技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

撥水表面、材料の設計と評価技術

撥水表面、材料の設計と評価技術

~動的ぬれ性評価手法と撥水表面制御手法~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、ぬれの基礎から解説し、動的ぬれ性評価手法と撥水表面制御手法、ハリセンボンの表皮から着想を得た超撥水材料について解説いたします。

開催日

  • 2021年5月28日(金) 10時00分17時00分

プログラム

第1部 動的ぬれ性の制御と超撥水/撥油性・高滑液性表面の設計指針

(2021年5月28日 10:00〜14:45)

 本セミナーでは、最近、固体表面における液体の除去性能の指標として注目されている動的ぬれ性について、その評価方法、制御技術についての基礎、応用知識の修得を目指す。最新の超撥水/撥油性、高滑液性表面処理技術について、国内外の最新の研究開発動向を紹介するとともに、演者らが取り組んでいる実用的な表面処理技術について、その設計指針と得られる機能について実例 (単分子膜、ゲル、ポリマーブラシ、ハイブリッド皮膜等) を挙げながら分かりやすく詳細に解説する。

  1. ぬれの基礎
    1. Youngの式
    2. 表面張力の定義
    3. 表面自由エネルギーとは?
    4. Cassieの式 (凹凸表面におけるぬれ)
    5. Wenzelの式 (複合表面におけるぬれ)
    6. CassieとWenzelの式は本当に正しいのか?
    7. 既存理論を否定する研究事例
    8. 3相接触線の重要性
    9. これまでのぬれ性評価法とその問題点
    10. 静的接触角
  2. 動的ぬれ性の考え方と測定・制御方法
    1. 動的ぬれ性とは?
    2. 動的ぬれ性制御の重要性
    3. 動的接触角
    4. 動的接触角の測定方法
    5. 接触角ヒステリシス
    6. 自然界における高/低接触角ヒステリシス表面
    7. 動的ぬれ性 (接触角ヒステリシス) 制御に関する過去の研究
    8. 動的ぬれ性 (接触角ヒステリシス) を抑制するためのコンセプト
    9. 動的ぬれ性 (接触角ヒステリシス) と滑落性の関係と応用事例
  3. (超) 撥水/撥油処理の国内外の最新研究開発動向
    1. (超) 撥水/撥油性を得るための設計指針
    2. これまでの (超) 撥水/撥油性表面の問題点・課題
    3. 最近の (超) 撥水/撥油性の定義
    4. (超) 撥水/撥油処理の最新研究開発動向
    5. 高滑液性表面を得るための設計指針と研究事例
      1. 自己組織化単分子膜
      2. ポリマー皮膜/ポリマーブラシ
      3. 有機 – 無機ハイブリッド皮膜
      4. 離漿ゲル
  4. 最近のトピックス、まとめ、質疑応答

第2部 耐摩耗性・変形耐性を有する超撥水材料の開発

(2021年5月28日 15:00〜17:00)

 材料表面が水滴を弾く超撥水性は、水滴付着に由来する汚れや凍結、腐食、菌の繁殖を解決する手法として注目されている。
 本講演では、ハリセンボンの表皮から着想を得た超撥水材料を開発したので、それを紹介する。従来材料の欠点であった摩耗や変形への弱さが改善されたことで、耐久性が求められる構造材料などへの適応が期待される。

  1. 研究背景
  2. 従来手法の課題
  3. ハリセンボンの表皮をヒントにした構造の作製
  4. 開発した表面に液下したときの観察
  5. 今後の展開

講師

  • 穂積 篤
    国立研究開発法人 産業技術総合研究所
    上級主任研究員
  • 内藤 昌信
    国立研究開発法人 物質・材料研究機構 (NIMS) 異材接着材料グループ
    グループリーダー

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/12/22 ゾル-ゲル法の基礎と機能性材料作製への応用および新展開 オンライン
2025/12/23 塗料・塗膜の基礎 (塗装系) と欠陥分析技術、耐候性技術 東京都 会場
2025/12/24 DLC (ダイヤモンドライクカーボン) 被覆およびその複合処理による金属材料の耐久性向上 オンライン
2026/1/6 ハードコート剤の開発、材料設計、調製、特性評価、高機能化、応用展開 オンライン
2026/1/7 印刷と塗工技術における各方式の基礎と最適化 オンライン
2026/1/8 トライボロジー (摩擦、摩耗、潤滑) の基礎、耐摩耗対策と摩擦制御法 オンライン
2026/1/16 基材への塗布層の形成、コーティング液の塗布技術 オンライン
2026/1/16 ぬれ性のメカニズムから理論に基づいた測定・評価・利用法 オンライン
2026/1/19 ぬれ性のメカニズムから理論に基づいた測定・評価・利用法 オンライン
2026/1/20 トライボロジー (摩擦、摩耗、潤滑) の基礎、耐摩耗対策と摩擦制御法 オンライン
2026/1/21 シリコンスラッジの回収と表面処理、応用 オンライン
2026/1/21 接着制御・メカニズム解析の考え方と分析評価法 オンライン
2026/1/22 めっき技術の基礎ならびに密着性向上・トラブル対策の具体的ポイント オンライン
2026/1/26 常温型フッ素コーティングによる防湿・絶縁・耐酸・撥水・撥油・離型技術とPFAS規制の最新状況 オンライン
2026/1/27 常温型フッ素コーティングによる防湿・絶縁・耐酸・撥水・撥油・離型技術とPFAS規制の最新状況 オンライン
2026/1/28 フッ素フリー表面処理材料の開発動向とその特性評価 オンライン
2026/1/28 塗料・塗膜の基礎 : 塗装工程の重要ポイント (塗装系) と耐候性技術 東京都 会場・オンライン
2026/1/29 めっき膜の密着性改善・剥離対策の考え方と分析・解析手法 オンライン
2026/1/29 ウェットコーティングの単層および重層塗布技術解説と塗布故障の原因と対策 オンライン
2026/1/29 精密塗布における脱気・脱泡技術 東京都 会場