焼成,150℃焼成)
    1. シングルナノ銅粒子 (粒径~3nm) の合成法
    2. シングルナノ銅インクの調製
    3. シングルナノ銅インクの低温焼結挙動
  3. 大気焼成型ナノ銅/銅微粒子からなる混合銅ペースト
    1. ナノ銅/銅微粒子混合ペーストの調製
    2. 大気焼成型のシングルナノ銅/銅微粒子混合ペーストの短時間低温焼結
    3. 100℃以下の低温焼成可能なナノ銅/銅微粒子混合ペースト (窒素フロー下)
  4. 高温・高湿下での耐酸化性を向上させた銅系ペースト
    1. ナノ銅/銅微粒子の保護剤によるアプローチ
    2. 添加剤によるアプローチ
    3. 合金化によるアプローチ
    • 質疑応答

第3部 銅ナノ粒子のインク化と用途展開

(2021年10月5日 14:50〜16:30)

 プリンテッド・エレクトロニクス分野における銅ナノインクの特長、実用化への課題、取り組みについて解説致します。また、近年、注目されているパワーデバイス向け銅接合材についても、解説致します。

  1. プリンテッド・エレクトロニクス (PE)
    1. 従来法と印刷法の特長
    2. 実用例
    3. 導電性インクの特長
    4. 銅ナノインクの特長と課題
    5. インク化について
  2. 銅ナノインクの焼成
    1. ナノ粒子の焼結
    2. 銅ナノインクの焼成方法
    3. 焼成例
  3. PEにおける印刷方法
    1. 各種印刷法と印刷例
    2. 適用例 (実用化に向けた取組み)
    3. RFIDアンテナへの適用
  4. 銅ナノインクとめっきを利用した回路形成
    1. めっきシード層としての銅ナノインクの利用1
    2. めっきシード層としての銅ナノインクの利用2
  5. 銅接合材
    1. 加圧型Cu接合材
    2. Cu接合材の特長
    3. 接合試験結果
    • 質疑応答

講師

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 50,000円(税別) / 55,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 60,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
    h3. ライブ配信セミナーについて
  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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