技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

改正GMP省令対応にむけた管理監督者のGMP教育/方法と関与にむけた組織作り

改正GMP省令対応にむけた管理監督者のGMP教育/方法と関与にむけた組織作り

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2020年5月28日(木) 10時30分 16時30分

プログラム

 改正GMP省令で期待される「実地管理徹底」と企業風土の見直しご準備は整いましたか? 形だけの「品質システム・教育評価」等のPMDA指摘に対し、「管理監督者・教育担当者」の使命である「GMPの願いに叶う行動力」の「コーチング」にもお役立頂けると確信しております。「ルール・失敗例」を「知っている事」と「正しく出来る事」とは全く別物で、「GMPの願いに調和した行動」ができるよう「知識 (ルール) 」⇒「意識 (注意) 」から「認識 (納得) 」のGMP教育が望まれています。

 本講では近年の「重大な違反」等の失敗の歴史を総括し、 *「何が不足」かの認識

  • これからの改正省令教育に「3W1H手法※」がなぜ必要か
  • 「目的意識」を高める教材
  • 苦情事故多発工場「立直し体験」から得たミス対策と「当たり前の事の徹底」ノウハウ

を紹介します。

 形だけの「品質システム・教育評価」等のPMDA指摘に対し、「管理監督者・教育担当者」の使命である「GMPの願いに叶う行動力」の「コーチング」にもお役立頂けると確信しております。

  • 3W1H手法
    • 人は「得心して行動する」⇒「自分が受け入れた品質が基準となる」
      • (1) Where (何処?ズレ)
      • (2) What (何を?行動)
      • (3) Why (何故?必要)
      • (4) How (どんな?方法)

第1講 管理監督者の「GMP教育」

PIC/S加盟から5年、「PIC/S GMP」施行後も止まらない「重大な違反・クライシスな回収」
今般の「GMP」で何が足りない?形だけで実地管理は?⇒「GMPマインドは?」&「人材は?」

  1. 「PIC/S加盟」~「無通告立入」への経緯 (改正後に「同類の失敗をしない、させない」)
    • PIC/S加盟後も「重大な違反・重篤な回収」は何故?「悪しき企業風土」?元原因は?
    • 監督者が心に刻むべき「ルールベース」の怖さ「Blind Compliance」とは
  2. 今般の「GMP」で何が足りない「総括」されましたか?
    • ①「異常・違反の黙認」
    • ②「三現主義の欠如」の現場風土は大丈夫?診断は何で?
  3. 「高い品質」とは?「GMPの3原則」
    • GMP3原則を読み上げ「歌い文句」に終わらせないために、どんな教育を?
    • 「高い品質」とは何?⇒「横綱相撲」⇒勝ち続ける実績 (信用) ⇒不用意な負け (引退)
    • 「医薬品品質システム」の役目と「品質リスクマネジメント」の役割
  4. 「改正GMP省令」で期待されるもの?
    • GMP省令の構成と改正案の概要 (見直し方針の要約と留意点解説)
    • (例) 改正GMP省令は「人体と同じ構成」です?「一つでも劣化は命取り」
      • (1) 製造実施のための「骨格」
      • (2) 変化への対応「筋肉」
      • (3) リスク先手管理の「免疫力」
        そして改正の目玉は、④陣頭指揮の頭 (脳) ⑤経営者魂の品質方針等 (マインド)
    • 経営陣の「陣頭指揮」とは? (上級経営者 経営陣の役割分担運営例)
  5. 「QRM活動計画」での留意点 ⇒「全てのリスクを!」では本気度が伝わらない?
    • 製造所での「患者リスク」とはなに?⇒「患者リスク分類表」見本例
    • 「患者リスク」に目を向けた「ライン巡視のコーチング事例」
  6. 「Data Integrity」確保の留意点 (教える⇒出来る様にするためには?)
    • データ完全性の原則[ALCOA]を徹底しよう!⇒毎日の現場巡視で確認は?
    • 「ALCOA」の5原則だけでは不十分?⇒追加される4原則は「なぜ必要?」

第2講 「企業風土」の見直しと「人材確保」

  1. 「人材」・「企業風土」とは? (会社が決めるもの?)
    • 「人材」・「企業風土」とはなに?⇒管理監督者が求めているもので決まる (原理原則)
    • 「ルールベース」の企業風土の兆候とは?
  2. 「企業風土」の不適切事例 (「当たり前の行動スイッチOFF」の事例と原因)
    • Quality Cultureは「いろんな所」に表れる
    • 「形だけの評価制度」の実害例
    • 医薬品製造所で「求められる人材」とは?
  3. 「人的資源」の確保は誰が? (日本のGMP体制レベルは高いの勘違い?)
    • 「人材育成・確保」は何処から?⇒漠然としたテーマ⇒どこが弱点かの分析
    • 【組織】人材確保の優先事項の明確化 (「人的資源」の強みと弱み取り巻く環境を知る)
    • 【経営】適切な経営資源の投入⇒まず「日本のGMP体制は不十分」を知ってから考える
    • 【どこから手を付けますか? (7つの手法) 】
      • まず、造れ・造れ!「現物主義の綻び」が現れていませんか?
      • 「マネジメントレビュー」で弱点を探して認識
      • 「患者リスク」発見のコーチングで人材育成
    • 「企業風土」の診断は?「Quality Culture」診断目安表」 ⇒数字では見えない所に現れる
    • 第2講の途中で【右脳活性・指体操】⇒「有事の対応能力アップの訓練」

第3講 苦情事故多発工場での「企業風土改善」の取組事例

  • 多品種少量の医薬品製造工場で苦情事故・労災多発生 (26ライン、約150人)
    • 組織の「弱点と強み」の分析と「ライン評価」 から着手
    • ミス対策「トータルパケージ」で「苦情事故、ミス損失削減」にチャレンジ
  • 「ステータス表示」等の「メタデータ軽視」の風土改善⇒混同・異物・表示間違い対策
  • 「ミス24」のミス分類表作成、ミス分類から「根本原因対策でミス激減」
  • 「班長職務標準」を作成し班長の再教育⇒「ライン評価」⇒「小集団活動」でライン改善
  • プロの立ち振る舞い (身に付けたい7つの作法) ⇒挨拶など「当たり前の事の徹底」
  • 3年後に⇒苦情事故は1/10以下
    • 継続的改善で⇒「ミス損失金額」 10万以下/年を7年半継続達成
  1. 起源は「苦情事故・労災多発」
    • SWOT (スウォット分析) 」手法による組織の強み弱みの分析
      • 組織の「内部環境」と「外部環境」の2側面から現状把握分析法
      • ⇒「今後の戦略方針や改善策を立案する診断手法」
    • 「強みと弱み」を知り「強みを生かし弱点補強」
  2. ミス対策の「トータルパッケージ」と目標設定
    • 「ミス24」ミス分類表を作成しミスの根本原因対策
    • 「混同・異物・表示間違い」対策の「ノウハウパッケージ」紹介
  3. プロの立ち振る舞い (身に付けたい、7つの作法)
    • 「Quality Cultureは立ち振る舞いに現れる」
    • 「当たり前の事を徹底」させるには押付けでは無理⇒成功事例を真似る
    • 美しい立ち姿 (躾) /言葉を正し (尊重) /信用行動 (誠実)
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 島田 明
    医薬品食品品質保証支援センター
    顧問

会場

東京流通センター

2F 第5会議室

東京都 大田区 平和島6-1-1
東京流通センターの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 47,500円 (税別) / 52,250円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 47,500円(税別) / 52,250円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/1/21 不具合発生の可能性を予測し、未然に原因を排除するための変更管理・逸脱管理 (リスクのクラス分類と運用の留意点) 東京都 オンライン
2025/1/21 原薬GMP基礎講座 オンライン
2025/1/21 相場観をふまえた医薬品ライセンス契約とライセンスフィー設定の課題 オンライン
2025/1/22 洗浄バリデーションの基礎と残留許容値、回収率設定の科学的根拠の示し方 オンライン
2025/1/24 GMP対応工場「設計/施工」「維持管理/保守点検」コース (2日間) オンライン
2025/1/24 GMP対応工場 (増築・新規構築) における設計/施工時の注意点とURSの具体的記載例 オンライン
2025/1/24 GMP省令が要求するQAの逸脱の防止対策とCAPA/変更管理 オンライン
2025/1/24 CMC試験におけるOOS・OOT 判断/発生時の対応 東京都 会場・オンライン
2025/1/27 洗浄バリデーションでの洗浄方法選択、残留限度値とホールドタイム設定 オンライン
2025/1/28 遺伝子治療薬の開発・薬事戦略と承認取得 オンライン
2025/1/28 QA担当者が抑えるべきGMP適合性調査対応と査察当局による指摘事例と対策 オンライン
2025/1/29 洗浄バリデーションの基礎と残留許容値、回収率設定の科学的根拠の示し方 オンライン
2025/1/29 医薬品企業における英文契約書読み方基礎講座 オンライン
2025/1/30 一般医薬品における技術移転 (製法・試験法) の手順と同等性の評価方法 オンライン
2025/1/30 変更管理・逸脱管理 (リスクのクラス分類と運用の留意点) オンライン
2025/1/30 医薬品凍結乾燥の条件設定、設備、バリデーション、スケールアップおよび失敗事例と対策 東京都 会場・オンライン
2025/1/30 一般医薬品向け: CTD-M2作成 / 規格及び試験方法と分析法バリデーション / 技術移転と同等性評価 (全3コース) オンライン
2025/1/30 CTD-M2 (CMC) 作成セミナー オンライン
2025/1/30 一般医薬品における有効期間を考慮した規格及び試験方法の設定と分析法バリデーションの実施方法 オンライン
2025/1/30 導入品 (アカデミアへの委託試験も含む) の信頼性基準対応と信頼性基準試験の生データの取扱い オンライン

関連する出版物

発行年月
2020/4/27 各国要求及び治験環境と現地の実情
2020/3/30 当局要求をふまえたデータインテグリティ手順書作成の要点
2020/3/24 リアルワールドデータの使用目的に応じた解析手法 - 各データベースの選択と組み合わせ -
2020/2/27 海外データ (試験施設) /海外導入品の信頼性基準適用と効率的なデータ利用・CTD申請
2020/1/30 凍結乾燥の最適な条件設定による品質の安定化 - ラボ機と生産機の性能の違いを反映させたスケールアップ -
2019/8/1 データインテグリティ規程・手順書
2019/6/27 EU GVP Module I /ISO9001要求をふまえたQuality Management System の実装と運用
2019/6/27 FDAが要求するCAPA導入の留意点
2019/5/31 医薬品モダリティの特許戦略と技術開発動向
2019/4/24 洗浄バリデーション実施ノウハウと実務Q&A集
2018/11/30 希少疾患用医薬品の適応拡大と事業性評価
2018/10/30 高薬理活性医薬品封じ込めQ&A集 Part2
2018/9/28 腸内細菌叢を標的にした医薬品と保健機能食品の開発
2018/8/31 がん治療で起こる副作用・合併症の治療法と薬剤開発
2018/7/31 医薬品・医療機器・再生医療開発におけるオープンイノベーションの取り組み 事例集
2018/6/29 医薬品グローバル開発に必要な英語実務集
2018/5/30 GVP Module改訂をふまえたEU Pharmacovigilance規制の実装
2018/5/18 創薬のための細胞利用技術の最新動向と市場
2018/4/25 統計学的アプローチを活用した分析法バリデーションの評価及び妥当性
2018/1/30 バイオ医薬品のCTD-Q作成 - 妥当性の根拠とまとめ方 -