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ミリ波用電波吸収・透過材料の設計技術と車載レーダーへの応用

ミリ波用電波吸収・透過材料の設計技術と車載レーダーへの応用

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2018年11月27日(火) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • EMC・ノイズ対策・電磁波吸収・電磁波遮蔽が必要な機器の技術者、品質担当者
    • 車載電子機器
    • インバータ・コンバータ
    • パワーコンディショナ
    • 医療機器・ヘルスケア
    • モバイル機器
    • 高周波無線技術
    • 携帯電話
    • 無線LAN
    • 高速画像伝送
    • HDMI
    • ETC
    • ITS など
  • 電磁波吸収・電磁波遮蔽・ノイズ対策が必要な製品の技術者、製造技術者、品質保証担当者
  • 電波吸収体の技術者
  • 電波抑制で課題を抱えている技術者、担当者
  • ノイズ対策・電磁波関連材料に関心のある技術者・研究者・担当部門・初心者など

プログラム

第1部 ミリ波吸収メカニズムとその材料設計への適用

(2018年11月27日 10:30〜12:10)

  1. 電磁波ノイズの定義
    1. ノイズの種類
    2. 電磁波とノイズ
    3. ICチップで発生する電磁波ノイズの種類
    4. 電磁波ノイズの発生原因
  2. 電磁波吸収の原理
    1. 電波損失の考え方 ~物質に入るときの吸収・透過~
    2. 電磁波吸収の考え方には二通りある
    3. 磁性粉の電磁波吸収原理
    4. 複素透磁率を用いた材料選定
  3. メタマテリアルとは
  4. メタマテリアルの電磁波機器への応用可能性
    1. メタマテリアルを用いる利点
  5. ノイズ発生・伝達と防止
  6. ノイズ発生源
  7. 伝達経路とノイズ防止
    1. ノイズ対策の基本
    2. シールド強化による対策
    3. 高周波数のノイズ対策
  8. 磁性シートのノイズ対策シート作製
  9. 導電シートのノイズ対策シート作製
  10. 新カーボン材料を用いたノイズ対策シート作製
  11. 電磁波吸収の評価法の種類とコツ
    1. 平行金属板法
    2. 導波管法
    3. 空洞共振法
    4. 自由空間法
      • 反射・伝搬法:反射電力法
      • 近傍磁界強度分布表示法
    5. Sパラメータ法の計算モデル
    6. TDR法
    7. マイクロストリップ線路法
    8. KEC法
    9. 各種測定法と測定上の注意
  12. 電磁波吸収材料選定の基準とコツ
    1. 導電吸収材料:金属、合金、導電性セラミックス
    2. 誘電吸収材料:高分子材料、カーボン
    3. 磁性吸収材料:フェライト磁石、軟磁性金属粉
  13. ノイズ抑制材料の商品化
    1. ビジネスモデルの構築
    2. 商品化事例
    • 質疑応答

第2部 自動運転に向けたミリ波用電波吸収体、透過制御シート

(2018年11月27日 13:00〜14:40)

 ミリ波レーダ用の電波吸収体、および透過制御シート (レーダ周波数では全透過特性、ノイズ周波数では遮へい特性) について材料、設計の考え方を紹介する。マイクロ波帯では、誘電体、導電材、磁性材などの従来材料と共に、人工誘電体を用いる電波吸収体が既に普及している。ミリ波帯に於いてもこれらを用いる電波吸収体や透過制御シートが設計される傾向にある。人工誘電体や人工材料の特徴を生かせば、従来にはない吸収体や透過制御シート設計の可能性が広がる。
 本セミナーでは、人工誘電体、人工材材料の等価誘電率や等価透磁率、等価電気回路の考え方を説明し、これらを用いた電波吸収体設計、透過制御シート設計の例を述べ、実用化例を紹介する。

  1. 電波吸収体、透過制御シート設計に必要な電波伝搬と伝送線路、電気回路
    1. 平面波伝搬と伝送線路、電気回路
    2. 板状媒質の等価回路
    3. 人工誘電体、人工材料の誘電率、透磁率の考え方と等価回路
  2. ミリ波電波吸収体
    1. 単層型電波吸収体の例
    2. 2層型電波吸収体の例
  3. 透過制御シート
    1. ミリ波レーダ用透過制御シートの必要性
    2. レーダ波 – 全透過/電磁ノイズ – 遮へいの複合特性を有するシート
    3. レーダ波全透過シート
    • 質疑応答

第3部 新しい電磁波透過膜の形成技術と車載レーダーなどへの応用

(2018年11月27日 14:50〜16:30)

 自動車の安全性、利便性の向上に多くのセンサーが搭載されている。特に、ミリ波レーダー、静電容量センサーによるセンシングには、エンブレムカバー、ドアハンドルなど電波透過性能と意匠性が要求される部品が多い。これらの部品は、従来からレアメタルであるインジウムの蒸着技術などを使い製造されている。今回、コスト削減、意匠性や広い適用範囲が期待できるインジウムを使用しない新しい電磁波透過膜の形成技術についてご紹介する。

  1. 開発経緯
  2. 車載レーダーなどの電磁波の応用について
  3. 電磁波透過膜について
  4. 電磁波透過膜への要求性能
  5. 新しい形成技術について
  6. まとめ
    • 質疑応答

講師

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

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複数名
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    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 162,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
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