技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

査察当局の指摘事項をふまえた紙・電子データの運用と監査証跡機能活用・記録方法/レビューの効率化

査察当局の指摘事項をふまえた紙・電子データの運用と監査証跡機能活用・記録方法/レビューの効率化

~既存の設備・機器を活用したコストを抑えるデータインテグリティ対策~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2018年8月29日(水) 10時30分 16時30分

プログラム

第1部 査察当局の指摘事項をふまえた紙データと電子データの運用方法

(2018年8月29日 10:30~13:00)

 医薬品・医療機器分野においても手入力や取扱不良によるデータの間違いや欠落、試験データや製造データの使い回しや改ざんなど、データインテグリティ (DI) に関する指摘が多発している。
 英国当局から発出されたDIに関するガイダンスに端を発し、その後、各国等からもガイダンスが発行されている。ガイダンスにはDIに対する要件が明示されており、まずはこれらの内容を理解することが重要である。一方、海外や国内の先駆的な企業では既にDIへの具体的な取組みを進めている。
 本講演では、各ガイダンスを鳥瞰して、当局が何を求めているか、どのような点を指摘しているのかを踏まながら、紙データと電子データの管理と運用について解説する。

  1. データインテグリティ – その背景と定義
  2. 主なデータインテグリティに関するガイダンスの発出状況
  3. 各ガイダンスの重要点とその解説
    • MHRA (英国規制当局) ガイダンス
    • WHO (世界保健機関) ガイダンス
    • FDAガイダンス
  4. PIC/Sガイダンスに見る紙データと電子データの管理と運用
    • 紙データの管理と運用
    • 電子データの管理と運用
  5. FDAワーニングレターに見る指摘事項と取組みの考え方
  6. データインテグリティに関する日本国内の動向
    • 総合機構 (PMDA) の講演に見るデータインテグリティの考え方
    • GMP省令改正案の検討における「文書・記録の完全性に関する手順書」
  7. データインテグリティ取組みに関するアプローチと進め方
  8. データインテグリティへの対応 – まず、何をすべきか
    • 質疑応答・名刺交換

第2部 『監査証跡機能活用・記録方法とレビューの効率化』

(2018年8月29日 13:45~16:30)

 近年、査察当局はデータインテグリティへの関心を高め、特に、分析ラボにおけるデータインテグリティに関する指摘事項も多く発行している。その対応では、業務を正しく実施したことを確認するための監査証跡のレビューが重要な役割を果たす。本講座では、分析機器を事例に、システムが持つ監査証跡機能やその活用方法、記録された監査証跡の効率的なレビューの方法について解説する。

  • PIC/S GMPガイドライン Annex 11
  • FDA Warning Letter (データインテグリティ)
  • 分析機器における紙データと電子データ
  • 分析データの保護
  • 分析機器へのアクセス権限
  • データのバックアップ
  • 分析機器のオーディットトレイル (監査証跡)
  • コンピュータ化システムの基本特性
  • データのライフサイクル
  • 試験業務における性善説と性悪説
  • 性悪説を前提としたリスク分析と対策立案
  • クロマトシステムにおける「試し打ち」の対応
  • 分析の一時中断の取り扱い
  • チャンピョンデータ取得のための繰り返し分析への対策
  • データ破棄への対策
  • データインテグリティ対応のためのレビュー対象
  • 分析機器における監査証跡 (ログ) の種類
  • 分析機器における監査証跡 (ログ) の取得方法
  • 分析機器に監査証跡を取得する機能が無い場合の対応
  • 紙による操作ログの記録
  • 分析結果の紙データと電子データの紐付け
  • 分析データへの電子署名
  • 分析データ (電子データ) のロック
  • 監査証跡などのレビュー方法
  • 監査証跡などのレビューにおけるポイント
  • 監査証跡などのレビュー後の対応・対策
  • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 荻原 健一
    株式会社シー・キャスト
    代表取締役
  • 荻本 浩三
    株式会社 島津アクセス 技術本部 ネットワークサポート室
    マネージャー

会場

三田NNホール&スペース

地下1階 スペースA+B

東京都 港区 芝4丁目1番23号 三田NNビル地下1階
三田NNホール&スペースの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 22,500円(税別) / 24,300円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 46,170円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 48,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 72,900円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/5/30 薬機法の実務を考慮した医薬品特許戦略の新たな視点 オンライン
2024/5/30 バイオ医薬品開発を目的としたタンパク質溶液の安定化と添加剤の効果/選定 オンライン
2024/5/30 プレフィルドシリンジ製剤の設計開発と材質特性・規制から見る課題解決 オンライン
2024/5/30 成功/失敗事例から学ぶコンパニオン診断薬の開発戦略と課題 オンライン
2024/5/30 医薬品開発におけるグローバルマーケットを見据えた知財戦略と出願・権利化選定/評価 オンライン
2024/5/30 GCP監査の基礎と効果的な監査実施 オンライン
2024/5/31 簡便化、抜け防止の観点をふまえたGMP SOP/製造指図記録書の形式・作成 (改訂) ・記入方法 オンライン
2024/5/31 GMP工場の設備設計および維持管理のポイント オンライン
2024/5/31 非無菌製剤製造時の清浄度を考慮した品質管理と査察を意識した留意点 東京都 会場・オンライン
2024/5/31 動物用医薬品開発の為の医薬品試験データの活用法と評価 オンライン
2024/5/31 承認申請パッケージにおける外国データ利用のポイントと対面助言の事例 オンライン
2024/6/3 ICH E6 (R3) に見る臨床開発におけるCSVの最新情報 オンライン
2024/6/4 希少疾患におけるアンメットニーズ: ペイシェントジャーニーによる掘り起こしと分析、マーケティングや事業性評価への活用 オンライン
2024/6/4 AIによって開発された医薬・診断技術の特許申請・知財保護戦略 オンライン
2024/6/4 実務で使える製造販売後調査等 (GPSP) 実施における留意点 オンライン
2024/6/4 希少疾病用医薬品 (オーファンドラッグ) の薬価算定の実際と薬価戦略 オンライン
2024/6/4 GCP調査に向けたSOPの作成と管理並びにTMFの整備 オンライン
2024/6/5 GMP超入門 オンライン
2024/6/5 mRNA/LNP (脂質ナノ粒子) 医薬品コース オンライン
2024/6/5 将来の環境や戦略を踏まえた医薬品売上予測 オンライン

関連する出版物

発行年月
2020/3/24 リアルワールドデータの使用目的に応じた解析手法 - 各データベースの選択と組み合わせ -
2020/2/27 海外データ (試験施設) /海外導入品の信頼性基準適用と効率的なデータ利用・CTD申請
2020/1/30 凍結乾燥の最適な条件設定による品質の安定化 - ラボ機と生産機の性能の違いを反映させたスケールアップ -
2019/8/1 データインテグリティ規程・手順書
2019/6/27 FDAが要求するCAPA導入の留意点
2019/6/27 EU GVP Module I /ISO9001要求をふまえたQuality Management System の実装と運用
2019/5/31 医薬品モダリティの特許戦略と技術開発動向
2019/4/24 洗浄バリデーション実施ノウハウと実務Q&A集
2018/11/30 希少疾患用医薬品の適応拡大と事業性評価
2018/10/30 高薬理活性医薬品封じ込めQ&A集 Part2
2018/9/28 腸内細菌叢を標的にした医薬品と保健機能食品の開発
2018/8/31 がん治療で起こる副作用・合併症の治療法と薬剤開発
2018/7/31 医薬品・医療機器・再生医療開発におけるオープンイノベーションの取り組み 事例集
2018/6/29 医薬品グローバル開発に必要な英語実務集
2018/5/30 GVP Module改訂をふまえたEU Pharmacovigilance規制の実装
2018/5/18 創薬のための細胞利用技術の最新動向と市場
2018/4/25 統計学的アプローチを活用した分析法バリデーションの評価及び妥当性
2018/1/30 バイオ医薬品のCTD-Q作成 - 妥当性の根拠とまとめ方 -
2017/9/29 疾患・病態検査・診断法の開発
2017/8/31 きのこの生理機能と応用開発の展望