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広色再現性で飛躍するディスプレイ用量子ドット (QD) 技術とその展望

広色再現性で飛躍するディスプレイ用量子ドット (QD) 技術とその展望

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、Samsung社の目指すQD技術を、PLとしてのQD構造、材料、OLEDと競争を続けるTV市場動向とともに解説し、さらにカラーフィルター状にQD層を形成し、青色OLEDを光源とするQD-OLED、ナノサイズ青色LEDを光源とするQNEDの次世代技術の課題を解き明かします。
また、材料進化の重金属代替“Cdフリー”の特性、課題、新材料探索状況も示します。

開催日

  • 2021年8月25日(水) 13時00分 16時30分

修得知識

  • 量子ドット (QD) を使ったディスプレイ製品の市場動向、パネルメーカ動向、サプライチェーン
  • QDの基本構造、材料の種類、及び製品用途、色再現性を含む光学特性
  • QDを使ったホトルミネッセンス製品の構造と特性 (QDシート、QD-CF) 、課題、技術動向、今後の展望
  • QDを使ったエレクトロルミネッセンス製品の構造、特性 (QD-EL) 、課題、技術動向、今後の展望

プログラム

 ナノテクノロジ技術として量子ドット (QD) はディスプレイに鮮やかな広色再現性の世界をもたらしている。Samsung社はQLEDとしてOLEDに対抗するTVブランド化を行った。これはホトルミネッセンス (PL) としてのQDの働きであり、青色LED光源と色変換QDシートをLCDに搭載する製品である。2021年はさらにQD技術とMini-LED BLを組み合わせたTVで攻勢をかけている。
 本セミナーでは、Samsung社の目指すQD技術を、PLとしてのQD構造、材料、OLEDと競争を続けるTV市場動向とともに解説し、さらにカラーフィルター状にQD層を形成し、青色OLEDを光源とするQD-OLED、ナノサイズ青色LEDを光源とするQNEDの次世代技術の課題も解き明かす。また材料進化の重金属代替“Cdフリー”の特性、課題、新材料探索状況も示す。さらにQDシート搭載製品事例として、市場影響力の大きいApple社のMini-LED BL搭載iPad Proの構造と表示性能を解析する。
 次世代技術として、BT2020で100%を超える超広色再現性に加えて、全InkJet製法で低コスト化を目指す次世代エレクトロルミネッセンス (EL) のQDデバイスQD-ELの構造、特性、課題も解説する。これらの展望を最新のSID2021講演、各社の特許公報から紐解く。

  1. ディスプレイ市場の動向と戦国絵巻
    1. CES2021におけるTV市場のQDシート搭載LCD、ディスプレイの戦国絵巻
    2. QD技術を牽引するSamsungのロードマップ、TVを中心とするQD技術デバイスの市場動向
  2. ホトルミネッセンスQDシートとその色再現性
    1. QD材料の最大量産製品はQDシート
    2. 重金属フリーQDシートの広色再現性とその課題
    3. QDシート採用事例:Mini-LED BL搭載Apple iPad Pro 12.9 (2021) の構造と特性
    4. 課題対策に動き出したNanosysのホトルミネッセンスQD材料 (SID2021)
    5. ペロブスカイト (Perovskite) QD材料とその状況 (SID2021)
    6. BOEの非QD有機樹脂色変換シート (SID2021)
  3. 三星ディスプレイが開発するホトルミネッセンスQD-CF適用デバイスQD-OLED、QNED
    1. 青色OLEDを光源とするQD-OLEDの構造、製法とその開発課題
    2. ナノサイズ青色LEDを光源とするQNEDの構造、製法とその開発課題
  4. 超広色再現性、低コストを目指すエレクトロルミネッセンスQDデバイスQD-EL
    1. QD-ELの狙いと課題、SamsungのQD-EL技術戦略と赤QD-EL技術 (SID2021)
    2. Nanosysの開発する重金属フリーのQD-EL材料 (IDW2020、SID2021)
    3. 超広色再現性 (BT.2020で106%) を実現したSharpのQD-EL (SID2021)
    • 質疑応答

講師

  • 小野 記久雄
    株式会社 サークルクロスコーポレーション
    フェローアナリスト (Fellow Analyst)

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 30,400円 (税別) / 33,440円 (税込)
複数名
: 20,000円 (税別) / 22,000円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 20,000円(税別) / 22,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 30,400円(税別) / 33,440円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 40,000円(税別) / 44,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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