技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー
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プロセスバリデーション (PV) に関しては、これまで連続3ロットの製造による最終製品のIPCや品質試験の規格への適合と設定したパラメータの許容幅内での稼働の確認だけで許容されてきた。
しかし、これでは“プロセス能力”を完全に理解した証明とは言えず市販後の逸脱時の対応やその他の問題が発生した際の検討・分析が不十分となる要因となって製品の品質保証には繋がっていないとの規制当局の強い不満から、有効なPVによるプロセスの深い理解と変動の把握による医薬品の品質保証が必要との要求を背景にFDAガイダンスやEU GMP Annex 15 (= PIC/S GMP Annex 15) が改訂されてきた経緯がある。
ICH Qトリオの実務展開の浸透によりリスクマネジメントやライフサイクルマネジメントの展開を取り込んだ新しいPVには、製法のみならず施設、設備、試験のデザインの適切性の確認まで包含しており、設計されたプロセスが目標とする品質を有する製品を安定的に恒常的に製造する能力を有することの科学的証明を市販後も製品のライフサイクルが終了するまで継続的にモニタリングすることにより“変動”の早期発見と改善を促すマネジメント体制 (継続的モニタリング) の構築が要求されている。
このためプロセスの設計段階から、目標とする
その上で商業生産プロセスの稼働適格性 (Process Performance Qualification) を実施し、その成功を通じて変動の存在とその程度の検出方法の適切性、変動がプロセスや製品特性に与えるインパクトとそのメカニズムを把握して商業生産時の管理戦略を再設定し、変動要因とその発生メカニズムの適切性をモニタリングする活動が必要となってくる。
PPQ後のこのようなモニタリング活動はContinued Process Verification (CPV) 若しくはOngoing Process verificationと言われ、この継続的モニタリングにより再設定した管理戦略のバラメータの変動が設定限度値内で推移していることで市販後も製造プロセスが安定状態にあることを保証することとなる。
PPQ後のモニタリング活動は製品品質レビュー (PQR) 若しくは年次製品レビュー (APR) として日欧米で既に要件化されており、当局査察の対象項目となっているが、FDAガイダンスではPPQ後の継続的モニタリングでは統計的に十分なデータが揃うまで継続して収集すること及び収集したデータについて統計学に専門性を有する者により統計的な評価を実施することを要求している。
このようにプロセス設計段階からPPQ実施に向けた活動、PPQ後のモニタリング活動はどのように実施すべきなのか、また管理戦略はどのように設定しPPQ後ではどのような観点で再設定すべきか、についてはガイドライン等には詳細に記載されてなく製品毎のケースバイケースでの対応が必至となっている。
本セミナーではFDA及びEMAの PVガイドラインが新たに要求する、開発段階、PPQ段階、CPV/Ongoing段階の3段階に於いて、要求される活動と達成すべき目標についてICHの要求内容とともに解説するとともに、CQA、CPP、KPP等の設定の考え方とアプローチや管理戦略策定のプロセス、及びCPVの計画化とモニタリングすべきパラメータ設定の考え方について、バイオ原薬 (抗体) の開発を事例として詳細に解説する。
教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。
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