技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

バイオロジカルクリーンルームの設計/バリデーション/運用および維持管理の最適化

バイオロジカルクリーンルームの設計/バリデーション/運用および維持管理の最適化

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、医薬品工場クリーンルームの要求事項を満足し、コストを抑えるポイントについて、最新の動向や事例を交えて解説いたします。

開催日

  • 2019年2月15日(金) 12時30分 16時30分

修得知識

  • バイオロジカルクリーンルームの設備設計
  • バイオロジカルクリーンルームのバリデーション
  • バイオロジカルクリーンルームの維持管理
  • クリーンルーム内の作業員管理と教育

プログラム

 医薬品工場クリーンルーム (以下BCR:バイオロジカルクリーンルーム) における空調設備は、医薬品の品質に影響する製造支援設備として重要な設備に位置付けられている。そのため、バリデーションを通じて機能や性能が十分に発揮され、要求される室内環境を満足することを証明しなければならない。バリデーションに合格できなければ薬の製造の認可を受けることができないため、空調設備の機能や性能は安全率を大きく見込んだ設計になる傾向にある。その結果、建設費、運用費、そして、維持管理費の増加につながり、薬の製造コストに反映されることが社会的な課題となっている。そうした背景には、BCRにおける設計が複雑、かつ設計の難易度が高くなっていることが挙げられる。その理由の1つとして、製薬業界を取り巻く環境の変化のスピードにある。もうひとつの理由として、バリデーションに合格する安定性・高品質な環境を提供しなければならない品質リスクにある。
 上記課題を解決し設計を最適化するため、本講座では、BCRにおいて重要な空調設備システムの構築手法や設備システムに必要な要素技術について、最近の動向や事例を交え留意点を紹介する。
 製薬業界の発展に伴い医薬品工場クリーンルームの設備設計は、複雑、かつ高難易度になっている。本講演では、医薬品工場クリーンルームの設備設計の普及のため、設備システムの構築手法や設備システムに必要な要素技術について、最近の動向や事例を交え留意点を紹介する。
 加えて、医薬品工場クリーンルームの適切な稼働に必要なバリデーション、運用および維持管理についても、最近の動向や事例を交え留意点を紹介する。

  1. はじめに
  2. バイオロジカルクリーンルームの設備設計
    1. 設備設計の基本的な考え方
    2. 設計条件の整理
      1. 環境条件
      2. 製造工程
      3. 動線 (人・物)
      4. 稼働時間
    3. 空調ゾーニング
      1. 空調機系統
      2. 清浄度
      3. 室圧・気流方向
      4. 温湿度
    4. 空調方式の決定
      1. 外気導入量のポイント
      2. 室内負荷
      3. 部屋用途に伴う個別対応
    5. BCR技術の選定
      1. フィルトレーション
      2. 室圧制御
      3. 温湿度制御
      4. 環境モニタリング
      5. 除染
    6. ユーテリティ
      1. 空調熱源 (冷水・温水・蒸気)
      2. 給排水衛生 (上水・給湯・排水・通気)
      3. 圧空 (クリーンエアー・計装エアー)
    7. 製造プロセスに対する代表的な設計事例
  3. バイオロジカルクリーンルームのバリデーション
    1. バリデーション業務と役務区分
    2. バリデーション業務のマイルストーン
    3. 適格性評価を実施する重要なシステムの決定
    4. 重要な機能および制御項目の決定
    5. コミッショニングとバリデーションの関係
    6. ユーザー要求 (UR) とユーザー要求仕様書 (URS)
    7. 設計仕様 (DS) と機能仕様 (FS)
    8. 設計時適格性評価 (DQ) の実施例
    9. 工場受入検査 (FAT) の実施例
    10. コミッショニングの実施例
    11. 据付時適格性評価 (IQ) の実施例
    12. 運転時適格性評価 (OQ) の実施例
    13. ドキュメントを作成する上での留意点
  4. バイオロジカルクリーンルームの維持管理
    1. 環境モニタリング
    2. バイオバーデンコントロール
    3. 防虫管理
    4. 定期校正
    5. 定期バリデーション
    6. 設備の保守点検
  5. クリーンルーム内の作業員管理と教育
    1. クリーンスーツ更衣手順
    2. クリーンスーツの選定、洗濯頻度
    3. 人体からの発塵
    4. 人の適正な位置取り・適正な動作
    • 質疑応答

会場

江東区産業会館

第1会議室

東京都 江東区 東陽4丁目5-18
江東区産業会館の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 23,139円(税別) / 24,990円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 43,750円(税別) / 47,250円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 46,278円(税別) / 49,980円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 69,417円(税別) / 74,970円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 46,278円(税別) / 49,980円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 92,556円(税別) / 99,960円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 138,833円(税別) / 149,940円(税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/7/26 開発早期段階における患者数、売上、薬価予測 オンライン
2024/7/26 ヒューマンエラー・逸脱・GMP違反を防ぐSOP・製造指図記録書の作成とは? 教育訓練とは? GMP記録とは? オンライン
2024/7/26 超音波洗浄の基礎・メカニズムから効果的な活用方法 オンライン
2024/7/26 正確でロジカルかつ説得力のある販売予測の進め方 オンライン
2024/7/30 医薬品不純物管理のための許容量 (PDE) 設定の基礎と実践 オンライン
2024/7/31 改正GMP省令で求められているGMP文書・記録の作成・管理のポイント オンライン
2024/7/31 マイクロバイオーム創薬における生菌製剤化/開発技術と品質管理・有効性評価 オンライン
2024/8/1 GxP適合クラウドのCSV実践セミナー: SaaSのバリデーションとIaaS/PaaSクラウド基盤の適格性評価 東京都 会場・オンライン
2024/8/1 開発から製造販売後までの一貫した安全性評価の取りまとめ方と効率的な資料作成方法 (実践編) オンライン
2024/8/2 海外製品導入/導出品のCTD-Q (CMC申請資料) 作成の留意点 オンライン
2024/8/6 製造管理/品質保証担当者の質を高めるための教育訓練/文書管理における逸脱防止のノウハウ オンライン
2024/8/6 正確でロジカルかつ説得力のある販売予測の進め方 オンライン
2024/8/7 混入異物の識別法・迅速な原因解明のポイント習得のための各種製品に混入する異物の特徴と分析技術を活用した処方 東京都 会場・オンライン
2024/8/19 半導体デバイスの物理的洗浄手法 オンライン
2024/8/23 半導体ウェット洗浄技術の基礎と乾燥技術および最先端技術 オンライン
2024/8/29 3極 (日欧米) GCP査察・社内監査の事例と指摘解決・予防にむけたQMS実装と品質管理手法 オンライン
2024/8/29 実際に起こった不具合や解決方法、注意点で学ぶスケールアップ・ダウン検討および実験計画の進め方・データのとり方 オンライン
2024/8/29 QA部門必修の承認書と製造実態・記録類との齟齬確認と点検方法 オンライン
2024/8/29 Beyond-The-pill/Around-The-Pillにむけた業界動向とアイデア創出のA・B・C オンライン
2024/9/20 半導体製造プロセス 入門講座 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/4/8 ウォータージェット技術 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2024/4/8 ウォータージェット技術 技術開発実態分析調査報告書
2024/4/1 ファインバブル (微細泡) 活用技術 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2024/4/1 ファインバブル (微細泡) 活用技術 技術開発実態分析調査報告書
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応 (製本版 + ebook版)
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応
2024/1/31 不純物の分析法と化学物質の取り扱い
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略 (製本版 + ebook版)
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略
2023/11/30 当局査察に対応した試験検査室管理実務ノウハウ
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション - (製本版 + ebook版)
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション -
2023/9/29 先端半導体製造プロセスの最新動向と微細化技術
2023/8/31 ゲノム編集の最新技術と医薬品・遺伝子治療・農業・水畜産物
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応 (製本版 + ebook版)
2023/2/28 mRNAの制御機構の解明と治療薬・ワクチンへの活用
2023/1/31 新規モダリティ医薬品のための新しいDDS技術と製剤化
2023/1/31 超入門 改正GMP省令セミナー
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法 (製本版 + ebook版)