技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

再現性を備えた革新的な新規製品・事業・サービス創出法

再現性を備えた革新的な新規製品・事業・サービス創出法

~イノベーティブな開発には「矛盾」を探せ~
東京都 開催 会場 開催 演習付き

開催日

  • 2019年1月18日(金) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 経営、経営企画、研究開発企画、事業開発、事業企画、技術戦略、商品開発、市場・消費者調査、生活者研究などに関わる方
  • ビジネスイノベーションやテクノロジーイノベーションの開発や推進に関わる方

修得知識

  • 貴社の技術と矛盾した潜在ニーズを結びつけることで、イノベーション開発テーマを見出す考え方と方法論
  • 矛盾した潜在ニーズの探索・抽出方法、および、マネジメントを含む組織で共有する方法
  • 「人」を念頭に置いて、ニーズとイノベーションを浮き彫りにする、「絵コンテ」を使ったワークショップのファシリテーション手法

プログラム

 日本企業の多くが、優れた技術を持ちながら、なかなか社会にインパクトを与えるようなイノベーションを生み出せないでいます。イノベーションとは、単なる技術革新ではありません。人々がまったく自覚していない潜在的なニーズや欲求を、思いもかけなかった方法で叶えることこそがイノベーションです。
 では、イノベーションにつながるような潜在ニーズとは、いったいどのようなものでしょうか?どう発見すればいいのでしょうか? 実は、多くのイノベーションが、人間の「矛盾」するようなニーズや欲求を叶える形で生み出されてきました。iPhoneも、Airbnbもしかり。人間は、実に都合のいい、非合理的な「矛盾」や「相反」を内包するニーズや欲求を抱きます。しかし、非合理的であればあるほど、無意識のうちに理性的に却下するため表面に現れず、「潜在化」することになります。つまり、この「矛盾」したニーズこそが、イノベーションにつながる「潜在ニーズ」なのです。
 本講座では、この「矛盾」したニーズ (潜在ニーズ) を、どのようにしてあぶり出し、解像度を高め、イノベーション開発テーマを見出すのか、多くの事例をもとに考察を深めていきます。その中で、モノからサービスへ、UX、感性品質などへ、議論の領域を広げていきます。また、目標とするイノベーションレベルに合わせて、どう本質的なニーズを抽出するか。さらに、技術・モノ偏重になりがちな仕事環境の中で、常に「人」を念頭にニーズや感情にアクセスし、マネジメントを含めて組織でどう共有していくか、進め方や方法論についても紹介します。
 後半は、実践的なワークショップ演習。「自動運転車」をテーマに、異業種のメンバーで構成されたグループで、取り組んでいただきます。

  1. 「矛盾」したニーズを叶える、一見「矛盾」した解決策に、イノベーションのタネがある
    1. 矛盾したニーズを解決したイノベーション事例
      • iPhone
      • Airbub
      • フリクションペン
      • ライザップ
      • LINEスタンプ
    2. なぜ、矛盾したニーズ (潜在ニーズ) を解決することがイノベーションにつながるのか?
    3. 矛盾したニーズとは何か?
    4. 一見矛盾した解決策とは何か?
    5. 矛盾したニーズ/解決策の3分類と事例
      • Conflict (矛盾) 型ニーズ/解決策
      • Friction (葛藤) 型ニーズ/解決策
      • Trade-off (相反) 型ニーズ/解決策
    6. 矛盾ニーズからイノベーション開発への構造・フレームワーク
  2. 矛盾の構造:矛盾ニーズ・欲求は、どこに潜在しているのか?
    1. 人の根源的なニーズ・欲求:Human truth
    2. 製品カテゴリーへの欲求:Category truth
    3. ニーズ・欲求の3分類
      • 理性的なニーズ:Functional needs … 頭
      • 情緒的なニーズ:Emotional needs … 心
      • 感覚的なニーズ:Sensory needs … 五感
    4. 感性品質:Perceived Quality
  3. 目標とするイノベーションレベルに合わせて、ニーズ・欲求の矛盾レベルを設定する
    1. 矛盾ニーズの根源度を上げれば、イノベーションレベルが上がる
    2. 「馬」しかない時代に、潜在ニーズから「自動車」をつくれるだろうか?
      • 製品カテゴリー内での矛盾:「馬」というカテゴリー内での矛盾
      • 根源ニーズと製品カテゴリー間での矛盾:「移動」と「馬」の矛盾
      • 根源ニーズ間での矛盾:「移動」と「時間・手間…」の矛盾
    3. 解決策のカテゴリー視野を広げると、イノベーションレベルが上がる:馬→乗り物→移動
    4. 解決策の領域を広げると、イノベーションレベルが上がる:製品・サービス・UX・ビジネスモデル …
    5. あくまで「馬」をつくれ、売れと言われたら、どうするか?
  4. 矛盾ニーズからイノベーションへの開発プロセス
    1. 自社の技術的な強みの棚卸し
    2. 市場機会の3領域から、矛盾抽出のスターティングポイントを設定
      • Target:「人」の拡大
      • Situation:使用・利用「シーン」の拡大
      • Purpose:使用・利用「目的」の拡大
    3. ニーズ・欲求の間にある「矛盾」の発見・抽出
    4. 一見矛盾するような「解決策」の創出
    5. 矛盾の解決を実現する技術・仕組み・ビジネスモデルの構築
    6. プロトタイピングと検証
  5. 組織での取り組み方
    1. 意思決定者 (トップマネジメント) とのすり合わせ
      • 目的/アウトプットイメージ/イノベーションレベル等、目標設定の共有が必須
    2. 関与 (インボルブメント) を高めるメリット
    3. 部門横断的な「創発的な取り組み」
    4. 矛盾イノベーション・ワークショップ
  6. 確実に来る未来を想定して考えるイノベーション
    1. 確実に来る未来
    2. 未来におけるシチュエーション設定
    3. 未来の矛盾ニーズをどう探索するか?
    4. 「人」の短編ドキュメンタリーの「絵コンテ」を描く
    5. イノベーション後の「人」の姿を「絵コンテ」で描く
  7. 演習ワークショップ:「自動運転車」
    1. 「自動運転車」における人の矛盾ニーズを探る
      • 自動運転車の人の行動・感情・気持ちを「絵コンテ」にする
      • 矛盾したニーズ・欲求を見つけ出す
    2. 矛盾ニーズを解決する、イノベーションテーマを開発する
      • 一見矛盾するような「解決策」になっているか
      • イノベーション後の人の姿を「絵コンテ」で描く
      • 実現への技術・仕組み・ビジネスモデルを考える
    3. 各グループから発表
    4. 投票 (相互評価) ・講評・まとめ
    • Q&A、および感想・気付きの共有

講師

  • 桶谷 功
    株式会社インサイト
    代表取締役

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

4F 第1特別講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 22,500円(税別) / 24,300円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 46,170円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 48,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 72,900円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/1/7 シナリオプランニングを活用した事業成果を生みだすロードマップの策定・実行のプロセスと具体的な手法 オンライン
2025/1/10 新規事業を生み出す社内起業家の育成と必須スキル オンライン
2025/1/10 新規事業テーマの探索とテーマの特性に沿った評価の考え方 オンライン
2025/1/13 体外診断薬の海外市場を踏まえたマーケティング戦略策定 オンライン
2025/1/20 研究開発部門が行うべきマーケティングの知識と活動 (基本理論編 & 実践編) オンライン
2025/1/20 研究開発部門が行うべきマーケティングの知識と活動 (基本理論編) オンライン
2025/1/24 新商品アイデア創出・選別の方法と仕組みづくり オンライン
2025/1/24 成功例・失敗例を踏まえた適切な医薬品売上予測とデータ収集法 オンライン
2025/1/27 研究開発部門が行うべきマーケティングの知識と活動 (実践編) オンライン
2025/1/28 イノベーションを生む研究・開発現場のリーダーシップとチームマネジメント オンライン
2025/1/30 特許情報からみた5G・6G材料開発戦争 2022 オンライン
2025/1/30 特許情報からみたBeyond 5G 材料開発戦争 2023 オンライン
2025/1/31 新商品アイデア創出・選別の方法と仕組みづくり オンライン
2025/1/31 市場分析・競合他社 (ベンチマーキング) 分析と情報収集の進め方 オンライン
2025/2/3 成功例・失敗例を踏まえた適切な医薬品売上予測とデータ収集法 オンライン
2025/2/7 イノベーションを生む研究・開発現場のリーダーシップとチームマネジメント オンライン
2025/2/7 PV・MA・マーケティング部門における医療情報データ (RWD) 活用の実践 オンライン
2025/2/13 革新的な研究開発テーマを継続的に多数創出する方法とその体系的・組織的な仕組みの構築 オンライン
2025/2/13 技術マーケティングによる新規事業・R&Dテーマの発掘 オンライン
2025/2/14 市場分析・競合他社 (ベンチマーキング) 分析と情報収集の進め方 オンライン

関連する出版物

発行年月
2023/10/31 出口戦略に基づく研究開発テーマの設定と事業化への繋げ方
2022/2/28 With・Afterコロナで生まれた新しい潜在・将来ニーズの発掘と新製品開発への応用
2021/10/29 “未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方
2021/8/31 研究開発の "見える化" によるR&Dテーマ評価、進捗管理と進め方
2021/3/31 研究開発テーマの評価と中止/撤退判断の仕方
2020/3/24 リアルワールドデータの使用目的に応じた解析手法 - 各データベースの選択と組み合わせ -
2018/9/28 コア技術を活用した新規事業テーマの発掘、進め方
2018/7/31 医薬品・医療機器・再生医療開発におけるオープンイノベーションの取り組み 事例集
2018/5/31 “人工知能”の導入による生産性、効率性の向上、新製品開発への活用
2014/11/21 マサチューセッツ工科大学〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/11/21 マサチューセッツ工科大学〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/11/20 防虫剤・殺虫剤 技術開発実態分析調査報告書
2014/11/20 防虫剤・殺虫剤 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/11/5 給湯器 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/11/5 給湯器 技術開発実態分析調査報告書
2014/11/1 ブレーカー(遮断器) 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/11/1 ブレーカー(遮断器) 技術開発実態分析調査報告書
2013/11/20 シンチレーション検出器 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/11/20 シンチレーション検出器 技術開発実態分析調査報告書
2013/11/5 電子レンジ 技術開発実態分析調査報告書