技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

全固体リチウム電池の基礎と研究動向

全固体リチウム電池の基礎と研究動向

~固体電解質開発の新たな切り口~
オンライン 開催

開催日

  • 2021年7月15日(木) 13時30分 16時30分

受講対象者

  • 全固体電池材料の最近の動向を把握したい方
  • 全固体電池の材料開発を新たに始めようとお考えで、取り掛かりの情報収集をしたい方
  • 会社独自の合成技術・材料をお持ちで、電池への応用をお考えの方

修得知識

  • 全固体電池全般に関する基礎知識
  • 固体電解質開発の最近の研究動向
  • 現在知られている固体電解質の材料系毎の特色
  • 全固体電池における高容量負極の充放電特性

プログラム

 各国の自動車産業では、ガソリン車から電気自動車へのシフトが急速に進められています。電気自動車ではエンジンに代わり、電池特性が自動車の性能や市場価格に直結します。例えば電池のエネルギー密度は自動車の航続距離を左右し、充電器ステーションでの急速充電は電池の高出力特性がカギとなります。他にも安全性を含め、優れた蓄電池の開発が急務となっています。最も有望な蓄電池のひとつが全固体リチウム電池です。全固体電池では、高い安全性・信頼性だけでなく、固体電解質を用いることで初めて発現する、従来の電池では得られなかった様々な特性が期待されます。
 本講演では、電池の基礎的なポイントを簡単に解説し、現在知られている固体電解質材料をいくつかご紹介いたします。更に、全固体電池における高容量電極材料の充放電挙動や、私が現在取り組んでいる新規固体電解質開発の研究内容についても簡単にご紹介いたします。

  1. はじめに ~なぜ全固体電池なのか?~
    1. 電池の基礎、動作原理
    2. 現行のリチウムイオン電池の特長と課題
    3. 全固体リチウム電池と現行のリチウム電池との違い
    4. 電池の全固体化によるメリット
    5. 全固体電池の課題
  2. 代表的なセラミックス固体電解質
    1. ハロゲン化物系 ~世界で始めて実用化された固体電解質~
    2. 酸化物系 ~究極の全固体電池の構築~
    3. 硫化物系 ~最も高いLi+イオン伝導度が発現~
    4. 水素化物系 ~最近発見された新たな材料系~
  3. 全固体電池への高容量負極材料の応用
    1. 現在知られる高容量負極材料
    2. 従来のリチウム電池における材料設計
    3. 全固体電池におけるSiおよびSnの充放電挙動
    4. 充放電に伴うSn負極の組織変化
  4. ドープしたLi+が伝導する新たな固体電解質開発の現状
    1. NaIをベースとした固体電解質開発
    2. 全固体電池の動作実証
    3. 更なる伝導度向上に向けて

講師

  • 宮崎 怜雄奈
    名古屋工業大学 大学院 工学研究科 物理工学専攻
    助教

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 40,000円 (税別) / 44,000円 (税込)
複数名
: 18,000円 (税別) / 19,800円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

シーエムシーリサーチからの案内をご希望の方は、割引特典を受けられます。
また、2名様以上同時申込で全員案内登録をしていただいた場合、1名様あたり半額の 18,000円(税別) / 19,800円(税込)となります。

  • Eメール案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 36,000円(税別) / 39,600円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 36,000円(税別) / 39,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 54,000円(税別) / 59,400円(税込)
  • Eメール案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 40,000円(税別) / 44,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 80,000円(税別) / 88,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 120,000円(税別) / 132,000円(税込)

アカデミック割引

  • 1名様あたり 24,000円(税別) / 26,400円(税込)

学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

関連する出版物

発行年月
2014/8/29 2014年版 風力発電市場・技術の実態と将来展望
2014/7/25 2014年版 リチウムイオン電池市場の実態と将来展望
2014/4/15 燃料電池車 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/4/15 燃料電池車 技術開発実態分析調査報告書
2014/4/15 自動車向け燃料電池〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/4/15 自動車向け燃料電池〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/1/30 リチウムイオン電池活物質の開発と電極材料技術
2014/1/6 Liイオン電池の規格・特性試験・安全性試験・輸送手順
2013/12/13 2014年版 二次電池市場・技術の実態と将来展望
2013/9/27 リチウムイオン2次電池の革新技術と次世代2次電池の最新技術
2013/5/24 分散型電源導入系統の電力品質安定化技術
2013/5/17 2013年版 リチウムイオン電池市場の実態と将来展望
2013/4/15 リチウムイオン電池 製品・材料・用途別トレンド 2013
2013/4/5 2013年版 キャパシタ市場・部材の実態と将来展望
2013/3/30 電池の充放電技術 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/3/30 電池の充放電技術 技術開発実態分析調査報告書
2013/2/20 導電・絶縁材料の電気および熱伝導特性制御
2013/1/8 LiB構成材料の技術・コスト分析と市場動向 2013
2012/11/9 2013年版 蓄電デバイス市場・部材の実態と将来展望
2012/9/3 2012年版 燃料電池市場・部材の実態と将来展望