技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

ドライバー状態の推定技術と眠気検知、覚醒維持

ドライバー状態の推定技術と眠気検知、覚醒維持

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、自動運転で想定される覚醒状態低下メカニズムと求められる評価、眠気予兆検出技術について詳解いたします。

開催日

  • 2020年5月7日(木) 10時00分 17時00分

プログラム

第1部 自動運転中のドライバー覚醒低下の影響と覚醒維持・回復HMIの効果検証

(2020年5月7日 10:00〜12:00)

 近い将来に普及が見込まれる部分的自動運転では、ドライバーが自動運転を監視したり、適切に運転交代できなければなりません。そのためには、自動運転中であってもドライバーは覚醒を維持しなければなりません。一方、自動運転中のドライバーは、いとも簡単に覚醒状態が低下します。
 本講座では、自動運転中のドライバーの覚醒状態がどのように変化するのか、それをどうやって評価するのかについて検討したドライビングシミュレータ実験を紹介します。さらに、覚醒を維持・回復するためのHMIを検討したドライビングシミュレータ実験と実車走行実験を紹介します。これらの知見から、ドライバー覚醒状態の評価や介入に際しての、実践的な知識や注意点を説明します。

  1. 自動運転中のドライバーの覚醒状態
    1. 覚醒状態の変化と評価指標
    2. 運転交代場面における覚醒低下の影響
  2. 覚醒維持・回復HMIの効果検証
    1. ドライバーに活動をうながす能動的HMI
    2. ドライバーに刺激を与える受動的HMI
  3. まとめと展望
    • 質疑応答

第2部 ドライバー状態の測定、推定技術 – 眠気検知と覚醒維持 –

(2020年5月7日 12:50〜14:50)

 車載用の生体情報センシングシステムを開発経緯と共に紹介します。特に、車載用生体計測では避けて通ることができない、加減速や走行振動に伴うアーチファクトノイズを低減する方法について解説します。
 また、生体情報計測用センサは、多くの種類が提案されていますが、それぞれに一長一短があり、特に低域周波数特性を確保できるセンサインターフェース回路を組み合わせることが重要です。現在、実用化されている時定数増幅技術などを、SPICEシミュレーション結果と共に紹介します。

  1. 生体情報と睡眠との関係
  2. 脈波・呼吸・体動信号と脳波計との相関
  3. ECM型圧力センサによる生体情報計測
  4. 生体情報計測用センサインターフェース回路の開発
  5. 生体情報計測用半導体開発事例
  6. 車載用生体情報計測の課題
    • アーチファクトノイズ
    • 道路事情など
  7. 車載用生体計測システムの開発と評価手法
  8. 生体情報計測技術と医療機器との境界
  9. 生体情報計測用センサのいろいろ
  10. 脈波計測から心電波形計測へ
    • 質疑応答

第3部 眼球運動を指標としたドライバ状態検知技術と眠気予兆の検出

(2020年5月7日 15:00〜17:00)

 眼球運動には、大脳皮質、脳幹、小脳内の多くの領域が関わっており、各々の領野が担う脳機能が種々の眼球運動に反映される。本講座では、そうした各種眼球運動 (瞳孔運動を含む) に反映される様々な脳機能について紹介し、最近の応用研究について解説します。

  1. 眼球運動の解剖学概論
    1. 眼球と筋肉系の構造
    2. 三次元剛体回転の非可換性と眼球運動
    3. 眼球運動に関わる脳部位と生理・解剖学
  2. 様々な眼球運動とそれらの性質 …リアルタイム眼球運動計測によるデモ
    1. サッカード
    2. サッカード後の眼位保持 (中枢神経積分器)
    3. 滑動性眼球運動
    4. 視運動性眼球運動
    5. 前庭動眼反射
    6. 固視微動
  3. 眼球運動に基づく人の状態検知に関する研究紹介
    • 質疑応答

講師

  • 木原 健
    産業技術総合研究所 自動車ヒューマンファクター研究センター
    主任研究員
  • 中村 哲夫
    明星大学 情報学部 情報学科
    特任教授
  • 平田 豊
    中部大学 工学部 ロボット理工学科
    教授

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 50,000円(税別) / 55,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 60,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。

本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/11/26 脳波の基本的特徴・測定方法と応用 オンライン
2024/11/27 xEV用バスバー・接続と絶縁樹脂の技術動向 オンライン
2024/11/27 自動車の電子制御システムとセンサの動作原理、その応用 オンライン
2024/11/27 車載用半導体の動向・要求特性と信頼性認定ガイドラインの概要 オンライン
2024/11/28 音・画像情報処理技術の基礎と認識・検査システムへの応用 オンライン
2024/12/3 ルールベースと機械学習ベースの画像認識技術 オンライン
2024/12/5 e-NOSE (人工電子鼻) システムに向けた各種ケモセンサーの開発動向と応用展望 オンライン
2024/12/7 自動車用パワーエレクトロニクスの基礎と技術動向 東京都 会場
2024/12/9 カーボンリサイクルに向けた低エネルギーCO2回収 (DAC) 、燃料合成、燃料利用技術の開発動向 オンライン
2024/12/9 AI外観検査導入のための基礎と進め方・留意点 オンライン
2024/12/9 EVの熱マネジメントシステムと冷却・加熱技術 オンライン
2024/12/11 音・画像情報処理技術の基礎と認識・検査システムへの応用 オンライン
2024/12/12 自動車リサイクルの日本および世界の現状と今後のリサイクル戦略 オンライン
2024/12/12 ライトフィールド技術の原理と応用および最新技術動向 オンライン
2024/12/13 ストレス・感性・快適性の評価技術と商品開発への応用と実際 オンライン
2024/12/13 AI外観検査導入のための基礎と進め方・留意点 オンライン
2024/12/18 ストレス・感性・快適性の評価技術と商品開発への応用と実際 オンライン
2024/12/18 脳波計測の基礎、無意識情報の可視化技術およびウェアラブル脳波計の最新動向 オンライン
2024/12/24 自動車リサイクルの日本および世界の現状と今後のリサイクル戦略 オンライン
2024/12/25 ディジタル信号処理による雑音の低減/除去、ノイズキャンセリング技術とその応用 オンライン

関連する出版物

発行年月
2016/11/16 2017年版 燃料電池市場・技術の実態と将来展望
2016/4/28 ドライバ状態の検出、推定技術と自動運転、運転支援システムへの応用
2016/2/26 2016年版 車載用・産業用蓄電池市場の実態と将来展望
2016/2/20 自動車用プラスチック部品・材料の新展開 2016
2016/1/20 画像ワーピング技術とその応用
2015/11/20 2016年版 燃料電池市場・技術の実態と将来展望
2015/9/18 2015年版 次世代自動車市場・技術の実態と将来展望
2015/8/17 防犯・監視カメラ〔2015年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2015/8/17 防犯・監視カメラ〔2015年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2015/2/27 2015年版 車載用・産業用蓄電池市場の実態と将来展望
2014/9/26 2014年版 次世代自動車市場・技術の実態と将来展望
2014/8/10 過給機(ターボチャージャ、スーパーチャージャ) 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/8/10 過給機(ターボチャージャ、スーパーチャージャ) 技術開発実態分析調査報告書
2014/6/30 マイクロセンサ 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/5/10 生体信号処理技術(脳波) 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/5/10 生体信号処理技術(脳波) 技術開発実態分析調査報告書
2014/4/15 自動車向け燃料電池〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/4/15 自動車向け燃料電池〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/3/7 画像処理・画像符号化・画像評価法
2014/1/15 電動パワーステアリング 技術開発実態分析調査報告書