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全固体電池の材料・構造・製造技術と研究開発動向

全固体電池の材料・構造・製造技術と研究開発動向

~硫化物・酸化物系固体電解質の製造技術と材料開発の現状と、最新技術 / 全固体・半固体・ポリマー電池の構造と最新の研究開発動向、今後の課題と展望~
オンライン 開催

アーカイブ配信で受講をご希望の場合、視聴期間は2025年11月4日〜17日を予定しております。
アーカイブ配信のお申し込みは2025年11月4日まで承ります。

概要

本セミナーでは、全固体電池について取り上げ、硫化物系・酸化物系電解質の研究開発動向や、製造プロセス、構成材料、界面制御技術までを解説いたします。
さらに、半固体電池やポリマー電池など次世代電池の開発状況、そして各技術の課題と展望までを詳しく解説いたします。

開催日

  • 2025年10月20日(月) 10時30分16時30分

受講対象者

  • 全固体電池、関連する次世代電池の研究開発者
  • 化学・材料メーカの電池部材・研究開発者
  • 全固体電池のユーザーの方
  • これから全固体電池に携わる方

修得知識

  • 国内外で加速する「全固体電池」研究開発の現状と技術動向
    • 硫化物系・酸化物系・ハロゲン系・有機系など、各企業の製品情報から主要固体電解質の特性・課題・最新トレンド
  • 正極材料・高容量材料など電極設計に関わる開発事例
    • 負極/固体電解質、セル材料、 LiAlO2被覆NCM、黒鉛負極の組合せ、硫黄・5V級正極、酸化物系固体電解質など
  • 製品化に向けたプロセス技術・製造法の実例 (湿式塗工・グリーンシート・スクリーン印刷等)
    • ロールtoロール、乾式加圧、耐水性改善、構成材料 (集電体・タブ端子・外装ケース等) まで実装視点で考察
  • 「半固体電池」「ポリマー電池」「全樹脂電池」など全固体電池以外の次世代電池技術
    • クレイ電池や柔粘性イオン結晶など、新素材の研究・応用事例も紹介

プログラム

 「脱炭素」をキーワードに化石燃料中心社会からの脱却が求められています。電池はそれを実現するためのキー技術の一つです。昨今は「全固体電池」に多くの関心が寄せられており、国内外で精力的に研究開発が進められています。既に硫化物系全固体電池ではマクセル 株式会社 やカナデビア 株式会社 、酸化物系全固体電池でもTDK 株式会社 や日本特殊陶業 株式会社 より製品化されています。また、電動車用の大容量の全固体電池に関して自動車企業をはじめとして、実用化への動きも散見されます。
 本セミナーでは、全固体電池のこれまでの取り組みを含めて最新の研究開発動向を解説したいと思います。

  1. 序論:二次電池・全固体電池を巡って
    1. 背景:市場予測・近年のニュース・関連メーカの動き等
    2. 固体電解質開発史
      1. 固体電解質が備えるべき要件
      2. 各固体電解質の種類と特徴
    3. 完成形の全固体電池を巡る概況
      1. エネルギー密度とリコール件数の関係 (民生用LiBを例に)
      2. 全固体電池開発の各社の取り組み
      3. 完成形としての全固体電池の特徴
  2. 固体電池の分類と定義および代表的な各メーカ
    1. 全固体電池
    2. 半固体電池
    3. 全樹脂電池
    4. ポリマー電池
  3. 全固体電池の課題
    1. 電解液系電池 (LiB) との比較から
  4. 全固体電池の研究開発
    1. 硫化物系固体電解質
      1. 硫化物系全固体電池の課題抽出
      2. 正極材料開発
      3. 正極材料の界面制御と表面処理技術開発
        • Al表面処理によるアプローチ
        • 黒鉛負極との組み合わせ
        • 正極の改良〜LiAlO2被覆NCM〜
        • 各部材項目ごとの主な使用材料
          • 正極、負極
          • 固体電解質
          • セル
      4. 次世代高容量材料開発現況
        1. 硫黄正極
        2. 5V級正極
    2. 酸化物系固体電解質
      • 固体電解質の機械特性・ヤング率
      • 酸化物固体電解質の種類と特徴
      • 酸化物系固体電解質の課題
    3. ハロゲン系固体電解質
    4. 有機固体電解質
      • 有機固体電解質の課題と解決アプローチ
  5. 全固体電池の製造プロセス
    1. 硫化物系全固体電池の製造工程
      • 湿式塗工
      • ロールtoロール
      • 乾式加圧成型
    2. 酸化物系全固体電池の製造工程
      • グリーンシート法
      • スクリーン印刷法
    3. 製造法の実例〜バインダーの活用〜
    4. 硫化物系固体電解質の取り扱い (耐水性) 改善事例
    5. 全固体電池の構成材料:
      • 集電体・タブ端子・外装ケース等の金属材料も含む
  6. 半固体電池の研究開発
    1. 半固体電池の研究開発事例
    2. 半固体電池の製品例・用途
      • クレイ電池の特徴と用途
      • 柔粘性イオン結晶の固体電池への応用
      • 全樹脂電池の研究開発
  7. ポリマー電池の研究開発
    1. ポリマー電池の概要・背景
      • ゲルポリマー電解質
    2. ポリマー電池の特性 (特徴)
  8. 今後の課題と展望
    1. 全固体電池の課題 (私見)
    2. 今後の展望 (私見)
    3. 今後の研究開発指針
    • 質疑応答

講師

  • 小林 直哉
    株式会社NKエナジーフロンティア
    代表取締役

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 38,200円 (税別) / 42,020円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 38,200円(税別) / 42,020円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 請求書は、代表者にご送付いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

ライブ配信対応セミナー / アーカイブ配信対応セミナー

ライブ配信またはアーカイブ配信セミナーのいずれかをご選択いただけます。

ライブ配信セミナーをご希望の場合

  • 「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 Zoomのシステム要件テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

アーカイブ配信セミナーをご希望の場合

  • 「ビデオグ」を使ったアーカイブ配信セミナーとなります。
  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCなどからご視聴ができます。
  • お申し込み前に、 視聴環境 をご確認いただき、 視聴テスト にて動作確認をお願いいたします。
  • 別途、ID,パスワードをメールにてご連絡申し上げます。
  • 視聴期間は2025年11月4日〜17日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は印刷・送付いたします。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。

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