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講義と実技で学ぶFT-IRの基礎と実践テクニック

講義と実技で学ぶFT-IRの基礎と実践テクニック

~サンプリングから測定、スペクトル解析まで実体験できる 赤外分光法 完全マスター講座~
東京都 開催 会場 開催

関連するセミナーとの同時申し込みで特別割引にて受講いただけます。

開催日

  • 2019年2月1日(金) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • FT-IRに関連する技術者
  • 社内でFT-IRを指導する方
  • FT-IRの初心者、入門者
  • FT-IRをより上手に使いこなしたい方
  • 良いスペクトルが取れずに悩んでいる方
  • スペクトルサーチが使いこなせていない方

修得知識

  • 赤外分光法の各種測定法
  • アタッチメント特徴と測定技術
  • 様々な試料・目的に合わせた測定法
  • スペクトル処理・解釈の考え方
  • 混合物解析の実際の手順
  • 赤外分光法を用いた問題解決の手順

プログラム

 赤外分光法は、その特徴からも主に有機化合物の化学構造や高次構造の解析手段として研究、開発され、今日では研究・開発だけでなく工場でのインライン評価などにも幅広く一般に使用されています。近年になって、ATR法を初めとした様々な測定法の開発や装置の改良等によって、従来困難であったような試料も容易に測定が可能となり、今日においてはなくてはならない基本的な測定手法としてその地位を確立しています。しかし、実際の測定や解析においては教科書や座学だけでは修得できない様々なテクニックやノウハウ、ポイント、注意点が数多くあります。
 本講座は、座学と実技をセットにすることで、基本知識の習得とテクニック、ノウハウの習得の両方を提供します。座学では、より実際の使用、アプリケーション寄りの内容、実務での赤外分光法活用を中心とした構成で赤外分光法の理解をより深めます。実技では、実際に装置を使用してサンプル調整から測定、スペクトルサーチも含めたスペクトル解析を実際に体験することでノウハウやテクニックを学びます。そして、これらをセットにすることで実務への即展開が可能となります。

第1部 FT-IRの基礎を講義で理解

  1. 赤外分光法の基本原理と特徴
    1. 赤外分光が見ているもの
    2. 分光分析における吸収の定義
    3. 赤外分光の波長領域
    4. 赤外分光分析
    5. 振動モード
    6. 気体と液体・固体 (H2O)
    7. 赤外分光法の長所・短所
    8. 主な検出器
    9. 検出器の感度特性
  2. 代表的な測定法
    1. 透過法
    2. フリンジ (干渉縞)
    3. 全反射法 (ATR)
    4. ATR法のバリエーション
    5. Geの透過特性
    6. FTIR-ATRにおける測定深さ
    7. ATR法における注意点
    8. ATR補正
    9. 異常分散によるスペクトルへの影響
    10. 様々なATRアタッチメント
    11. 反射法
    12. スペクトル例
    13. 高感度反射の原理
    14. 拡散反射法
    15. スペクトル例
    16. 主な測定法のまとめ
    17. 顕微赤外
    18. カセグレンレンズによる光学系
  3. 赤外スペクトル
    1. 赤外スペクトルの概要
    2. 主な振動モード
    3. 主な吸収帯
    4. 主な有機系官能基の吸収帯
    5. 周辺環境の影響
    6. イオン性官能基の吸収帯
    7. 赤外分光の構造敏感性
    8. 指紋領域の利用
    9. カルボニル基の判別
    10. スペクトルサーチ
    11. スペクトルデータベース
    12. オープンライブラリ
    13. 代表的検索アルゴリズム
    14. 検索アルゴリズムの限界
    15. ヒットスコアの罠
    16. 検索結果の間違い例
    17. スペクトルサーチのコツ
    18. 差スペクトル
    19. 差スペクトルの利用
    20. 混合解析
    21. 系統分析
    22. スペクトルパターン
    23. 帰属の考え方
  4. 定量分析
    1. 検量線法
    2. 検量線法が適用困難なケース
    3. ピーク強度比法
  5. 大気成分補正
    1. 大気成分 (CO2、H2O)
    2. 窒素パージ法
    3. 差分法
  6. 測定条件
    1. 分解能

第2部 FT-IRの実践テクニックを実機を用いて体感

  1. 試料作製:KBr錠剤法用サンプルの作成
    • 綺麗なスペクトルをえるためのコツやポイントを解説しながら実際に錠剤を作製
    • 作成後サンプルを透過法により測定
    • スペクトルの良い悪いの判断等について解説
  2. 透過スペクトルとATRスペクトルの測定と比較
    • 同一サンプルを透過法とATR法で測定して比較することで違いを理解
    • ATR測定のコツ、ポイントの解説と実践
    • 透過スペクトルの注意点の解説
    • ATRスペクトルの利点、特徴の実践理解
  3. データベース検索と解析方法
    • 検索アルゴリズムによる違い
    • 領域選定の効果
    • データベース選定の効果

留意点・免責事項

  • 実技体験に使用する装置はフーリエ変換赤外分光光度計「ALPHA II」を予定しております。
  • 進捗状況により追加で測定・解析体験を行います。
  • 受講者全員がプログラム内の実技体験いずれかを1回以上行って頂く予定ですが、進行の関係上、受講者全員が希望の実技を体験できることを保証するものではございません。

質疑応答

本セミナーの質疑応答は各部の最後に取らずにセミナーの最後にまとめて実施します。
第1部~第2部全ての講師に対応頂く予定です。

講師

  • 奥村 治樹
    ジャパン・リサーチ・ラボ
    代表
  • 星 純一
    ブルカージャパン 株式会社 オプティクス事業部 営業部
    部長
  • 中谷 剛
    ブルカージャパン 株式会社 オプティクス事業部 営業部
    セールスマネージャー

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

5階 第3講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 22,500円(税別) / 24,300円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 46,170円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 48,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 72,900円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。

全2コース申込セット受講料について

  • 通常受講料 : 92,340円(税込) → 全2コース申込 割引受講料 61,560円(税込)
  • 通常受講料 : 85,500円(税別) → 全2コース申込 割引受講料 57,000円(税別)

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