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複合臭におけるにおいのメカニズムと定量評価

複合臭におけるにおいのメカニズムと定量評価

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは「におい」の基礎から解説し、ヒトの嗅覚検知メカニズム、機器分析と官能評価の関連性、パネリストの育成について、自動車室内臭、建材、化粧品、食品、香料、プラスチック材料などの多くの解析事例とともに解説いたします。

開催日

  • 2018年9月4日(火) 10時00分 17時00分

修得知識

  • においの基礎
  • ヒトの嗅覚検知メカニズム
  • 機器分析と官能評価の関連性
  • パネリストの育成

プログラム

  1. においのいくつかの形態
    1. ガスとにおいの違いはどこにあるのか?
    2. においの種類としての異臭、悪臭、香気、複合臭の違いはどこにあるのか?
  2. 嗅覚の検知メカニズムから見た複合臭の特長
    1. 人の嗅覚メカニズムとはどうなっているのか?
    2. 複合臭は、成分に分けてみないほうがよい?
    3. 嗅覚的ホワイトってなに?
    4. オミッション法ってどんな方法?
    5. マスキング現象は複合臭の延長?
    6. 嗅覚メカニズムから複合臭を考える
  3. においの単位は?
    1. におい物質濃度とそのにおいの強さの関係
    2. においの強さの単位は?
      1. 臭気強度
      2. 臭気濃度
      3. 臭気指数
      4. その定義
    3. 検知閾値、弁別閾値って何のこと?
    4. におい質の単位は決められるの?
      1. におい物質とにおいの種類
      2. においは、最低どれくらいのにおいがあれば、全体のにおいが表せるのか?
      3. 官能によるにおい質の表現とQDA法
    5. オルソゴナルなにおいとレトロネーザルアロマとは。
  4. においの見える化方法
    1. においの見える化の歴史
      1. 日本における悪臭防止法
      2. 悪臭22物質と三点比較式臭い袋法
      3. 日本と海外のにおいの強さの決め方の違い
    2. においの見える化その種類
      1. 官能評価を用いる見える化~嗜好型官能評価と分析型官能評価~
      2. 機器分析を用いる見える化
        • GC
        • GCMS
        • 2DGCMS
        • GCMSMS
        • イオンクロマト
      3. センサを使った見える化 (単素子、におい識別装置)
  5. 官能評価法って実際どのようにするの?
    1. 分析型官能評価と嗜好型官能評価に違い
    2. 官能評価の種類とばらつきを低減させる工夫
      1. 3点比較法
      2. SD法
      3. QDA法
      4. 臭気指数測定方法
      5. ダイナミックダイリューション法
      6. 建材、室内臭、自動車室内臭のにおい強度の決め方 (ISO)
    3. 装置を利用した官能評価
      1. 検知閾値の測定方法
      2. 弁別閾値の測定方法
      3. マスキングの定量化方法
  6. 機器分析の種類と特徴
    1. 成分に分離する分析 (GC,GCMS) 装置
      1. その原理
      2. 2次元GC,GCMSと、そのメリットは?
      3. 成分分析に使われるサンプルの濃縮方法の種類と比較
      4. 複合臭・複合香における成分の単離・同定方法
      5. におい嗅ぎGC,GCMSとは?またその応用
    2. 1個のセンサを利用したにおいセンサとは?
      1. においセンサの種類
      2. においセンサ利用上の注意点
    3. におい識別装置
      1. 複合臭とにおい識別装置の存在理由
      2. 原理 (嗅覚レセプターは400個近く必要か?)
      3. 解析方法と主な応用
  7. おいしさ、風味の定量、快・不快度を調べるのあたって
    1. 口中香 (レトロネーザルアロマ) と味の関係
    2. 5感の相互干渉は無視できない。
    3. におい識別装置のユーザーモードを利用したワインソムリエ
    4. おいしさを定量化するには
      1. においと風味との関係
      2. 異臭と風味劣化
    5. 快・不快度を客観化方法
  8. 臭気・悪臭の定量にむけて
    1. 異臭の場合 異臭分析システム (GCMS) の利用による異臭物質特定 希釈混合装置による、異臭の混入実験
    2. 悪臭の場合 希釈混合装置を用いた臭気指数測定
      1. におい識別装置を用いた臭気指数測定
      2. スタンダードモードとユーザーモード
  9. 複合臭に対する最近のアプローチ
    1. 自動オミッション法による方法
      1. オミッション法の難しさと自動オミッション法
      2. 自動オミッション法のメリット
      3. 自動オミッション法の実例
    • 質疑応答

講師

  • 喜多 純一
    株式会社におい科学研究所
    代表取締役

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

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: 50,000円 (税別) / 54,000円 (税込)
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