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マテリアルリサイクルとケミカルリサイクル 廃プラリサイクル技術の適用事例と最新の開発動向

マテリアルリサイクルとケミカルリサイクル 廃プラリサイクル技術の適用事例と最新の開発動向

~環境問題対策としてのリサイクルから、ビジネスとしてのリサイクルへ~
東京都 開催 会場・オンライン 開催

概要

本セミナーでは、リサイクル材料の高付加価値化のための要素技術および具体的な製品適用事例から、廃プラの燃料化・化学品原料化まで、最新のリサイクルビジネスを展望いたします。

開催日

  • 2020年6月30日(火) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • リサイクル事業に関わる方、関心のある方
  • マテリアルリサイクル / ケミカルリサイクルに携わっている方
  • リサイクルビジネスに興味のある方、新規事業を検討している方

修得知識

  • 廃プラ輸出と樹脂リサイクル業界の概況
  • マテリアルリサイクルの要素技術と着色・強化などによる高付加価値化の適用事例
  • ケミカルリサイクルの要素技術と廃プラからの燃料油・化学品の製造方法
  • 欧米を中心とした廃プラのリサイクルビジネスの動向および展望

プログラム

第1部「廃プラのマテリアルリサイクル技術の開発動向と、自動車/家電を中心とした製品への適用事例」

(2020年6月30日 10:30〜14:50)

 廃プラの海外輸出が困難となり、国内循環の強化が今ほど求められている時代はないが、残念ながら付加価値の高い分野への樹脂マテリアルリサイクル材の適用が、十分に進んでいるとは言い難い状況が続いている。 そのような業界概況と、樹脂マテリアルリサイクルに関する各要素技術と主にポリプロピレンの高付加価値分野への適用事例を紹介し、リサイクル事業に関心を持たれている方々、実際に事業を行われている方々に有用と思われる知識を提供したい。

  1. 廃プラ輸出と樹脂マテリアルリサイクル業界の概況
  2. 樹脂マテリアルリサイクル向け廃プラの数々
    1. 工程内廃材
      1. 重合、ペレット化時のダンゴ
      2. グレードチェンジ時の廃材
      3. フィルム、シート端材
      4. 射出成型時のスプルー、ランナー、成形不良品
    2. ポストコンシューマー材
      1. ペットボトルとキャップ
      2. 容器包装リサイクル法材
      3. 家電リサイクル法材
      4. 自動車リサイクル法材
      5. 発泡スチロールの減容化材
  3. 分別技術
    1. 手分解
      1. 廃家電処理での手分解
      2. 自動車解体での手分解
    2. 機械分別
      1. 破砕 粉砕
      2. 風力選別
      3. 浮沈選別
      4. ジグ選別
      5. 静電気選別
  4. 添加剤
    1. 酸化防止剤
      1. フェノール系
      2. リン系
      3. チオエーテル系
    2. 金属不活性化剤
    3. 光安定剤
      1. HALS (ヒンダードアミン系光安定剤)
      2. 紫外線吸収剤 (UVA)
    4. 流動性調整剤
  5. 着色剤
    1. 無機顔料
    2. 有機顔料
    3. 分散剤
  6. 強化材
    1. 板状フィラー
    2. 針状フィラー
  7. 粉砕材のコンパウンディング
    1. 粉砕材の均一化
    2. 添加剤、顔料の計量 小分け
    3. ブレンディング
    4. ペレット化
      1. 原料フィード
      2. 混錬押出し機の種類と特徴
      3. カッティング機の種類と特徴
      4. アフターブレンド
      5. マグネット 金属除去
      6. 袋詰め
    5. 工程管理 ・バッチ管理
    6. 生産管理
    7. 設備管理 ・摩耗管理
    8. 品質保証
      1. 測定室の温度湿度管理
      2. サンプルの調整
      3. MFI測定
      4. 引張り試験
      5. 衝撃試験
      6. 蛍光X線分析
      7. ガスクロマトグラフィー質量分析計
      8. 品質保証の考え方
  8. 技術フォロー
    1. 流動性
    2. 表面外観
    3. 割れ クラック
    4. 劣化
  9. 適用事例
    1. 家電
    2. 自動車
    3. グリーン購入法関連
    • 質疑応答

第2部「廃プラのケミカルリサイクル技術の開発動向と、欧米を中心としたケミカルリサイクルビジネスの展望」

(2020年6月30日 15:00〜16:30)

 廃プラのリサイクルが世界的に動き出した。欧米ではマテリアルリサイクルできない廃プラは液化又はガス化して燃料又は化学品原料として利用されるケミカルリサイクルがビジネスとして動き始めた。ケミカルリサイクルの触媒を用いた実際と欧米での動きを解説する。

  1. 廃プラリサイクルの現状
  2. PETのケミカルリサイクル技術
    1. 廃PETの溶融重合
    2. 廃PETの解重合による再重合
    3. ポリスチレンのケミカルリサイクル
  3. 廃プラ利用工業化プラント
  4. 廃プラの熱分解
    1. 熱分解の方法
    2. 塩素の除去
    3. 熱分解試験方法
  5. 廃プラの液化
    1. 廃プラから燃料油の合成
    2. 廃プラからナフサ原料の製造
      1. 廃プラからポリマーの製造
      2. 廃プラからアスファルト改質材
      3. 欧米化学会社の動向
      4. 日本の動向
  6. 廃プラのガス化
    1. 廃プラガス化合成ガスから水素の製造
      1. 廃プラから水素の製造
      2. 廃プラガスの精製
      3. サワーシフト反応
      4. 廃プラガス化水素からアンモニアの合成
      5. 廃プラガスからメタンの合成
    2. 廃プラガス化合成ガスから燃料油の合成
      1. 廃プラからFT合成による燃料油の合成
      2. 廃プラTIGASプロセスによる燃料油の合成
    3. 廃プラガス化合成ガスから化学品の合成
      1. 廃プラからメタノールの合成
      2. 廃プラからエタノールの合成
      3. 廃プラガス化合成ガスから発酵法によるエタノール合成
  7. 廃プラのケミカルリサイクルビジネスの展望
    1. 都市ゴミ焼却との組み合わせ
    2. 廃プラケミカルリサイクルのビジネスの可能性
    3. CO2削減との組み合わせ
    • 質疑応答

講師

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

4F 第1特別講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

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お問い合わせ

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(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,700円 (税別) / 46,970円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,700円(税別) / 46,970円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。

オンライン受講割引

  • オンライン受講の場合、1名様 30,400円(税別) / 33,440円(税込) で受講いただだけます。
  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 30,400円(税別) / 33,440円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • 申込みフォームの通信欄に「オンライン受講割引」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。
本セミナーは終了いたしました。

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