技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

ウイルス検出技術の開発動向とPCR検査の展望

Zoomを使ったライブ配信セミナー

ウイルス検出技術の開発動向とPCR検査の展望

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、デバイス・試薬・システム改良による検出技術の高度化の動向、 偽陰性の低減、迅速診断、全自動を可能にするPCR検査について詳解いたします。

開催日

  • 2021年3月5日(金) 10時00分 16時15分

プログラム

第1部. 特許からみるウイルス検出技術動向

(2021年3月5日 10:00〜12:00)

 現在、新型コロナウイルスによるパンデミックへの対策の一つとして、ウイルス検出技術が注目されています。また、新型コロナウイルスに限らず、新たな感染症への対策として、ウイルス検出技術の研究開発への期待が高まっています。
 このようなウイルス検出技術の研究開発を推進するためには、ウイルス検出技術に関連する特許動向を分析して、その分析結果に基づいて、今後の研究開発の方向性を検討することが重要です。本講演では、このような視点から、ウイルス検出技術の特許動向について説明し、今後の研究開発の課題と方向性について解説します。

  1. ウイルス検出技術と特許
    1. 最近の特許出願の傾向
      • ウイルス検出技術を中心に
    2. 特許マップによる分析
      • 国籍別分析
      • 企業別分析
      • 技術要素の分析など
  2. ウイルス検出技術の検査方法と特許出願の動向
    1. 遺伝子増幅法
      • LAMP法
      • PCR
    2. 酵素免疫法
      • EIA法
      • ELISA法
    3. 蛍光抗体法
      • FA法
    4. その他
      • 補体結合反応
      • 中和反応 など
    5. 特許マップによる分析
      • 国籍別分析
      • 企業別分析
      • 技術要素の分析など
  3. ウイルス検出技術の適応疾患と特許出願の動向
    1. コロナウイルス感染症
      • MARS
      • SARS
      • その他
    2. インフルエンザ感染症
      • A型
      • B型など
    3. アデノウィルス感染症
    4. RSウイルス感染症
    5. その他
      • 溶連菌感染症
      • ノロウイルス感染症
      • マイコプラズマ など
  4. ウイルス検出技術の高度化 (改良) と特許出願の動向
    1. 検出精度の向上
    2. 迅速化・簡易化
    3. デバイスの改良
    4. 試薬の改良
    5. 分析方法
      • サザンブロット法
      • ウエスタンブロット法 など
  5. ウイルス検出技術に関する登録特許の動向 (事例紹介)
    1. 特許請求の範囲の記載方法
    2. 明細書の開示の程度
    3. 諸外国の登録特許の事例との比較
      • 米国
      • 欧州
      • 中国など
    4. 事例を踏まえた最適な明細書・クレームの提案
    • 質疑応答

第2部. 自動PCR検査システム活用による迅速診断技術の可能性

(2021年3月5日 13:00〜14:30)

 COVID-19のパンデミックからPCRによる感染症診断が注目を集めている。遺伝子増幅による検出のみが注目を集めているが、核酸の精製から検出までのプロセス全体を考えて感度などを評価することが必要である。サンプルから検出まで全自動化を実現した自動PCR検査システムを紹介し、それを用いた感染症診断技術の可能性について議論する。

  1. 感染症遺伝子検査
    1. 検体採取と搬送
    2. 核酸 (DNA・RNA) の抽出
    3. 増幅反応
    4. 増幅産物の検出
    5. 結果の判定,
  2. 磁気分離による核酸 (DNA・RNA) 抽出の自動化
    • Magtration Technology
  3. 増幅、検出反応の比較
    1. Real Time PCR
    2. LAMP法
  4. 検出感度の意味
  5. 全自動化装置の意義
  6. geneLEADの開発
  7. geneLEADによる遺伝子解析
  8. geneLEADによるCOVID – 19の検出
  9. 全自動PCR検査システムにより感染症診断の未来
    • 質疑応答

第3部. 「偽陰性」の発生を低減する唾液のPCR検査技術

(2021年3月5日 14:45〜16:15)

 ウイルスが細胞に感染する際に、まず細胞表層の糖鎖に吸着することが知られている。我々が独自開発した糖鎖固定化金ナノ粒子 (SGNP) はウイルス表面に糖鎖を介して吸着するため、ウイルス粒子の濃縮・精製に利用できた。そして、PCRを組み合わせ、ウイルス性疾患を正確に診断可能な方法 (糖鎖ナノ粒子法) を確立した。ウイルス粒子の濃縮過程を含むので、ウイルス濃度が低い非侵襲性検体である唾液の使用が可能であり、精度向上によって偽陰性の低減に繋がる。さらに、ウイルス断片のフリーの遺伝子は濃縮しないので、偽陽性をも低減できる可能性がある。

  1. 我々の基本技術について
    • シュガーチップ
    • 糖鎖固定化ナノ粒子
  2. ウイルスが吸着する糖鎖の同定法について
    • ヘルペス
    • インフルエンザ
    • デング熱
  3. 糖鎖固定化金ナノ粒子のウイルス粒子への吸着について
  4. 糖鎖固定化ナノ粒子を用いたウイルスの濃縮と検査診断法への応用について
    • インフルエンザ
    • COVID-19
    • 質疑応答

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/5/29 バイオ医薬品のCTD (CMC) :妥当性の根拠とまとめ方 (2日間) オンライン
2025/5/29 環境モニタリングの測定時およびアラート・アクションレベル設定時の留意点 オンライン
2025/5/29 責任役員 (上級経営陣) にむけたGMP、GQP教育訓練と法令順守体制の整備 オンライン
2025/5/29 医薬品/医療機器等へのQMSの具体的な構築フロー オンライン
2025/5/29 製品品質照査の活用による製造工程、原料・資材及び製品規格の妥当性検証 オンライン
2025/5/29 バイオ医薬品 (CMC) マスターコース (全6コース) オンライン
2025/5/29 バイオ医薬品における製法・試験法変更と担保すべき同等性/同質性評価 オンライン
2025/5/29 バイオ医薬品における規格及び試験方法の設定と安定性試験 (長期保存試験) による有効期間の設定 オンライン
2025/5/29 医薬品製造業者における原材料・供給者管理と外部委託の際の留意点 オンライン
2025/6/27 非無菌医薬品における微生物学的品質管理の必要レベルと微生物限度試験法実施事例 2024 オンライン
2025/6/27 QMS構築によるオーバークオリティ判断と治験効率化にむけた活用 オンライン
2025/6/27 バイオ医薬品の原薬製造における外来性感染性物質のクリアランスと安全性試験 オンライン
2025/6/27 EU規制をベースにしたPharmacovigilance監査の基礎 オンライン
2025/7/31 医薬品中の元素不純物分析のデータ試験・管理及びPMDA等の対応ポイント オンライン
2025/8/28 開発段階に応じた治験薬GMP対応とICH Q14 (分析法の開発) への取り組み オンライン

関連する出版物

発行年月
2017/9/29 疾患・病態検査・診断法の開発
2017/8/31 きのこの生理機能と応用開発の展望
2017/6/21 体外診断用医薬品開発ノウハウ
2017/4/25 非GLP試験での効率的な信頼性基準適用と品質過剰の見直し
2016/9/9 抗菌剤・抗カビ剤・抗ウイルス剤の基礎と応用
2014/11/27 3極対応リスクマネジメントプラン策定とEU-GVPが求める記載事項/国内との相違点
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/7/30 高薬理活性医薬品・封じ込めQ&A集
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書
2013/9/2 原薬・中間体製造プロセスにおける課題と対策
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書
2013/5/31 在宅でのCDTM(共同薬物治療管理)の実践と薬局・薬剤師の次世代モデル
2013/5/30 新薬開発にむけた臨床試験(第I~III相臨床試験)での適切な投与量設定と有効性/安全性評価
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書
2013/3/27 医薬品・食品包装の設計と規制・規格動向 - 品質・安全・使用性向上のために -
2013/2/27 リスクマネジメント・CAPA(是正措置・予防措置)導入手引書