技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

タンパク質薬品生産における高品質化の細胞構築・生産性向上とCHO細胞の高機能化/工業化

タンパク質薬品生産における高品質化の細胞構築・生産性向上とCHO細胞の高機能化/工業化

~タンパク質生産に関連する細胞内プロセスと細胞の高機能化手法や培養について、報告例を交えて紹介~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、液剤のバイオ医薬品の品質試験・物理化学分析の基礎を解説し、バイオ医薬品の溶液物性の基礎、そして品質管理のポイントについて詳解いたします。

開催日

  • 2020年1月29日(水) 12時45分 16時30分

受講対象者

  • 医薬品の研究・開発・製造に携わる技術者、研究者、担当者、管理者

修得知識

  • CHO細胞培養プロセスの抗体凝集の概観
  • 培養プロセスにおける凝集抗体の発生メカニズム
  • 難発現性抗体の凝集抗体形成
  • 抗体品質向上のための細胞構築
  • バイオ医薬品に含まれる凝集体に対する考え方
  • バイオ医薬品中の蛋白質凝集体の発生機構と低減方法
  • バイオ医薬品の安定化方法

プログラム

第1部 『タンパク質薬品生産における高品質化の細胞構築/培養と生産性向上への考察』

(12:45~14:30)

 抗体医薬品の生産・製造は動物細胞培養技術を基盤としており、特に、チャイニーズハムスター卵巣 (CHO) 細胞はプラットフォーム細胞としての地位を確立している。本講座では、CHO細胞を中心にタンパク質生産に関連する細胞内プロセスと細胞の高機能化手法や培養について、報告例を交えて紹介する。

  1. 生産細胞構築法と理解
    • CHO細胞とタンパク質生産細胞構築の手法
    • CHO細胞の不均一性
    • オミクス解析
  2. タンパク質生産における細胞内プロセスとエンジニアリング
    • 導入遺伝子のゲノム環境と転写プロセス
    • 翻訳プロセス、小胞体ストレス応答
    • 糖鎖修飾
    • アポトーシス
    • 細胞内代謝、無血清培地
    • 宿主由来タンパク質と生産タンパク質の品質
  3. 生産細胞の高機能化手法
    • 高機能化因子を利用した合理的高機能化手法
    • 高機能化因子の探索の問題点と遺伝子迅速評価システム
    • 細胞高機能化の実例
    • 質疑応答・名刺交換

第2部 『抗体医薬品生産におけるCHO細胞の高機能化と工業化への実際』

(14:45~16:30)

 我々ちとせグループは、CHO細胞を用いたタンパク質性医薬品 (試薬含む) の発現細胞株およびセルバンク構築に関する受託開発サービスを提供しています。とくに、生産性に優れたCHO – MK細胞を中心としたChitose Super (CS) CHO expression systemによって、わずか4日間の短い培養期間で、5 g/L以上の抗体産生量を示す細胞株の樹立を可能としています。本講座では、細胞株樹立に関する技術プラットフォームおよび要素技術を紐解いてご説明いたします。

  1. ちとせグループの紹介
    • グループの概要
    • バイオロジクス関連事業について
    • Cell Line Development受託事業について
  2. Chitose Super (CS) CHO expression systemについて
    • CHO – MK細胞の新規樹立
    • CS CHO cell engineering technology による細胞育種
    • 医薬品製造用のホストセルバンクの整備
    • CS CHO expression vectorについて
    • Cell Line Developmentプラットフォームの概要
  3. CLDケーススタディ (プラットフォーム要素技術の詳細)
    • ステーブルプールの作製と濃縮
    • 高生産性シングルコロニーの選抜
    • モノクローナリティ担保
    • スモールスケールのバッチ培養スクリーニング
    • フラスコスケールのフェドバッチ培養スクリーニング
    • 継代安定性試験
    • 初期培養プロセス開発
    • スケールアップスタディ
  4. CS CHO Cell Line Development受託事業について
  5. 生産性の向上とコストメリット
  6. まとめ
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 鬼塚 正義
    徳島大学 大学院 工学部 生物工学科 生物機能工学講座
    助教
  • 堀内 貴之
    株式会社 ちとせ研究所
    取締役 最高技術責任者 CTO

会場

芝エクセレントビル KCDホール
東京都 港区 浜松町二丁目1番13号 芝エクセレントビル
芝エクセレントビル KCDホールの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 47,020円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 47,020円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/11/14 体外診断用医薬品/機器の開発・薬事・保険適用の基礎講座 オンライン
2024/11/14 海外当局査察にむけた準備すべき (したほうがよい) 翻訳文書とSOPの英文翻訳例・査察対応 オンライン
2024/11/15 医薬品・食品・化粧品工場における異物混入の具体的防止対策 東京都 会場・オンライン
2024/11/15 薬価算定/制度の要点と加算取得に向けた薬価戦略のポイント オンライン
2024/11/15 局方/GMPに対応する不純物の評価・管理及び原薬出発物質の選定/妥当性/CQA・CPP設定 オンライン
2024/11/15 ライフサイエンス領域における医療トレンドとポストコロナビジネスに求められる対応手法 オンライン
2024/11/15 再生医療等製品・遺伝子治療薬開発のための生物由来原料基準/カルタヘナ法 徹底解説 オンライン
2024/11/15 希少疾患における治療薬開発の最新戦略とアプローチ オンライン
2024/11/15 治験・臨床研究に関わる補償・賠償の実務対応 オンライン
2024/11/16 CMC部門・研究部門での電子実験ノート利用における規制の実務対応 オンライン
2024/11/18 製造設備のバリデーション実施項目・各段階の様式例と適合性調査にむけた文書作成管理 オンライン
2024/11/18 インド・中国における医薬品薬事戦略と現地対応ノウハウ オンライン
2024/11/19 治験薬GMP入門 オンライン
2024/11/19 原薬製造のプロセスバリデーション実施方法とスケールアップ・MF登録申請 オンライン
2024/11/19 ICH Q12,Q14の要件と承認後変更管理 (PACMP) の具体的進め方 オンライン
2024/11/19 ラボと製造の現場におけるデータインテグリティ実務とCSV 監査証跡の定期レビューとQAレビュー オンライン
2024/11/19 空調システムの維持管理とバリデーション オンライン
2024/11/20 製薬用水の基礎と実践知識を理解する オンライン
2024/11/20 実務に役立つ医薬品GCP入門講座 オンライン
2024/11/20 GMP監査の基礎と実践 オンライン

関連する出版物

発行年月
2018/5/18 創薬のための細胞利用技術の最新動向と市場
2018/4/25 統計学的アプローチを活用した分析法バリデーションの評価及び妥当性
2018/1/30 バイオ医薬品のCTD-Q作成 - 妥当性の根拠とまとめ方 -
2017/9/29 疾患・病態検査・診断法の開発
2017/8/31 きのこの生理機能と応用開発の展望
2017/6/21 体外診断用医薬品開発ノウハウ
2017/4/25 非GLP試験での効率的な信頼性基準適用と品質過剰の見直し
2014/11/27 3極対応リスクマネジメントプラン策定とEU-GVPが求める記載事項/国内との相違点
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/7/30 高薬理活性医薬品・封じ込めQ&A集
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2013/9/2 原薬・中間体製造プロセスにおける課題と対策
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/5/31 在宅でのCDTM(共同薬物治療管理)の実践と薬局・薬剤師の次世代モデル
2013/5/30 新薬開発にむけた臨床試験(第I~III相臨床試験)での適切な投与量設定と有効性/安全性評価
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書