技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

共押出成形による多層フィルム作製とトラブル対策

共押出成形による多層フィルム作製とトラブル対策

~ダイの中で起こる樹脂の層分布の乱れを制御するには~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、押出機内の可視化、成形現象のシミュレーション、混練の予測・解析手法について詳解いたします。

開催日

  • 2019年6月7日(金) 10時00分 17時30分

プログラム

第1部 共押出多層成形での押出安定化とトラブル対策

(2019年6月7日 10:00〜12:00)

  1. 共押出フィルム成形技術
    1. フィードブロックを使用した共押出フィルム成形技術
      1. フィードブロック生産の特徴・利点
      2. フィルム成形に於ける、フィードブロックでの不具合対策
      3. タイプ別フィードブロックでの運用例
    2. マルチマニフォールドダイを用いた共押出フィルム成形技術
      1. マルチマニフォールドダイの特徴・利点
      2. フィルム成形に於ける、マルチマニフォールドダイでの不具合対策
      3. タイプ別マルチマニフォールドダイでの運用例
    3. ダイ・フィードブロック拡張技術
  2. 押出能力の向上と押出安定化技術
    1. 単軸押出機における混練技術
    2. 単軸スクリューデザインの基礎および特徴と応用
    3. ギャーポンプ装置による押出安定化
    4. 異物除去技術
    • 質疑応答

第2部 高ガスバリア性樹脂を用いた共押出多層成形フィルム

(2019年6月7日 12:40〜14:10)

 高ガスバリア性樹脂を用いた共押出多層成形フィルムと題し、バリアに関する基礎からEVOHを用いた実例や最適銘柄選定について説明する。また、バリア包装を取り巻く最近のトレンドとして、食品ロス削減や環境対応についても触れる。

  1. バリアプラスチックについて
    1. 各種プラスチックとバリア性
    2. バリアの目的
    3. バリアプラスチックの包材への適用
  2. EVOH「エバール」の特徴と用途展開
    1. EVOH「エバール」の特徴
    2. EVOH「エバール」の成形加工
    3. EVOH「エバール」の用途展開
    4. EVOH「エバール」のその他特性
    5. EVOH「エバール」のバリア性
  3. 用途毎の最適EVOH「エバール」銘柄の選定と包装設計
    1. レトルト用銘柄 (フレキシブル)
    2. 延伸性改良銘柄
    3. 柔軟銘柄
  4. バリア包装を取り巻く最近のトレンド
    1. 食品ロス削減
    2. 環境対応
    • 質疑応答

第3部 多層フィルム用マルチマニホールドTダイ、フィードブロックにおける樹脂の厚み制御

(2019年6月7日 14:20〜15:50)

  1. 共押出しの主なトラブル
    • 界面の乱れ
    • メルトフラクチャー
    • シャークスキン
    • 包み込みなど
  2. フィードブロックの特徴
    1. フィードブロックの利点
    2. フィードブロックの種類
    3. 分流弁の例
    4. フローコントロールピンの役目
    5. 3Dモデルによる流路の可視化
    6. 各種フィードブロックの特徴
  3. マルチマニホールドダイの特徴
    1. マルチマニホールドダイの利点
    2. マルチマニホールドダイの種類
    3. 3Dモデルによる流路の可視化
    4. フィードブロックとマルチマニホールドダイの分類
  4. 特殊な金型事例
    • 図面を例にして説明
  5. 今後の多層3次元流動解析の展望
    • 質疑応答

第4部 共押出多層フィルムのシミュレーションと界面不良対策

(2019年6月7日 16:00〜17:30)

 界面不良の原因と対策を、シミュレーションソフトを用いてご説明いたします。シミュレーションの専門知識をお持ちでない方でもご理解頂けるよう、平易な用語と概念で、多層成形安定化の方法をご案内いたします。

  1. 多層における材料の「相性」とは、具体的にどういう事か?
  2. ポリマーやシミュレーションの専門家でなくても、多層成形を理論的に捉える方法。
  3. 多層金型の設計で、気をつけなければならない事。
    金型内の材料流動の動画により、成形中の材料の様子をイメージしやすくご案内いたします。
    • 質疑応答

講師

  • 辰巳 昌典
    株式会社 プラスチック工学研究所 技術開発部
    部長補佐
  • 黒崎 一裕
    株式会社クラレ エバール事業部 品質・技術統括部 技術サービスグループ
    グループリーダー
  • 横田 新一郎
    アクスモールディング 株式会社
    代表取締役
  • 朝井 雄太郎
    アイ・ティー・エス ジャパン 株式会社
    営業部

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 64,800円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 55,000円(税別) / 59,400円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 64,800円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 118,800円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 178,200円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/1/31 高分子へのフィラーのコンパウンド技術の基礎と応用 オンライン
2025/2/4 薄膜作製の基礎とトラブル対策 オンライン
2025/2/6 エポキシ樹脂 2日間総合セミナー オンライン
2025/2/7 高分子材料の相溶性・相分離現象の基礎と相容化剤を用いたポリマーブレンド材料およびマテリアルリサイクルへの応用 東京都 会場
2025/2/14 重合反応の基礎・応用 オンライン
2025/2/17 高分子へのフィラーのコンパウンド技術の基礎と応用 オンライン
2025/2/21 シリコーンの基礎・特性と設計・使用法の考え方・活かし方 オンライン
2025/2/25 レオロジーの基礎と測定法 オンライン
2025/2/27 ディスプレイ向け光学フィルムの基礎・市場と高機能化技術トレンド オンライン
2025/2/27 メタクリル系ポリマー活用のための入門講座 オンライン
2025/3/3 レオロジーの基礎と測定法 オンライン
2025/3/6 エポキシ樹脂の耐熱性向上と機能性両立への分子デザイン設計および用途展開における最新動向 オンライン
2025/3/10 シリコーンの基礎・特性と設計・使用法の考え方・活かし方 オンライン
2025/3/13 半導体封止材用エポキシ樹脂・硬化剤・硬化促進剤と分析・特性評価法および技術動向 オンライン
2025/3/14 スパッタリング法の総合知識と薄膜の特性制御・改善、品質トラブルへの対策 オンライン
2025/3/28 スパッタリング法の総合知識と薄膜の特性制御・改善、品質トラブルへの対策 オンライン
2025/3/28 固体高分子の破壊とタフニング オンライン
2025/4/7 ゴム・プラスチック材料の破損、破壊原因とその解析法 東京都 会場

関連する出版物

発行年月
2024/7/29 サステナブルなプラスチックの技術と展望
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026 (書籍版 + CD版)
2024/7/17 世界のリサイクルPET 最新業界レポート
2024/6/28 ハイドロゲルの特性と作製および医療材料への応用
2024/5/30 PETボトルの最新リサイクル技術動向
2024/4/1 反射防止フィルム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2024/4/1 反射防止フィルム 技術開発実態分析調査報告書
2024/2/29 プラスチックのリサイクルと再生材の改質技術
2023/10/31 エポキシ樹脂の配合設計と高機能化
2023/7/31 熱可塑性エラストマーの特性と選定技術
2023/7/14 リサイクル材・バイオマス複合プラスチックの技術と仕組
2023/3/31 バイオマス材料の開発と応用
2023/1/31 液晶ポリマー (LCP) の物性と成形技術および高性能化
2023/1/6 バイオプラスチックの高機能化
2022/10/5 世界のプラスチックリサイクル 最新業界レポート
2022/8/31 ポリイミドの高機能設計と応用技術
2022/5/31 樹脂/フィラー複合材料の界面制御と評価
2022/5/31 自動車マルチマテリアルに向けた樹脂複合材料の開発
2022/5/30 世界のバイオプラスチック・微生物ポリマー 最新業界レポート