技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

固形製剤製造における網羅するべき粉体の物性とハンドリングテクニック

固形製剤製造における網羅するべき粉体の物性とハンドリングテクニック

~実製造で経験した問題解決事例を紹介し、堅牢な工程の確立を解説 / 工業化検討、技術移管を、円滑に進めるための重要な工程・着眼点、文書、ルール作りとは~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、プレフォーミュレーション・工程開発・粉体物性について基礎から解説いたします。
また、製造工程のリスクアセスメント・評価とリスク軽減、粉体のハンドリング技術を解説いたします。
さらに、固形製剤製造における堅牢性の高いプロセス、トラブルシューティングに必要な粉体の知識を経験則から解説いたします。

開催日

  • 2019年7月24日(水) 10時30分 16時30分

修得知識

  • プレフォーミュレーション、工程開発、技術移転を成功させるために必要な粉体物性
  • 粉体のハンドリングに関するノウハウ
  • 粉体プロセスの重要性
  • 製造工程のリスクアセスメント・評価とリスク軽減、粉体のハンドリング技術を解説する。
  • 固形製剤製造における堅牢性の高いプロセス
  • トラブルシューティングに必要な粉体物性の知識

プログラム

 医薬品の製造現場では粉体プロセスは必ず存在する。粉体物性の知識、技術無くしてプロセスの堅牢性 (robustness) は得られない。粉体 (の粒子径・粒度分布や可塑性、付着力など) の一次物性、粉体 (のせん断力や凝集力、内部摩擦係数など) の二次物性、さらに粉体 (の重力による流動や圧縮による流動、偏析・偏流など) の三次物性があることを経験的に学んできた。粉体プロセス、粉体の保管・貯蔵・輸送に係る留意点も一部は理論的に、一部は経験的に捉えてきた。また、固形製剤化工程において、篩過・整粒プロセスが物性の変動幅を顕著に抑える工程になりえること、メカノケミカルストレス、造粒度、滑沢度の理解と応用が工程の堅牢性に重要かつ有用な手段であることなど経験から得られた知見を解説する。

  1. 組成成分の詳細なデータ
    • 公定書規格と社内規格の実際
      • 使用制限、使用実績、安全性・取り扱い上の問題点
      • 塩、結晶多形、溶媒和、吸湿性、水分、粒子径など
  2. 固形製剤における単位操作の意味と品質に影響する要素
    1. 粉体の物性
      • 原料粉体の粒度・粒度分布
      • 結晶形
      • 可塑性
      • 吸湿性
      • 滑沢性など
    2. 粉体の二次、三次物性が次工程および品質に及ぼす影響
      • 中間工程品の物性
        • 流動性
        • メカノケミカル特性
        • 造粒度
        • 滑沢度
        • 粉体層内の圧力伝達性など
      • 中間工程品の品質
        • 混合均一性
        • 含量均一性
        • 圧縮成形性
        • 打錠性
        • 溶出性など
  3. 固形製剤の「重要工程」と変動要因の理解
    • 製造方法欄の「重要工程」とGMP上のクリティカルな工程
  4. 粉体物性が次工程のrobustnessや溶出プロファイルなど品質に及ぼす事例
    • 粉体物性に帰属する工程トラブル
      • 偏析
      • 偏流
      • 流動性
      • stickingやcappingの打錠障害
      • 外観・性状異常製剤など
  5. 製造管理と工程管理のポイント
    • routine作業
    • continuous improvementの構築
    • sustainabilityの理解
    • 質疑応答・名刺交換

講師

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

5F 第3講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 22,500円(税別) / 24,300円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 46,170円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 48,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 72,900円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/6/26 開発から製造販売後までの一貫した安全性評価の取りまとめ方と効率的な資料作成方法 (基礎編) オンライン
2024/6/26 コンピュータ化システムバリデーション (CSV) 初級講座 オンライン
2024/6/26 GMP超入門講座 オンライン
2024/6/26 改正GMPに対応する技術移転/移管での同等性評価とバリデーション/作業者教育 オンライン
2024/6/26 治験薬GMP基礎講座 オンライン
2024/6/26 仮想医薬品例示で基本レギュレーションを理解し、効率的にCMC申請資料を作成するポイント オンライン
2024/6/26 事例を交えて学ぶ共同研究契約・共同出願契約等に関するポイントと実践的対処方法 オンライン
2024/6/27 一般医薬品向け: CTD-M2作成 / 規格及び試験方法と分析法バリデーション / 技術移転と同等性評価 (全3コース) オンライン
2024/6/27 CTD-M2 (CMC) 作成セミナー オンライン
2024/6/27 一般医薬品における有効期間を考慮した規格及び試験方法の設定と分析法バリデーションの実施方法 オンライン
2024/6/27 一般医薬品における技術移転 (製法・試験法) の手順と同等性の評価方法 オンライン
2024/6/27 医薬品ライフサイクルマネジメントから考える特許戦略と知的財産権の考え方 会場・オンライン
2024/6/27 新規モダリティ医薬の市場規模/薬価/売上予測と事業性評価 オンライン
2024/6/27 不確実性の高い医薬品の研究開発プロジェクトの事業価値評価に基づく意思決定とポートフォリオマネジメント オンライン
2024/6/27 日本特有の要求対応をふまえた海外導入品のCMC開発対応とCMC申請資料 (日本申請用) 作成 オンライン
2024/6/27 mRNA-LNP医薬品における製剤化・製造・品質管理と品質審査の論点 オンライン
2024/6/27 開発段階における治験薬GMP-QA業務と有効期間設定・変更管理 オンライン
2024/6/28 品質管理試験室にむけたQC点検と信頼性確保 / 分析法バリデーションに必要となる統計解析 / 基準値設定・分析法変更/技術移転時の同等性評価 (3コース) 東京都 会場・オンライン
2024/6/28 品質管理試験室にむけたQC点検と信頼性確保の対応 東京都 会場・オンライン
2024/6/28 ふるい分け操作の最適化とトラブル対策および応用技術 オンライン

関連する出版物

発行年月
2013/2/5 放射線医療(癌診断・治療) 技術開発実態分析調査報告書
2013/1/28 造粒・打錠プロセスにおけるトラブル対策とスケールアップの進め方
2012/3/29 治験中 / 市販後における3極安全性情報の収集・報告・評価実務と相違
2012/3/13 超入門 GMP基礎セミナー
2012/3/5 育毛剤・発毛剤 技術開発実態分析調査報告書
2012/2/16 システムの適格性確認および回顧的バリデーションの具体的実施方法
2012/2/14 LIMS導入に関する導入の留意点セミナー
2012/2/9 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応のための「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法
2012/1/20 24年度診療報酬改定におけるDPC評価の全貌
2011/12/22 光学活性医薬品開発とキラルプロセス化学技術
2011/12/14 QCラボにおける厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応セミナー
2011/12/10 製薬大手5社 技術開発実態分析調査報告書
2011/11/7 eCTD申請 「-ここまで身近になったeCTD申請-」
2011/9/1 厚労省ER/ES指針対応実施の手引き
2011/8/29 グローバルスタンダード対応のためのCSV実施方法
2011/8/24 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応 "SOP作成"実践講座
2011/8/3 「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法
2011/7/10 抗癌剤 技術開発実態分析調査報告書
2011/7/5 分析機器やLIMSのバリデーションとER/ES指針
2011/7/1 コンピュータバリデーション実施の手引き