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プラスチック・エラストマーの赤外吸収スペクトルの読み方 : 実践ガイド

プラスチック・エラストマーの赤外吸収スペクトルの読み方 : 実践ガイド

大阪府 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、プラスチック・エラストマーの赤外スペクトルの読み方について、講師がデータ集刊行のため実測した580種類のスペクトルを基に得た具体的な知見および指針を提供いたします。

開催日

  • 2018年7月6日(金) 10時00分 16時30分

受講対象者

  • 高分子材料を用いた製品の設計、成形、品質、評価に関連する技術者
    • プラスチック製品
    • 樹脂製品
    • フィルム
    • 自動車・自動車内装
    • 家電
    • 携帯電話・スマートフォン
    • PC
    • 食品容器
    • 建築材料 など
  • 高分子材料の劣化防止、機能付与を行いたい技術者、開発者
    • 耐熱
    • 耐衝撃
    • 帯電防止
    • 難燃性
    • 透明性向上
    • 酸化防止
    • 光安定 など
  • 赤外スペクトルの読み方で課題を抱えている方

修得知識

  • 振動分光法の基礎
  • 赤外スペクトルによるポリマーの定性
  • ポリマーの定性へのラマンの効果的な利用法
  • 混合物のスペクトルの解析法
  • 振動スペクトルによる主要ポリマーのキャラクタリゼーション

プログラム

 赤外法はポリマーの定性のために最も多用されている。定性技術向上を目的として、対象は「プラスチックとエラストマー」に特化し、内容は「赤外スペクトルの読み方」に特化した講座である。
 そもそもは、コンピュータ検索を使用しない分析技術者に、スペクトルの定性を楽しみながら行う指針を伝授することを企図したが、コンピュータ検索を用いている場合でも、このような指針を併用すれば、コンピュータが選んだ候補の中から確信を持って正解が見つけられ、検索の精度・効率が飛躍的に向上する。
 一般論ではなく、講師が実測した多くのスペクトルを基に得た具体的な知見やノウハウが中心。説明に加え、そのまま活用できるマニュアル (「実践ガイド」) も提供。

  1. 基礎: 赤外吸収の原理:グループ振動を中心に
    1. グループ振動・特性吸収帯という概念
    2. グループ振動のシフト
    3. 倍音・結合音によるピーク
    4. 特性吸収帯のまとめ・波数領域分割の勧め
    5. ピーク強度の問題
    6. 読む力が身に着きやすいスペクトルの勧め
  2. スペクトルを読むのに必要な視点
    1. 定性の基本:スペクトルの異同性の判断の仕方
    2. 複眼的視点:スペクトルを多角的に眺めること
    3. 顕微鏡的視点:微妙な違いを見逃さないこと
  3. 赤外スペクトルによるポリマーの定性:基礎
    1. 総論:タイプ別・構造別のスペクトルパターン
    2. 構造類似ポリマー間の識別法
  4. 実践ガイド:ポリマーの未知スペクトルの定性
    1. 未知スペクトルの定性法:基本的な考え方
    2. 波数領域別の特徴の整理
    3. 独自方式の実践ガイド:ポリマーの未知スペクトルの定性法
  5. 混合物の解析法
    1. 混合物のスペクトルの解析法のコツ
    2. 解析例
  6. ポリマーの定性:ラマンの効果的な利用法
    1. 原理・特徴
    2. 定性への応用法:赤外よりも明快に定性ができるポリマーのまとめ

会場

ドーンセンター

4F 中会議室2

大阪府 大阪市 中央区大手前1丁目3-49
ドーンセンターの地図

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

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    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 46,278円(税別) / 49,980円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 92,556円(税別) / 99,960円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 138,833円(税別) / 149,940円(税込)
本セミナーは終了いたしました。

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